概要
『リトル・チャロ2』とは、NHK教育テレビジョン・NHKラジオ第2放送を中心に、2010年3月から放送を展開する英語を使ったアニメーション・ラジオドラマ・英語講座の番組である。
2008年に製作され、視聴者からの反響が大きかったリトル・チャロシリーズの続編である。今回は主人公・チャロの飼い主である翔太が瀕死の重体に追い込まれたところをチャロが助け出すところから始まり、生きることの大切さ・愛情を訴える。
番組は教育テレビ・ラジオ第2放送で毎週4-5回放送される語学講座、またNHK総合テレビジョンではその中で放送されるアニメーションの部分を抜粋して放送するミニ番組のほか、インターネット・携帯電話のサイトなどとも連動したクロスメディア形式で展開していく。
ストーリー
散歩の途中、翔太がチャロをかばおうとしてひん死の重傷を負ってしまう。心配するチャロの前に現れたのは、不思議な鳥人・ナムタカ。彼は、翔太の魂を暗黒の闇の中へと導いていく。「待って!」思わず飛びこむチャロ。その先は、生と死の狭間の世界「間の国」だった。
登場人物
日本生まれの子犬。雑種のオス。生まれてすぐに捨てられ、雪の積もる公園で寒さと空腹でうずくまっていたところを現在の飼い主である翔太に助けられる。耳が茶色で体が白いため、「茶色と白色」でチャロと名づけられた。好物はソーセージ。左足に黄色い足輪をつけ、赤い首輪をしている。ミドルワールドへやって来てからは「ライフグローブ」と呼ばれる命の玉をナムタカからもらい、首輪につけている。
9歳の少年でチャロの飼い主。サッカーが大好きでプロサッカー選手になるのが夢。好物はソーセージ、肉じゃが、ハンバーグ。白抜きで10とかかれたオレンジのパーカを着ている。幼い頃に母を亡くしており、父とともに東京で2人で暮らしている。親のいないチャロと自分が重なって見えるのか、チャロには心の内を語っている。
テレビカメラマンの仕事をする翔太の父親。本名、相川一郎。当初はチャロを飼う事に反対だったが、翔太の説得によってチャロを家族として受け入れる。
人間と鷲が合わさったような容姿をもつミドルワールドの住人。1万年生きており、普段は宿屋を営んでいる。既婚者。好物はパン。強面だが協力的。翔太の魂にミドルワールドへ来るよう呼びかけるため、病院で眠る翔太のもとに現れた。
赤いコガタペンギンの女の子。年齢は2歳(人間で18~20歳くらい)。チャロと同じくナムタカの宿で生活している。好物はイカ。特技は泳ぐこと。首にオレンジのスカーフを巻いている。気さくで面倒見がよいが、やや勝手なところがある。シャイニーというハシボソミズナギドリの若者に恋をしており、彼とともに空を飛びたいと夢見て毎日飛ぶ練習をしている。
本作の黒幕。ミドルワールドに住む小悪魔のような姿をした謎の生き物。幾度となくチャロを罠にかけようと企らむ。魔法を使って人を惑わしたり、さまざまな人物の人形を作り出して、意のままに操ることもできる。
主題歌
倉木麻衣『I can do it now』
スタッフ
- 原作:わかぎゑふ
- 英語脚本:パトリック・ハーラン(パックンマックン)
- 音楽:内池秀和