概要
いい加減なもの、質の低いものを大量に作り出す行為を指す四字熟語。「粗製」は雑な作りを、「濫造」は無計画な生産をそれぞれ意味している(濫造の濫は乱に置き換えられる場合もある)。
こうして品質の低い製品が大量に市場に出回った場合、消費者が購入を控えるようになる「客離れ」が起こり、これによって業界の低迷につながる事も少なくはない。
もとより生活必需品ではない上「柳の下のどじょう」「二番煎じ」が起こりがちな、コンテンツ産業ではこの現象がしばしば見られ、1982年にアメリカのゲーム業界で起きた「アタリショック」は代表的な事例として挙げられる。
逆に、その時のニーズに合っていれば是正される物もあり、兵器では、第二次世界大戦の逼迫した戦況の中で大量生産を実現するため、低性能・低品質だったステンガンなどが有名。
コンパクトで弾薬も手に入りやすく使い勝手がよいことから、欧州のレジスタンスではそれなり以上に活躍したという話もあり、「必要な時に必要な数が揃えられた」という意味で、傑作兵器だったという評価もないわけではない。