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リチャード1世の編集履歴

2015-10-08 18:54:00 バージョン

リチャード1世

りちゃーどいっせい

イングランド(現イギリス)を支配したアンジュー朝の国王で獅子心王(ライオンハーテッド)の異名を持つユニオンジャックのライオンキング。

概要

リチャード1世(Richard I, 1157年9月8日 - 1199年4月6日)は、プランタジネット朝第2代のイングランド国王(在位1189年 ― 1199年)。

勇敢さから騎士の模範とたたえられ、獅子心王ライオンハート)の異名を持つ。ヘンリー2世の第4子。父王に偏愛されたジョン王子を抑えてイングランドになり、第3回十字軍に参加し、戦争に明け暮れる人生を過ごした。その勇猛さは敵のイスラム指導者サラディンを始め多くの人に感銘を与え、騎士の強さを知らしめた。一方で非情な性格をしており、フランスフィリップ2世神聖ローマ皇帝ハインリヒ6世など同じヨーロッパ人君主からも恐れられる始末だった。


戦地アッコンで無礼を働かれたと言ってリチャードを憎んでいたハインリヒ6世レオポルト5世に捕まり、その隙をついた弟のジョン欠地王に謀反されるが母后と部下の知恵で出獄。その際にフィリップ2世がジョンに「悪魔に気をつけろ」と言うくらいに恐れられていたと言う。帰国した後にジョンを降参させ、宿敵フィリップ2世を倒すべくフランス各地を転戦した。シャールース城攻防戦でクロスボウで狙撃され、その傷が元で死亡。王としてリチャードがイングランドに滞在した期間は6ヵ月間に過ぎなかった。


一族

  • 父:ヘンリー2世
  • 母:アリエノール
  • 兄弟:兄にウィリアムと若ヘンリー、弟はジェフリーとジョン欠地王
  • 妻:ベレンガリア(イベリアを治めるナバラ王の姫)
  • 甥:ジェフリーの息子アーサーやジョンの息子ヘンリー3世など多数。ヘンリー3世の子エドワード王子は大甥。

逸話

  • 上記のようにイギリス本土にいた時期は極めて短く、内政は聖職者のウォルターやフィッツピーター、マーシャルなど有能な軍人に支えられたジョン欠地王が代行していた。イングランド方言(つまり英語)も上手く話せず、自分をリシャール(リチャードの仏語読み)と呼んでいたともされる。
  • 気性は良く言えば勇猛果敢で剛直な好人物。悪く言えば自己中心で冷酷な暴君としての一面もあった。捕虜や民間人を容赦なく殺した気性の激しさから、アラブでは「リチャードがさらいに来る」と子供の躾に用いられるほどに暴勇を知られていた。
  • フィリップ2世の姉であるフランス皇女との婚約を破棄してフランス王家を怒らせたのを皮切りに、サラディンとその弟のアーディル王子に政略結婚と改宗を進めたり、キリスト教徒でありながら御法度の男色をしたことを懺悔したこともあるなど行動にも問題が多かったという。
  • ベレンガリアとの間の子はおらず、弟のジョンを後継者にせざるを得なかった事と先述した懺悔の逸話から同性愛者と言う説が流布したこともある。一方で愛人との間にフィリップ・ド・コニャックと言う子がいたともされる。
  • イングランド王室紋章に3頭のライオンをあしらった趣向にしたのはリチャードが発案者。この紋章は永くイギリスで愛され、今の英国国章やイングランドサッカー協会のエムブレムなどで幅広く用いられている。
  • 戦いと冒険に明け暮れて政治や後継者育成を怠った武辺者のイメージが強いが、文才にも秀でていた。吟遊詩人騎士が囚われたリチャードと歌のやり取りをした伝説や、単旋律歌曲『囚われ人は決して』の作者をリチャードとする逸話も多い。
  • ルーアン大聖堂を愛したことでも名高く、自分の心臓を埋葬するように遺言したほどである。遺骸はフォントヴロー修道院、脳と臓器をシャルー修道院に埋葬させたがイングランドには彼の遺体は葬られなかった。

リチャード1世をモチーフとしたキャラクター

最後のレストランのリチャード1世

「ヘブンズドア」ではなく遊園地にタイムスリップした。アーサー王伝説にあやかって名付けた『エクスカリバー』という剣を持っている。


蒼き狼と白き牝鹿シリーズのリチャード1世

「ジンギスカン」でプレイヤー武将として初登場。フィリップやハインリヒ、サラディンを相手に戦い、聖地奪還ばかりか世界征服を狙う“獅子心王”。元朝秘史チンギスハーンにも登場して活躍するがいずれも武力が最高で政治力が最低と言う極端なステータスである。おそらく、イギリスで政務を執ったのが1年にも満たなかった事によるものと思われる。統治する国は同じ英国なのだが、イングランド(ジンギスカン)、アンジュー朝(元朝秘史)、イギリス(チンギスハーン)と国号が異なる。


アイヴァンホーのリチャード1世

第三次十字軍で活躍するがオーストリア公レオポルド(黒幕はフィリップ2世)に捕まり、主人公ウィルフレッドがその問題に絡む戦いに奔走するという創作が加味されている。1997年に放映されたイギリスのテレビドラマでは、リチャードの無責任と我儘がジョンの謀反を招き、臆病者のジョンが政治に励んだのでイギリスは滅亡を免れたという史実を投影しており、従来の善玉史観とは異なった解釈も存在する。


ディズニー映画のリチャード王

ロビンフッドに登場する、イングランド(動物の国)を治めるライオン王。史実で彼が行った悪政や短所(我儘で冷酷非情な気質)は全部弟のジョンにスライドされており、リチャードは絶対善の名君として描かれる。プリンス・ジョンの項目を参照されたし。


関連タグ

イングランド イギリス  / 国王

獅子心王 / ライオンハート 英雄 暴君

十字軍 騎士 騎士道

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