概要
『スレイヤーズ』における魔族とはいわゆる精神生命体であり、ドラゴンなどのモンスターや亜人族とはまるっきり別種の存在である。スレイヤーズの世界は「柱」の上に立った宇宙の上に存在しており、その「柱」を支配するのが赤龍神スィーフィード、それに巣食うのが大魔王ルビーアイ・シャブラニグドゥである。
シャブラニグドゥは全ての神と魔族の生みの親であるロード・オブ・ナイトメアの四大配下の一人で、スレイヤーズ世界に存在する魔族全てを支配している。
魔族は精神世界と呼ばれる異次元の生まれであり、相手の憎しみ、哀しみ、恐怖などの心を糧に成長する。現実世界に姿を現すと、物理的に肉体は存在するものの、それを物理的エネルギーで傷つけることは不可能となる。物理的エネルギーというのは雷、熱、冷気などといった精霊魔法も含む概念であり、魔族は特殊なアイテムか白魔法or黒魔法、もしくは超強力な上級精霊魔法を使わねば傷一つ付けることはできない。
種族のヒエラルキー
大魔王
「柱」に巣食う、その宇宙の全魔族を統括する魔族の王。
スレイヤーズ世界の魔族を支配するシャブラニグドゥの他、闇を撒くもの(ダーク・スター)デュグラディグドゥ(同作者の別作品『ロスト・ユニバース』のラスボス)、蒼穹の王(カオティック・ブルー)、白霧(デス・フォッグ)がそれぞれ別の宇宙に巣食っている。
シャブラニグドゥは体を七つに断たれているのもあり、全盛期の実力は出せないらしい。
5人の腹心
シャブラニグドゥの創り出した5大幹部。
魔竜王ガーヴ、冥王フィブリゾ、獣王ゼラス・メタリオム、海王ディープ・シー、覇王グラウシェラーが該当。
将軍、神官
5大幹部直属の上級魔族。
獣王は将軍を作らず、獣神官ゼロスのみを擁立させたため、ゼロスは他の将軍や神官を上回る実力を有する。
中位魔族
中位魔族より上になると、常時人間の姿を保つことが出来る。
下位魔族
人間の姿を保つことのできない魔族。最も数が多い。
亜魔族
最下級の種族。現実世界で物理的な肉体を保持してしまう(=物理攻撃で殺せる)ほど実力の低い魔族。知能もサルかカラスくらいのレベル。レッサーデーモン、ブラスデーモンなどと呼ばれる。最も、コイツらでも並大抵の物理攻撃や精霊魔法はレジストするので厄介な存在である。