竜族の中では魔王竜(デイモス・ドラゴン)に次ぐ能力で「竜王(ドラゴン・ロード)」の異名を持つ黄金竜(ゴールデン・ドラゴン)で、「竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)」に住む竜たちを束ねる長老。
概要
年齢は1000歳以上で、約1000年前の 降魔戦争にも参戦していた。その際、ゼロスとも対峙してお互いに面識がある。また、この戦いで右腕を失ったため、現在は義手をつけている(治そうと思えば治せるが、義手であることを忘れるくらい高性能なので、わざわざ呪文を開発してまで治す気はないらしい)。
変身魔法が使え人間に変わる際は金髪の美形中年の姿に変わる。
常に真顔だが、冗談が好きなお茶目な性格で、時折真顔のまま冗談を放ち、一時期は「ゆかいなミルさん」と呼ばれていたらしい。しかし、竜族やエルフのセンスは人間と大きく異なり、竜族やエルフが面白いと思うほど、人間には理解できなくなっていき、一番おもしろい話は、意識が記憶するのを拒否するとまで言われ(要するに「ダダ滑り」「クソ寒い」ということ)、死にも似た静寂が、あたりの空間を完全支配し、聞いた人間の殆どが真っ青になって倒れ伏し(例外は彼。そもそも話の内容を理解していないから)、エルフのメンフィスのみ大笑い(というか笑い過ぎて引きつけを起こし、痙攣するレベル。リナはオチが寒すぎて痙攣しているのだと思っていた)しているという状況になっており、リナは「この人の冗談を対魔族用の精神攻撃手段として転用したら、そこそこの純魔族でもあっさり滅ぼせるんじゃないか?」と半ば真剣に考えている。
ガウリイには名前を憶えてもらえず、終始悪意なく「でっかいトカゲの暇な人」と呼ばれ続けた。最後の方は本気で嫌がっていたらしく、そう呼んだガウリィに「でっかいトカゲって言わんでくれるか」と真顔で詰め寄り、彼を恐縮させていた。
戦闘能力
竜族は年を取るほど大きく強くなっていくので、黄金竜(ゴールデン・ドラゴン)トップクラスの実力の持ち主といっていい。
その実力は人間なら最強クラスのリナ=インバースたちでさえ、とても敵わないほどで、精神世界の干渉力を増幅する「呪霊鎧(リチュアル・アーマー)」を使い、下位魔族やデーモン程度なら勝負にならずリナたちが手を出す暇もない内にあっさり倒してしまう。
精霊、黒、神聖と全ての系統の呪文が使え文様刻印による武器の強化など人間の知らない魔法を扱い、人間の使う精霊魔術くらいならあっさり弾くだけの防御力があり、中位魔族相手を肉弾戦で倒すなど、まぎれもなく主人公パーティ最強の実力者である。
超爆魔道伝
7巻に登場。リナをクレアバイブルの下まで案内した。冗談は一度だけしか言っておらず基本はシリアスなキャラクターだった。リナからも敬語を使われている。
本作では魔族に及ばない実力とされ戦闘シーンはない。魔族と戦うことも不利とされている。