東京理科大学
とうきょうりかだいがく
東京都新宿区に本部を置く理系の難関私立大学。略称は理科大(りかだい)。
置かれている学部は理学部、工学部、薬学部、理工学部(後に創域理工学部へと改称)、基礎工学部(後に先進工学部へと改称)のほか、理系中心なのになぜか経営学部も置かれている(ただ数学力も求められるため、思い切り場違いという訳でもない)。
入学後のカリキュラムのスパルタ色が強いことで有名で、留年が多いのが特徴。その卒業の厳しさから、「落第大学」という異名が認知されており「5年制大学」と揶揄されている。
夏目漱石の小説『坊っちゃん』において主人公の坊っちゃんが当校の前身である東京物理学校卒業とされている事から、坊っちゃん他登場人物数人がマスコットキャラクターとして採用されている。
また、都心の大学としては東洋大学と並んで夜間学部を現在でも存続させている事で知られている。
2015年、本学の大学院出身の化学者、大村智氏がノーベル生理学・医学賞を受賞したことにより、アジアの私立大学としては唯一、ノーベル賞受賞者を輩出した学校となった(2023年時点。ちなみに早稲田大学や慶應義塾大学ですら未だに輩出していない)。
現在使用されているキャンパス
神楽坂キャンパス 神楽坂校舎
使用学部・学年:理学部第一部・理学部第二部・工学部(旧工学部第一部)工業化学科・経営学部(教養科目)
最寄駅:JR中央線・地下鉄東西線・有楽町線・南北線・都営大江戸線飯田橋駅
東京理科大学本部所在地で、東京の都心に所在する複数のビル群によって構成されている。
周囲もビルが密集しているために、校舎は分散しており、また、建物の高さ規制などによりキャンパスを拡張できずにいる。それ故、下記にある九段校舎・富士見校舎の設置や、遂には新たに葛飾キャンパスを作ることとなった。
2026年度には理学部第一部に「科学コミュニケーション学科」が設置する予定。
付近(より厳密には校舎の間)には在日大韓基督教会の東京教会がある。
神楽坂キャンパス 富士見校舎
所在地:東京都千代田区富士見
使用学部・学年:経営学部全学年(専門科目)
最寄駅:JR中央線・地下鉄東西線・有楽町線・南北線・都営大江戸線飯田橋駅
久喜キャンパスから移転してきた経営学部が入る。
野田キャンパス
使用学部・学年:創域理工学部・薬学部全学年
神楽坂とは異なり、食堂が多く運動場も備えている広いキャンパスとなっている。
2023年度に理工学部が創域理工学部へと改称。
2025年度には薬学部が葛飾に移転する予定。(但し、葛飾に移転後も、既存の薬草植物園は実習のため、引き続き使用する予定。)
2026年度には創域情報学部 情報理工学科(仮称)が設置する予定。(学部が新しく設置するのは、経営学部以来33年ぶりである。)それに伴い、既存の創域理工学部情報計算科学科及び経営システム工学科は2025年度を最後に募集停止し、創域情報学部に定員を移行する予定。
なお宗教法人霊波之光本部がキャンパスに隣接している。
長万部キャンパス
所在地:北海道山越郡長万部町
使用学部・学年:先進工学部1年次
かつて基礎工学部(現先進工学部)1年生が、全寮制の下学業を行っていた。2021年に先進工学部へ改称したことに伴い、1年生も葛飾キャンパスで授業が行われることとなった(なお諸事情で葛飾での授業は2020年からに前倒しとなった)。代わりに経営学部国際デザイン経営学科がここに赴く予定となっており、こちらも同じ事情で見送りが続いたものの2023年度に実現した。
余談だが基礎工学部の時代には入学生は入学式の途中で離席後、長万部へ出発という(知らなければ)かなり衝撃的な扱いを受けていた。国際デザイン学科が赴いた初年度となる2023年度、入学生は予め長万部に隔離された上、リモートで式に出席した模様(参考)。