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概要

官位のある人物が礼装した際に、手に持っていた、棒状の細長い板である。両手に持って、威儀をただすことがある。手に持っていない場合は、腰の帯の間に挟んでいた。

笏の内側の平たい部分に、重要な言葉や指示内容などを書いておき、これを見ながら人と対面した。笏は威儀を示すための装飾品であると同時に、携帯できる備忘帳として、実用的な役割を持つ道具であった。

メイン画像は、聖徳太子が描かれた絵であるが、太子が衣に隠れた両手のあいだに持っているのが笏である。

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