概要
佐賀県の有田駅から長崎県の九州旅客鉄道(JR九州)佐世保駅までを結ぶ、全長93.8km。
もとは旧国鉄特定地方交通線であった松浦線を転換して開業した路線である。その途中にある、潜竜ヶ滝駅‐吉井駅間のコンクリート橋梁3本は国の登録有形文化財になっている。
運行形態
かつては、全線を通して運行される列車も存在したが、現在は伊万里駅を境に運転系統が分かれており、同駅を跨いで運行する列車はない。
ちなみに、佐世保中央駅と中佐世保駅の間の距離は0.2kmで、日本で一番短い区間である。
快速
2002年3月まで、実際にたびら平戸口駅‐佐世保駅間に快速が設定されていた。
このうち下りたびら平戸口駅発の列車は、かつての準急「九十九島」(後の急行「平戸」)運転開始以来のダイヤをほぼそのまま継承しており、土休日や夏休み等にはJR車両により大村線~長崎本線経由で長崎駅まで直通運転を行っていた(JR線内は快速「シーサイドライナー」として運転)。
2000年3月11日ダイヤ改正時に佐世保駅高架化工事のため直通運転を休止するが、その直前の同年1月8日からはこの直通運転列車に松浦鉄道MR-500形も使用され、JRのキハ58形+キハ65形に併結していた。
このほか1990年頃には伊万里駅~たびら平戸口駅間の快速列車も存在したが、2002年3月のダイヤ改正で西九州線は普通列車のみの運行となった。
2006年に佐々駅→佐世保駅間に通勤快速が1本設定され快速が復活したが、下りのみの運行であった(停車駅は小浦駅、棚方駅、上相浦駅、左石駅、佐世保中央駅)。
2007年3月18日のダイヤ改正で、通勤快速に代わり現行の停車駅である快速列車が設定された(下り4本・上り3本)。この時点では朝のみの運行であった。
2008年3月15日のダイヤ改正で夕方に佐世保駅発の快速が1本増発され、佐々駅~佐世保駅間の快速は現行の4往復となった。
また、この改正では土曜・休日限定で佐世保駅~たびら平戸口駅間に快速が上り1本設定された。停車駅は佐々駅までは他の快速列車と同様で、佐々駅→たびら平戸口駅間は無停車であった。
この快速は2009年3月14日のダイヤ改正で毎日運転に変更の上、大村線ハウステンボス駅始発の快速「平戸エクスプレス」となったが(JR線内は各駅停車。佐々駅~たびら平戸口駅間は吉井駅と江迎鹿町駅に停車)、2011年3月12日のダイヤ改正で廃止された。