概要
「VervePainter」とはTaron氏制作の流体力学を応用したペイントソフトである
特筆すべき点として流体力学を利用した描画をGPUでリアルタイムで計算するのが特徴で
描画システムは「厚み」「光源」「流体」「乾燥」の概念を持ち
流動性をもった絵の具をシミュレートする描画を行う
ショートカットキー(ver0.99v32)
F3 | フルスクリーンモードトグル |
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ALTドラッグ | 色スポイト |
SPCドラッグ | ブラシサイズ変更 |
SHIFTドラッグ | 指筆 |
CTRLドラッグ | 消しゴム相当、色を削り取る。 |
F4 | 矩形ブロックモードトグル(タイルのようになる) |
F5 | 鏡面描画モードトグル(通常/線対称/点対称) |
F6 | 左右反転 |
F7 | 上下反転 |
f | 押下時のみFluidity(流体度)つまみを描画座標に出現 |
c | 押下時のみカラーピッカーを描画座標に出現、左上色見本をCTRL+ドラッグするとサイズ変更 |
SHIFT+c | カラーパレットセット表示トグル、上部右端の小さい○アイコンで色セット追加、色マスの下および右の空間をクリックすることにより色を追加 |
b | 押下時のみ描画BuildUP(凸凹量)つまみを描画座標に出現 |
z | 押下時のみUNDOブラシ、一手前の画像でペン描画 |
x | 2色のペンを切り替えるトグルキー |
g | 魚眼レンズのような補助線描画モードに移行するトグル |
q | マスク有効モードトグル |
CTRL+q | マスク描画モードトグル |
Shift+q | 現在レイヤの描画領域をマスクに転写する |
CTRL+SHIFT+q | マスク描画反転 |
C | カラーピッカーモード、同様に左上色見本をCTRL+ドラッグするとサイズ変更、右上端ラジオボタンを押すと色見本追加、CTRL+右ボタンで色見本削除 |
CTRL+z | Undo(一手戻す)、一回のみ |
CTRL+SHIFT+ドラッグ | 指筆 |
e | ブラシサイズ筆圧反映トグル |
r | ブラシ濃度筆圧反映トグル、ぼかし強度筆圧反映トグルショートカットはなくなった、TILTというトグルボタンに変更 |
d | 乾燥切替えトグル |
SHIFT+F2 | キャンパス解像度サイズ調整モード |
O | 画像ロード(ネイティブ画像(Verve Project)=vrv、インポートはJPEG、PNG)各種設定(描画設定(Verve Settings)=vrs、カラーパレットセット(COLOR Swatchs)=vrc、イメージホースブラシイメージ(BRUSH IMAGEß)=vri) |
S | 画像セーブ(ネイティブ画像(Verve Project)=vrv、インポートはJPEG、PNG)各種設定ファイルロード(描画設定(Verve Settings)=vrs、カラーパレットセット(COLOR Swatchs)=vrc、イメージホースブラシイメージ(BRUSH IMAGEß)=vri、インポートはJPEG、PNG、PNGは16bit色チャネルPNGのみ可能。) |
1-0 | ペン形状直接選択 |
1 | 1番ペン選択、凹凸のない筆、BIASが低くなると盛り上がりが緩やかなカーブになり、高いと円柱状となる。 |
2 | 2番ペン選択、絵筆っぽい、三日月状の形状のブリスル |
3 | 3番ペン選択、三日月状の形状の点描、BIASが0に近づくにつれ真円となり極に振れると最周辺しか描画しない。 |
4 | 4番ペン選択、絵筆の方向を検知するブリスル、ストロークの取得座標から角度を検出している模様。 |
5 | 5番ペン選択、絵筆の方向を検知する点描 |
6 | 6番ペン選択、1番ペンとほぼ同じだが細線時に線が細切れにならずに繋がる、スケッチ向け |
7 | 7番ペン選択、絵筆の方向を検知する平筆ブラシフラット |
8 | 8番ペン選択、絵筆の方向を検知する平筆ブラシ荒い、 |
9 | 9番ペン選択、キャプチャイメージを元にして描画を行う筆 |
0 | 10番ペン、キャプチャイメージを元にして描画を行う筆、イメージホースっぽいBIASで形状、BRISTLESで間隔調整可能。 |
DEL | 現レイヤーのみ描画領域全消去 |
CTRL+DEL | 設定初期化、(ダイアログ確認2回有り、1回目はキャンバスのみ初期化、2回目は全設定初期化の可否を訊いてくる) |
SHIFT+HOME | キャンバスサイズにウインドウサイズを合わせる |
CTRL+HOME | ウインドウサイズにキャンバスサイズを合わせる |
CTRL+F2 | キャンパスサイズを調整 |
CTRL+SHIFT+F2 | キャンパスサイズを調整 |
CTRL+SHIFT+F | 現在色でキャンバス塗りつぶし |
SHIFT+V | キャンバスシフトモードトグル、シフトしてはみ出た分は切り捨てられる、終了はもう一度SHIFT+v |
ALT+SHIFT+ドラッグ | キャンバス移動 |
ALT+CTRL+ドラッグ | キャンバス拡大縮小 |
ALT+CTRL+SHIFT+ドラッグ | キャンバス回転 |
+ | 自動回転モード時計回り |
- | 自動回転モード反時計回り |
HOME | 回転状態を停止、向きを初期化 |
k | 何からの選択モードだが不明 |
t | SHOW OFF/ONトグル、キャンバステクスチャの表示トグル |
n | ランダム色相変化、押すたびに色相変化を行う、COLOR:HUE DANCERの設定とは別。 |
m | 描画モードトグル(>:通常/+:加算/=:乗算?) |
レイヤ制御
F9 | 新規レイヤ追加 |
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F10/F11 | 描画レイヤ移動 |
SHIFT+F10/F11 | 描画レイヤプライオリティー(重なり順)移動 |
SHIFT+DEL | 現レイヤ削除(レイヤごと削除) |
レイヤGUI操作
CTRL+レイヤ作成ボタン | MERGE UP/DOWN レイヤーマージ |
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SHIFT+レイヤ作成ボタン | COPY ABOVE レイヤーコピー |
レイヤをウインドウ外にドラッグ | LAYER DELETE レイヤ削除 |
i | 9版及び10番の筆で有効になるサンプリング筆での画像を取得する。一度押すとサンプリング用の四角形表示、もう一度押すと設定 |
その他操作
SHIFT+I | サンプリング画像全消去 |
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p | 現在色で塗りつぶし |
tab | コントロールパネルの表示トグル |
SHIFT+TAB | ブラシカーソル(ポインティング表示)の表示トグル |
↑↓ | レイヤの絵の具凸凹具合調節 |
[ ] | キーブラシサイズの拡大縮小 |
CTRL+L | レイヤーFX(色調調整、バンプフィルター等が行える) |
光源制御
SHIFT+矢印 | 光源XY座標移動 |
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SHIFT+ROLL | 光源z座標移動 |
CTRL+SHIFT+↑↓ | GLOSSINESSの値を指数関数的に変化 |
CTRL+SHIFT+←→ | DIFFUSIONの値を指数関数的に変化 |
CTRL+SHIFT+ROLL | 光源サイズ変更 |
L | 光の色を現在設定色でセット(リセットはないので初期化するには灰色でLを押下) |
GUI
ブラシテクスチャ
いわゆるイメージホースに相当する機能、現在9番[9]と10番[0]のブラシがイメージホースペンとして設定
10番ペンはBRISTLESパラメータが描画間隔に相当値が大きくなるとばらついて描画される
[i]にてブラシイメージ編集モードに移行、ブラシ領域四角形(矩形でなくとも良い)でブラシ領域を設定
キャンバス操作(セーブ・ロード)
CROP | キャンバス解像度の変更、大きくも小さくも出来る。 |
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LOAD | 画像ロード、汎用画像フォーマットのインポートも可能、解像度の変更も可能 |
SAVE | ネイティブ画像セーブおよび汎用画像フォーマットへのエクスポート(.vrv、JPG、PNG他)ただしPNG形式は16bit色チャネルのフォーマットのみ対応(一般的には1~8bit色チャネル)しているため通常のPNGローダーでは見られない可能性が高い |
流体設定
FLUIDITY | 流体度、描画された絵の具の流体度、高いと流れ易くなる |
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FLUID:SHARPNESS | 流体直進度・・・なのだが有意な変化見られず。 |
FLUID:SMUDGE | 流体汚れ(スマッジ)度、高いと色が混ざりやすく、低いとゴムのように色が混色されない。 |
DRYING | 乾燥処理有効/無効、有効にするとFLUIDITYの値を高くしていても一定時間で流体の移動が止まる |
DRYING:SPEED | 乾燥する速度、0%でDRYINGの設定の意味なし、高くすると流体移動が停止するまでの時間が短くなる。 |
FLUID:CURLS | 流体カール度、高いと流体がうずまきを発生しやすくなるようだ。 |
SMUDGE:CHROMA | 彩度汚れ(スマッジ)度、高いと彩度を保ったまま流体が混ざる |
HIGHQUALITY | ライディングの計算精度を上げる処理の有効/無効の様である。詳細不明 |
HIGH:SPEED | 流体の相互作用するスピードが速くなるようである |
DITHER | ディザ、拡散(ゆらぎ)処理有効/無効 |
COLOR:RED/GREEN/BLUE | RGB色空間の三原色による数値設定 |
COLOR:SATURATE | HSV色彩度設定、カラーピッカーの彩度と連動している。 |
COLOR:HUE DANCER | ストローク毎に設定色を中心として色相を散らす範囲を設定、0だと色相が変化せず100だと補色まで色相変化を行う |
描画設定
MAX.SIZE | 筆圧最大時の描画直径サイズ、筆圧最大でもこの直径内に描画される |
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MAX.SIZE | 筆圧最小時の描画直径サイズ、筆圧最小でもこの直径以上は描画される |
BLENDING | バンプおよび色のキャンバスからの影響度 |
BUILD UP | 描画による盛り上がり度、0にすると全く盛り上がらないので元から描画されてない領域に描画できない場合あり。 |
BRI.SIZE | 毛先のあるペン種類(No3とか)の毛先サイズ、大きくすると一本一本のサイズが大きくなる |
BRISTALES | ブリスル、毛先のあるペン種類(No3とか)の毛先密度 |
OSCILLATE | 振動度、毛先座標ランダム度を決定する、10番ペンの場合描画間隔が設定される |
OSC:CHAOS | 振動カオス度、毛先サイズランダム度を決定する |
BIAS | ブラシ形状-100%から+100%まで設定、1番ブラシ、マイナスになると緩やかな膨らみとなり、値が高くなると円錐台形の盛り上がりとなる。2番ブラシ、プラス・マイナスに振れると描画されなくなる、0にマイナスになると正方形になり、+方向でエアブラシの様にエッジの緩やかなブラシとなる。 |
レイヤー
BUMP | レイヤーバンプ(凸凹)テクスチャ度 |
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GLOSSINESS | グロッシネス(キャンバステクスチャ)度、光の乱反射度を設定 |
DIFFUSION | 拡散度、DIFFUSIONとGLOSSINESSの値は光源との相対的な位置関係を表している、この2つの値がプラス方向に上昇するとレイヤが明るくなり、共にマイナスになると光源に対して影っぽく暗くなる効果がある、2つの値のどちらか一方のみがマイナスの場合レイヤの表示がおかしくなるので注意。 |
METALLIC | 金属度、メタリックなテクスチャになる |
OPACITY | レイヤバンプ表示、値を下げると指定レイヤの一定以下のバンプ値の描画領域が表示されなくなる、輪郭を細くする等の用途に使用 |
VISIBILITY | レイヤー全体の不透明度、100で完全不透明、0で透明(不可視) |
キャンバステクスチャ
SHOW | ベーステクスチャ表示有効/無効 |
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STRENGTH | 木目の彫りの深さ |
SIZE | 木目サイズ |
DENSITY | 全体木目密度 |
BIAS | 縦方向木目密度 |
STRETCH | 縦方向木目間隔 |
描画モード
一般のペイントソフトと異なる点として、VervePainterの描画モードはレイヤー設定と別個に存在し、流体として記憶されることである。このため描画された流体は同一レイヤーに個別の流体として混在する。(通常/加算/乗算流体が同一レイヤーに混在)
> | 通常描画モード |
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+ | 加算描画モード(明るくなる) |
= | 乗算描画モード(暗くなる) |
廃止項目
COLOR:GAMMA | ガンマ調整(v32では廃止) |
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ダウンロード
このソフトは現在寄付希望ソフトウェア(1ユーロ)である
(成果物から商用ソフトに展開する予定があるとのこと)
2023年8月23日現在開発版ver0.99zが配布されている
起動にはWindowsとOpenGL3.2以降のグラフィックカードが必要
推奨環境
このソフトは3D処理リソースを多用するため
2014/03/30現在ミドルレンジクラスのグラフィックカードが必要と思われる
Radeon7770で快適に動作したので
GeForce650以降程度は必要