概要
東方Projectに登場する茨木華扇と華扇の周辺に関連するタグ。
pixivではおもに華扇と『東方茨歌仙』に登場する動物たちとの交流をベースとした作品が多い。
華扇は自身の屋敷を「 方術 」を用いて隔離し、住みやすいよう周囲の環境にも手を加えて生活している。そしてここには華扇とともに多数の動物たちが生活している様子である。
作中では複数のエピソードでその交流の様が描かれている他、華扇と動物たち以外との関わりの文脈でもその様子が語られる。
例えば博麗霊夢は、その最近の様子に憤る華扇から強制的に修業をつけられているが、小野塚小町によればその際に華扇は動物たちにも霊夢を指導ないしは監督させている。
修業後には、霊夢はこの修業を「 動物園修業 」と称している。
また東風谷早苗は華扇が複数の珍しい動物達を手懐ている様子を見て、驚愕と困惑も交えつつ「 あの仙人様、色んなペットを飼っているのね 」との感想を語っている。
華扇と周囲の動物たちの様子は華扇にまつわる二次創作でも様々に描かれており、華扇を中心または筆頭とした動物たちとの関係の様子を指して、先述の霊夢の評もあって「茨木動物園」と称されるのである。
また、『茨歌仙』含め東方Projectのシリーズにおける新しい作品にて華扇の活動が描かれた際には下記の動物たち以外にも新しいメンバーが加わったり、あるいは既存のメンバーの新しい活動が見られる可能性もあるなど、2014年7月現在「茨木動物園」はさらなる発展と拡張の可能性をもつものでもある。
茨木華扇と動物
華扇は一迅社『東方茨歌仙』公式サイト(外部リンク)におけるキャラクター紹介欄では「 動物を導く能力を持っており、龍や大鵬といった幻獣すらも自在に操る。 」と紹介されており、華扇自身も動物の言葉が判り、動物もまた華扇の言葉を理解している様子が見られる。対話は自身が飼っている竿打等だけではなく「マミ」などの野生の動物とも可能な様子である。
華扇は動物たちの声について「 よく聞こえますし 私の声も届きます 」と語っており、作中で見られる様々な場面から、その意思疎通は複雑な概念の共有にも及ぶ様子が見て取れる。
華扇は「 私の役目(ちから)は山の動物たちを正しい方向に導くこと 」(括弧部は原文ではルビ表記。当記事編集時に括弧表記に調整)と自身について語っており、とある動物との会話においては、事態の推移によって必要となるならば自身の下を訪ねるよう助言している。
なお周囲からの評として、動物たちと対話する能力やともに生活する様について豊聡耳神子から仙人としての感心と敬意を贈られている。
動物たち
久米・竿打
久米・竿打は華扇をその背にのせて飛ぶ事もできる大きな鳥(大鷲)である。
「久米」と「竿打」はそれぞれの固有名。
久米は平素から華扇の生活をサポートしており買い物などにも出かけているが、高齢であるためその道中は非常に難儀であるらしく華扇も代替りを考えていた。
久米の次世代として華扇が考えているのが年齢的にも若い竿打である。竿打はその体躯もあって力強い印象も持つが、初登場時含め華扇の前ではかなり柔和で表情が豊かである。
しかし、その性格と能力面にはまだまだ改善点も多い様子で、竿打のためのアイデアが後のエピソードにも影響する要点ともなっている。
なお同話では霧雨魔理沙が霊夢や早苗との会話中で河童たちに動物園を運営させてはどうかとのアイデアを出しており、この後に語られる「 動物園修業 」と対比されるものとなっている。
こちらは河童たちの性格からしてその管理は不可能であろうと話し合われていた。
この他『茨歌仙』第三巻カバー下表紙では、華扇を乗せて飛行する久米または竿打が描かれている。
龍の子供
第五話にて、霊夢を修業させるため自身の道場につれてくる際に華扇が呼び出した。
華扇の右腕から煙のようなものが出現した後上空に雷雲が呼び出され、豪雨とともに龍の子供が現れた。龍の子供は霊夢の襟元を銜えると、そのまま霊夢を華扇邸または修行場まで連行した模様である。
華扇は龍の子供について「 私の言うことはなんでも聞きます 」としており、両者の良好な関係性が伺える。
なお、華扇はかつて「龍石」(中に龍の幼体が棲んでいる石)を保有していたが、「 随分昔に 」孵ったと語っている。
この他華扇はとある機会に大規模な鎮火を行うため、季節的に乾燥する時期ながら雷雲とともに龍を呼び出しており、魔理沙らがその雲の中に龍のシルエットを見ている。
ただしこれが第五話に登場した龍の子供と同一の存在であるかの明記は無い(2014年7月現在)。
東方Projectにおける「龍」
東方Projectにおける「龍」とは、稗田阿求著の「幻想郷縁起」によれば「 幻想郷の最高神 」である(『東方求聞史紀』)。
あらゆる存在が崇めており、人間の里には目の色の変化で今日の天気の様子が判る(的中率7割)という龍神像もある。
「龍」自身は創造と破壊の表裏を同時に体現する存在であり、破滅的な天変地異と安定した自然サイクルの形成という相反するような面も、引いては「龍」の行うところによるものである。
その姿を確認することはほぼ不可能で、最後に龍が現れたのは博麗大結界が展開された時であり、その際の様子が阿求によって報告されている。「龍」自身は博麗大結界も関係なく幻想郷と外の世界を行き来する他、天界、地獄を含む地下世界などにも自由に移動できる。
なお先の龍神像は特殊な目の色に変化する時もあり、これはその時の幻想郷が何らかの通常でない状況下にあることを示すという。
雷獣
神社で暴れていた際に華扇に捕まえられたが、冬の間はおとなしいらしく華扇がその存在を忘れていた。エピソードの前日に魔理沙が捕獲し、博麗神社に持ち込んだ。
詳細は「雷獣」記事の「『東方Project』に登場する雷獣」の項目を参照。
なお華扇によればエピソード前日の雷雨も雷獣によるものであったが、とある想いもあってこの事実は華扇の胸にとどめられている。
華扇にはつとめて懐いている様子で、華扇の肩にのり、撫でられると幸せそうな表情を見せている他、華扇の腕の上で時折放電したりもしている。
なお早苗の持ち込んだガスコンロの上にのせられた焼き網に乗り、さらにそこで焼かれているトウモロコシに覆いかぶさっても大丈夫なほど熱や炎に強い様子。
この他『茨歌仙』第二巻カバー下表紙にも雷獣が描かれている。
虎
放し飼いにされているが、自分からは攻撃しないよう華扇の教育を受けている。
ただし門番役としての性質からか反撃は許可されているようで、作中ではとある人物が非常に手痛い反撃を受けている。
その他の動物
霊夢が修業を受けた際にはそのシーンを描いた場面として猿(滝行中)や蛇(石抱き修業中)、鳥及びその他の空を飛ぶ動物(座禅中)などが描かれている。
上記以外にも華扇は動物たちの情報網との接続をもつ様子が見られ、第一話では霊夢が魔理沙以外に話していなかった「河童の腕」を御神体とする計画をすでに博麗神社来訪時には「鳥」から聞く事ですでに知っていたとした他、第十三話では久米もしくは竿打を通して山の動物たちにまつわる情報を得ていた。さらに同話では別の動物とも対話している様子が見られる。
また管狐に関する知識も持っている他、動物とは性質が異なる部分も持つが酒虫を扱うこともできる。
『東方三月精』
『東方三月精』においても華扇が動物及び動物が由来の妖怪と関わるエピソードがある。
人を襲い妖怪化していた「ヤマイヌ」を人を襲わないタイプの妖怪へ変化できるよう諭し、その妖怪としての性質を人間に害のない存在へと変えている。ヤマイヌは「人を襲わない」妖怪(送り犬)として人里を守るという存在ともなったが、一方でそれは同時に「人」以外の種族は襲撃の対象でもあることを意味しており、三月精(妖精)らが夜道で追いかけ回されていた。
また三月精らが博麗神社の御神体を見つけ出してみせると豪語した際にはとある意図をもって三月精を誘導しており、その際には鼠、蛇、犬を使役している。
なおこの犬は先述のエピソードで登場した、三月精らがヤマイヌと誤解した子犬と良く似ている他、蛇は他の場面でも華扇の役に立っている。