生態
身長: | 12メートル |
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体重: | 60トン |
出身地: | ラゴス島 |
マーシャル諸島ラゴス島でひっそりと生き延びていた恐竜。
ティラノサウルス等より頭部が小さく、ゴジラの面影がある。背ビレの原型がある。
劇中では「恐竜」と呼称されているが、昭和29年作のゴジラ(シリーズ初代)において「ゴジラは水棲爬虫類から陸上獣類へと進化する過程の生物」と推測されているため、ゴジラザウルスも恐竜に似た姿に収斂進化しただけの単弓類である可能性もある。
ゴジラと同じく四肢の指は四本であるが、ゴジラと違い後肢の指は三本だけ地についており、残りの一本は未発達で他三本と並んでいない。この後肢の指の特徴はベビーゴジラも同じであり、後に怪獣への進化過程であるリトルゴジラへと成長した時は四本並んでいたため、後肢の指が本四並ぶのは放射能の変異の結果であると思われる。
托卵の性質があり、他の生物の巣に卵を産む。「ゴジラVSメカゴジラ」に登場するベビーゴジラは、ゴジラザウルスの幼体であり、この時はアドノア島のプテラノドン(ラドン)の巣に卵が託されていた。
幼体(ベビーゴジラ)は危機に瀕し恐怖を感じると目を赤く発光させ同属にSOS信号を発するが、成体も同じく光るのかは不明。この発光はスペースゴジラに襲われた時のリトルゴジラにも見られた。
ベビーゴジラは怖がりもせず海へ向かい泳いで行ったため、おそらく泳ぐことも得意だったと思われる。
食性
雑食性で、ベビーゴジラは五條梓(孵化後の刷り込みの結果親だと思い込む)から貰った花やハンバーガーを食べているシーンがある。ベビーは後に怪獣ゴジラジュニアへと成長した際にクジラを捕食していたらしいが、ゴジラに詳しい山根健吉は「リトルがそんな凶暴なことをするだろうか」と疑問を呈しているシーンがあるため、ゴジラザウルス(&怪獣として不完全なリトルゴジラ)の時点ではクジラを襲うほどの凶暴性は無かった可能性がある。『VSキングギドラ』に登場した成体のゴジラザウルスも、自分よりはるかに体の小さい人間を自分から襲うことはせず、米兵相手に暴れた際(理由は後述)にも米兵を捕食することは無かった。
劇中での活躍
ネタバレ注意 |
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ゴジラVSキングギドラ(ゴジラザウルス)
本来はとても大人しい性質であるが、日本軍ラゴス島守備隊とアメリカ軍が島でドンパチやってたのに腹を立て、仕掛けた側のアメリカ兵相手に暴れだした。
特別な武器などは無いが、人間程度なら簡単に捻り潰せる怪力を持ち、小銃ぐらいの弾丸はおろかバズーカ砲の攻撃も通用しなかったが、流石に艦砲射撃には耐えられず、悲鳴を上げて(この時の悲鳴がなぜかガメラの声と同じ)倒れ伏すが、それでも勝利したと思い込んで近づいた米兵を再び立ち上がって全滅させた後、森の奥に引き返して行った。
結果的にラゴス島に上陸したアメリカ兵を壊滅させたことで、新堂靖明率いるラゴス島守備隊を救う事になり、彼らからは救世主の様に感謝され、瀕死の重傷で倒れていたゴジラザウルスに敬礼を捧げ銃を送った。
本来は1954年のビキニ環礁での水爆実験により、ゴジラに変異するはずだったが、未来人の策略によりベーリング海にテレポーテーションさせられ冬眠状態にあった。しかし、86年の原潜事故による放射能を浴びたことで、新たなゴジラとなった。
なお、新堂と回顧した時の事はゴジラになってからもはっきりと憶えていたようで、新宿で老いて出世した新堂と再会したゴジラは、嘗ての自分の姿を思い出したのか涙を流すというシーンがあった(その後、自身の死を受け入れた新堂を放射熱線でビルごと吹き飛ばした)。
余談
ちなみに1945年の終戦から54年のビキニ環礁の核実験実施までには9年もの開きがあるが、ゴジラザウルスはこの時の傷では死なず、あの後回復したのか仮死状態になっただけなのか、とにかく終戦まで生き延びていたと思われ(あるいは終戦の翌年に行われたクロスロード作戦が変異の原因の可能性もある)、さらにベーリング海に送られた後もその原潜事故が起こるまで己の命を繋ぎ続けていたことから、ゴジラになる以前からも凄まじい生命力を備えていたようである。
ゴジラVSメカゴジラ(ベビーゴジラ)
ゴジラジュニアの記事参照。
孵化後の刷り込みで、人間の五條梓(あっちゃん)を母親として慕う。
同族意識は強く、ゴジラザウルスとしては変わり果てた姿になったゴジラに対しても、野生動物としての本能を取り戻した時には互いに同族と見なし、最後は共に海へ帰っていった。ファイヤーラドンとは同じ巣で卵時代に共存した義兄弟の間柄。
後にこのベビーゴジラはゴジラと生活する内に放射能を吸収していったのかリトルゴジラ、しいてはゴジラジュニアへと成長していくこととなる。