海軍航空隊とは、軍隊の内部組織の一つである。
概説
多くは航空機が誕生・発達した第一次世界大戦前後を起源とし、その後第二次世界大戦での航空戦術の発達をもって戦後陸軍航空隊とともに空軍の屋台骨を形成していった。
その後各国で空軍が形成されると規模を縮小され、艦艇の直掩・索敵・対潜哨戒・救難者の捜索などが主だった任務となって逝った。また固定翼機も保有数を減らし、ヘリコプター等の回転翼機を多く保有するようにもなった。
おもな海軍航空隊
大日本帝国海軍航空隊
WW1期に水上機母艦を用いた水上機運用を実践して以降、独自の発達を遂げていき、WW2の太平洋戦争では嚆矢となった真珠湾攻撃で、「海上戦闘における空母を用いた航空戦力の有用性」を世界に知らしめた。
少数精鋭ながら充実した装備と組織体制が敷かれ、現在からしても頭一つ抜けたエースがひしめき合っていた。ぶっちゃけ「人外の巣窟」。
しかし戦況の悪化と上層部の前線主義が祟ってエースたちの多くが早期に戦場を去り、後輩が育たない間に資源も枯渇し、最終的には局地戦の防衛戦や神風特攻隊に回されていき、敗戦後に解体された。
海上自衛隊航空集団
1961年に新設された航空隊。
哨戒任務や救難捜索を主な任務とし、固定翼機は地上からの哨戒機のみで、艦載機はヘリコプター等の回転翼機のみで運用している。
アメリカ海軍空母航空団
現在でも戦闘攻撃機等の固定翼機を積極的に登用する、数少ない本格航空機部隊。
回転翼機も含めた70機前後の規模で構成され、電子戦機や早期警戒機、輸送機など様々な航空機を使用した混成部隊。