概要
1992年に第一作が業務用作品で発売。
F-14やAV-8といった世界各国の戦闘機を駆り、人類滅亡を画策する謎の組織「ファタ・モルガナ」と戦う。
基本的なゲームシステムは1991年にビデオシステムより発売された業務用作品『ターボフォース』を踏襲しているが、敵弾の弾速が凄まじく速く、1ステージあたりの所要時間がとても短いのが特徴。
ステージクリア時には各パイロットによる台詞が挿入され、2人同時プレイ時にはパイロット同士による掛け合いも見られる。
一見すると硬派な現代戦風のSTGだが、世界の命運を賭けて戦うパイロット達は湾岸戦争帰りの米海軍のエースパイロットのみならず、成り行きで戦闘機に乗り込んでしまったアイドル歌手や、上からの密命を受けて任務を遂行する忍者、三度の飯より戦いが好きなバイキング等と非常にアクの強い面々が揃っており、終盤のステージでは宇宙へと飛び出して宇宙人の秘密兵器や猿と戦うという破天荒な展開となっている。
本作が稼働を開始した当時は『ストリートファイターⅡ』を筆頭とした格闘ゲームブームの真っ只中であり、対するSTGはマニアに迎合した際限のない難易度の上昇やマンネリ化等により衰退の一途を辿っていたが、そんな中で本作はプレイヤー・オペレーター双方から支持され、異例のヒットとなった。
また、本作の制作に携わった一部のスタッフは後に独立し、彩京を立ち上げる事になる。
二作目以降について
第二~三作は媒体がネオジオとなり、MVS筐体にて稼働を開始。
縦スクロールSTGとしては珍しい横形モニター方式だが、縦幅の狭さ故にただでさえ速い弾が余計速く感じてしまう事となった。
(四作目『LIMITED』からはネオジオでなくなったこともあり、初代以来の縦モニター方式に戻った)
また、三作目の『ソニックウイングス3』はプレイヤー機・敵機共に第二次世界大戦期のレシプロ機となり、『ダライアス』のような次ステージのルート分岐や溜め撃ち(一部の機体のみ)が実装されている。
唯一、家庭用オリジナル作品として『ソニックウイングスアサルト』がニンテンドー64対応ソフトとして発売されているが、こちらは従来のような縦スクロールSTGではなく『エースコンバット』のような3DフライトSTGとなっている。