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精神生命体

せいしんせいめいたい

精神生命体とは、複数のファンタジー作品に登場する種族の一つ。
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精神生命体というものは複数の作品に登場する用語であり、作品によって様々な定義があって一概にこれだと言うことはできない。

ここでは「転生したらスライムだった件」に登場する生物種としての精神生命体について解説する。


概要編集

転生したらスライムだった件」に登場する生物の性質。より詳しく言えば悪魔や天使、精霊を指す。


実体を持たず、精神(魂)単体での活動が可能な存在で普段は異界(精神世界)に住んでいる。

異界は魔素が飽和しているため強い意思さえあれば自由に行動できるが、物質界である現実世界では実体化しても魔素で作った仮初の肉体が拡散していく為短期間しか行動できない。無理して留まろうとすると魔素が拡散しきって消失してしまう(時間経過で復活するが記憶・人格に支障が生じる危険が伴う)ので物質界に留まるには人間の肉体や人形、無機物で作った人の模型など実体である依り代に魂を宿して肉体とする「受肉」という作用を経る必要がある(万人の死体を糧に特別な3体だけが召喚されたケースがあるが肉体の材料が多かったり質が良いほどレベルの高い個体の召喚や肉体形成が可能になるのかは不明)。肉体(よりしろ)を破壊されてもやはり物質世界に干渉不能とはなり精神世界に強制送還される(そのため悪魔族は大抵身体に多重結界を張って護っている)。一方受肉の前後の過程で召喚者が死亡してもそれ自体は異界への送還のトリガーとはならない。

また、物語の世界は異世界から人間を召喚する儀式が存在し世界を渡る際に体に取り込まれる魔素がその者の能力「スキル」を生成されるのだが失敗すると魔素を受け止めきれる体が形成されてない子供が召喚されてしまいやがて魔素に体が耐えきれず焼き尽くされてしまう。受肉はこの問題を精神生命体(主に上位精霊)が魔素を制御する事で命を解決できるという側面も持つ(精神生命体側からすると器がダメになると物質界から消失してしまうからという事情もある。そのため器側の精神も狂わないよう制御している模様)。ただし宿る者と器の意識が理解し合わないままでいると無理した同居で器側の精神・生命が摩耗していきやがて乗っ取られるか切り離しても死の淵に立たされる(生命を維持していた精神生命体が失われるため)危険がある。

ちなみに魔素を活動源とするため食事しなくても生きていけるが受肉した者は食事が可能となり、趣向として積極的に食事を習慣化させる程気に入る者は珍しくない。一方正座で足がつるなど物理的な苦痛も負うハンデも生じる。


誕生したての頃は明確な自我を持たないが、時間が経過して獲得しうる意思の強さが戦闘能力のみならず自身の存在を維持する源故に、精神が非常に強くその魂が誕生してから生きた年月が長いほど強さが蓄積され、より強力な個体へと昇華していく。そして劣化することもなく殺されない限り生き続けられる不老不死の領域。


悪魔は天使に強く、天使は精霊に強く、精霊は悪魔に強い」という三竦みの優位性が存在しているが上述の生きた年月による力の蓄積量の差で覆す事が可能で、一方が最上位級であれば自分より若いもう一方を瞬殺する事もある。とはいってもラミリスベレッタギィディーノと友好関係を築いている様に種族として敵対関係にあるわけではない。


また、肉体を有する種族であっても進化によって半精神生命体や精神生命体に覚醒する者達もおり、人間も「仙人(せんじん)」クラスで半精神生命体、更に「聖人」クラスに進化すると精神生命体に等しい存在となる。



悪魔族編集

原初の悪魔を筆頭とし、七種類の性質とその証の色を有している。

冥界の住人で魔力や妖気の扱いに長け、魔法を主に扱う種族。非常に好戦的で冥界においても常に戦いを繰り広げている。そして魂(感情)が大好物らしく人心掌握も得意。


それぞれが支配領域を持っており、各地に点在する「冥界門」(現実世界と異界の出入口)を守護している。現実世界の生命が異界に入ってくることはまずない(魔素が満ちている別次元のため通った時点で体が変質し壊れる)が元天使など様々な精神生命体が侵略しようとするのを撃退していたらしい。(悪魔三人娘以外の4柱の支配領域の場所は不明だが冥界門を守護していたのは確実)


性質は多分に邪悪だが必ずしも悪行をはたらくわけではなく、契約には忠実で強さによって主に認められようとする。(当然だが、契約違反を犯したり術者の力量では分不相応の地位の高い悪魔を呼び出してしまった場合は大きな厄災となる。加えてその場に自分が手に負えない存在が絡んでくると分かるとそもそも召喚を拒否する場合もある。契約には忠実であるもののその契約の穴を突いてくる知恵にも長けているため召喚者に不満があった場合契約を守りつつ陥れるという場合もある

召喚時には(受肉あるいは契約中活動するために必要なエネルギーとして)魔力や魂を要求してくる。


死んでも時間をかけて復活はするが弱体化する。生き続けた年数=戦闘経験の蓄積による力の強さの証明であり、肩書きが同じ上位魔将(アークデーモン)だとしても実力差がある。

精神世界では全ての力を発揮できるものの物質世界で存在するにおいては進化制限がかけられていて保有魔素量の上限が存在する為通常は上位魔将以上にはなれず、その制限を突破するには名付けなどの因子が必要。しかし長く生きる分技量の研鑽に費やせるからか種族レベルの制限を覆した実力を持つ者もおり、最上級の者は当時はユニークスキルしか持っていなかったにもかかわらず本来ユニークでは勝負にならない究極能力(アルティメットスキル)を所持していた相手とサシで戦い決着がつかなかったというケースすら存在する。


年月による種類とは別に王侯貴族式の階級が存在し、その遥か上に始祖である七柱が君臨する。自身の系統の王は勿論多系統の王にも逆らうことはできず(逆らえば容赦なく抹殺してくる)王達の代名ともいえる「色」単体での呼称も呼び捨てする事はなく人心掌握を得意する彼らもこの点を無視した嘘をつくこともない。


年代での序列編集

種類生存年数
現代種(騎士)0~30年
近代種(準爵位)30~100年
近世種(男爵位)100~400年
中世種(子爵位)400~1000年
古代種(伯爵位)1000年以上
先史種(侯爵位)3000年以上
原初の悪魔(王)古の昔から存在

この生きた年数に魔素量や技能により下記の種族へと進化していく。とはいえ戦闘力そのものは技量の方が大きく左右するため生存年数を覆した実力に至る者もいる(流石に原初との差を覆すことはできないようだが)。同時に実力によるプライドも高くなる傾向にあるようで中世種までしか(原則かつ記録される限りは)人間の召喚と依頼には応じないと認識されており、その中世種以前の古い悪魔が呼び出された場合召喚者自身が破滅させられる事も珍しくない(このためより長生きした個体が契約に応じてくれても強力な存在と気づかれない事も度々ある)。



階級編集

  • 下位悪魔(レッサーデーモン)

生まれたてのまだ明確な自我や特性を有していない最下級悪魔。山羊の頭と蝙蝠の翼、黒っぽい下半身を標準的に備えている。自我が希薄なため人間の指示には簡単に従う。ここから気質が定まっていき上位悪魔へと進化する。


  • 上位悪魔(グレーターデーモン)

七色の悪魔の系統のいずれかに染まり明確な自我を有した中級悪魔。通常人間が使役できるのはこの段階までである。

ベレッタがこの階級に該当する。


  • 上位魔将(アークデーモン)

悪魔が通常進化できる最上位級。原初の悪魔達も現世に召喚された当初はこの段階であった。


  • 悪魔公(デーモンロード)

魔王種を獲得した上位魔将の進化先。魔素量の限界値にまで達して力を蓄えが十分になった上で二千年以上それを維持する事で進化可能となる(上記の通り進化制限があるので名づけなどがないと階級上は上位魔将のままである)。しかし戦闘種族である彼らは同族含め高頻度で戦いを行っており、敗北した場合に魔素量が低下してしまう危険と隣り合わせであり、上位魔将に進化してからは二千年以上一度の敗北も許されないのを潜り抜けるという過酷な条件でようやく到達できる領域となっている。そのため魔王種といっても覚醒魔王の領域に足を踏み込んだ存在と化して成長限界はなくなるとされており、人間にとって魔王種に相当する領域の仙人に達しただけでは歯が立たなくなる。また、この条件からして必然的に古代種以上の個体にしかなれない。


  • 悪魔王(デヴィルロード)

悪魔公が覚醒魔王から数多の魂を与えられて覚醒魔王へと進化した存在。当初はギィのみがこの領域にいた。書籍最新刊時点で原初の七柱全員がこの段階に進化している。


  • 悪魔神(デヴィルロード)

悪魔王と同様覚醒魔王へと進化しているが悪魔王より更に上の領域。web番ではディアブロのみが到達している。


天使族編集

始原の七天使を筆頭とする。

元々は星王竜ヴェルダナーヴァの部下だった種族。邪悪な魔の力を浴びた影響で変質したり何らかの経緯で堕天したりと純粋な天使は現存していない。

思考制限がかけられており、始原の様な上位者以外は自我が薄くなっている。



長鼻族(テング)編集

天使が山狼族(オオカミ)に受肉した結果生まれた個体群。白い羽と犬耳が特徴(混血はそれらの特徴がない)。実態は長鼻ではなく天狗であり、鼻が長いとかではなく長距離まで感知できる嗅覚が由来である。

半精神生命体であり状態異常などに強い。温厚だが本質は戦闘種族であり敵対すると厄介である。



精霊族編集

精霊女王を筆頭としていた自然界のエネルギーが具象化したような存在。

気まぐれだが精霊が術者に興味を持ってくれれば契約を結べる。

意思すらない欠片のような者から明確な自我を持った上位精霊までピンキリ。肉体を持って魔物の祖となったり堕落して妖精や樹人族(ドライアド)となった者もいる。

火、水、土、風、空の5属性、そして勇者の素質がある者に憑く光や闇の精霊がいる。



聖霊(大聖霊)編集

恐らく精霊の上位存在。

聖騎士は聖霊と契約していたりする。登場はしてないので詳細が不明。

4属性より上の闇、光、時3属性がいる。

光の大聖霊は天使の起源闇の大聖霊は悪魔の起源である。


竜種編集

世界に4体しかいない、全生命の最上位者。

詳細は個別記事で。


関連タグ編集

転生したらスライムだった件

竜種

原初の悪魔

始原の七天使

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