概要
「赤眼の魔王」の五人の腹心のひとり。称号は覇王(ダイナスト)。本拠地は神封じの結界の北「北の極点」。原作第2部における黒幕的存在。
腹心の中では唯一挿絵がないため容姿は不明だが、怪物のような姿をした中年男性ということは描写されている。そのためピクシブにおいては各々の想像でイラスト化されている。
第1部終盤でフィブリゾが滅び、魔族の戦力が低下したため巻き返すべく魔王を復活させようと目論む。しかし計画は約1000年前にフィブリゾが立てたもののパクリな上に輪廻転生を視ることもできないので「計画とも呼べないお粗末な賭け」「柄にもない小細工」と酷評されている。
部下は道具扱いで、名前もディー、ノースト、グル―、シェーラと手抜き。道具扱いされていることを知ってショックを受けたシェーラに対して「同族の負の感情もオツなもの」と気にもかけないなど腹心の中でも特に冷酷な性格である。
リナと直接戦った腹心三体(残りはガーヴとフィブリゾ)の中で唯一滅びていない。
現在はウェルズ=ゼノ=ガイリア国王を屍肉呪法(ラウグヌト・ルシャヴナ)によって肉塊に変えて地下に幽閉し、国王に化けてすり替わっている。
強大な力でリナたちはおろかエルフのメフィや黄金竜のミルガズィアをも圧倒するが、最後はリナの奇策によって自らの力の一部をそぎ取られて大きく弱体化。
精神世界に逃げ込むもあまりにも弱くなってしまった(自分より遥かに格下の存在である人間に弱体化した姿をさらすことができない)ため、二度と物質世界に出て来ることができなくなる。
皮肉にも国王にした仕打ち(自由を奪われたまま生き続ける)が自分自身に返って来ることとなった。
しかしグラウシェラーが死なない限り、国王もまた肉塊のまま生き続けることとなる。
覇王の力を借りる呪文は、「覇王雷撃陣(ダイナスト・ブラス)」「覇王氷河烈(ダイナスト・ブレス)」がある。