概要
1992年3月18日に第一作が業務用作品として発売。
トムキャットやハリアーといった世界各国の戦闘機を駆り、人類滅亡を画策する謎の組織と戦う。
基本的なゲームシステムは1991年にビデオシステムより発売された業務用作品『ターボフォース』を踏襲しているが、敵弾の弾速が凄まじく速く、1ステージあたりの所要時間がとても短いのが特徴。
ステージクリア時には各パイロットによる台詞が挿入され、2人同時プレイ時にはパイロット同士による掛け合いも見られる。
一見すると硬派な現代戦風のSTGだが、世界の命運を賭けて戦うパイロット達は湾岸戦争帰りの米海軍のエースパイロットの他にも、成り行きで戦闘機に乗り込んでしまったアイドル歌手や、上からの密命を受けて任務を遂行する忍者、三度の飯より戦いが好きなバイキング等と非常にアクの強い面々が揃っており、終盤のステージでは宇宙へと飛び出して宇宙人の秘密兵器や猿と戦うという破天荒な展開となっている。
本作が稼働を開始した当時は『ストリートファイターⅡ』を筆頭とした格闘ゲームブームの真っ只中であり、対するSTGはマニアに迎合した際限のない難易度の上昇やマンネリ化等により衰退の一途を辿っていたが、そんな中で本作はプレイヤー・オペレーター双方から支持され、異例のヒットとなった。
家庭用ゲーム機では1993年7月30日にスーパーファミコンへと移植されており、ハードのスペックの関係上完全移植には至っていないものの、再現度は高い。
BGMもアーケード版のフュージョン系からハードロック系のものに変更されている。
また、本作の制作に携わった一部のスタッフは後に独立し、彩京を立ち上げる事になる。
二作目以降について
第二~三作は媒体がネオジオとなり、MVS筐体にて稼働を開始。
縦スクロールSTGとしては珍しい横形モニター方式だが、縦幅の狭さ故にただでさえ速い弾が余計速く感じてしまう事となった。
ソニックウイングス2
1994年7月18日にリリース。
前述の通りネオジオの仕様に合わせて横画面モニターとなった。
真尾まおと緋炎、そしてサイボーグとして生まれ変わったブラスター・キートン(メカキートン)以外は新キャラクターに入れ替わり、キャラクターの総数も増えている。
シリーズでは唯一、異なる国同士のキャラクターでのクリア後の掛け合いが発生する。
家庭用ゲーム機ではネオジオ用カートリッジが1994年8月26日に、そしてネオジオCD版が1994年9月29日に発売された。
ソニックウイングス3
1995年10月12日にリリース。
プレイヤー機・敵機共に第二次世界大戦期のレシプロ機となり、『ダライアス』のような次ステージのルート分岐や溜め撃ち(一部の機体のみ)が実装されている。
また、プレイヤー機の種類によってショットのパワーアップ・ボムの最大所持数の上限が異なっている。
家庭用ゲーム機ではネオジオ用カートリッジが1995年11月17日に、そしてネオジオCD版が1995年12月8日に発売された。
ソニックウイングスリミテッド
1996年にリリース。
家庭用オリジナル作品としてメディアクエストより発売されていたセガサターン・プレイステーション用ソフト『ソニックウイングススペシャル』を一部アレンジし、業務用作品として逆移植したもので、『3』のルート分岐や溜め撃ちも継承している。
ネオジオでなくなった事もあり、初代以来の縦モニター方式に戻ったが、この作品が事実上シリーズ最後のアーケード作品となった。
ソニックウイングスアサルト
1998年3月19日にリリース。
ニンテンドー64対応ソフトとして発売されているが、従来のような縦スクロールSTGではなく『エースコンバット』のような3DフライトSTGとなっている。
また、世界各地を回ってスーパーX改やリヴァイアサン等の歴代シリーズのボスキャラクターと戦いクリアを目指すストーリーモード、初心者向けのトレーニングモード、ボス戦の練習が行えるボスアタック等の様々なモードが用意されている。
3Dスティックとボタンの組み合わせによって特殊操作を発動させる事も可能。