概要
四月一日のエイプリルフールに岩崎家の隣の幽霊屋敷と呼ばれる洋館に引っ越して来た自称名探偵。
常に同じ黒い背広(本人曰く「同じものを何着も持っている」)にサングラス姿をしている。
かなりの長身な上に細いため、針金細工の人形などと称されている。
小説・漫画版
小説では髪は黒髪を後ろになでつけたオールバック。漫画では赤毛でオールバックですらない。
元M大の論理学教授を務めたほどであるのだが、どうやら何かやらかしたらしく、とある事件で職歴を証明する書類を請求したところ「二度と関わるな」と学長からの手紙が添えられていた。何をやらかしたんだ…
記憶力がなく、自分の生年月日はおろか食事すら忘れる。それでも餓死することはないため、「ゴキブリ並」といわれるほどの生命力を有しているが、食べ物への執着力は凄い。
好物は京風石狩鍋。
また「縦だか横だかわからないステーキ」も好き(おそらくサイコロステーキと言う意味ではない)
一般常識はないが探偵と名乗るだけあって推理力は抜群。探偵の仕事とは「みんなが幸せになるように」事件を解決することだと考えている。
岩崎姉妹の部屋と自分の洋館の部屋に直通している糸電話があり、それを通じて姉妹たちと連絡をとっている。
ドラマ『双子探偵』における夢水清志郎
1999年に放送された「名探偵夢水清志郎事件ノート」を原作としたドラマ『双子探偵』(NHK教育)にも準主役として登場している(主役は岩崎姉妹)。彼を演じたのは狂言師・和泉元彌(2001年正月に放送された『ズッコケ三人組』との合同スペシャルでは中の人が鎌倉幕府の第8代執権に就任することが決まっていたため、手塚とおるが担当)。
原作とは違いややハードボイルドなキャラ(推理時に流れる専用テーマもハードボイルド調)で、黒ずくめのスーツとサングラスに加え無精髭を生やし、やや濃い色で短めの茶髪(合同スペシャルではレギュラー時よりも長めの黒髪)に黒い帽子(ハット)という風貌。「教授だった」という設定は無いらしく、岩崎姉妹や探偵同盟の面々からは「夢水さん」と呼ばれている。ただし、相対性理論を知っていて(羽衣の茶道教室に通う女性談)フランス語に堪能(茶道教室に通うフランス人女性談)という一面はある。連絡手段は銀座明神にある『神の御柱』との看板があるパイプを通じて行っている。
銀座明神のあるビルの一室に居候し、神社の仕事の手伝いもしている。ちなみに銀座明神の宮司・宮本与兵衛とはビルの中にある大人のお店で知り合ったらしく、第1話で亜衣と初めて会った際は二日酔い(夢水さん曰く、「飲み過ぎた」らしい)状態だった。ちなみに酒癖自体は悪くない(ホステスさん談)。
昼寝好きで自室のソファーやビルの屋上に設置されている白いデッキチェアでしょっちゅう寝ているが、寝る時も帽子とサングラスは外さない(亜衣にサングラスを外されたことはある)。
ただし、岩崎家の居間で食事をする時と入院中と茶道の際は基本的に帽子を外している。また、自分からサングラスを外したシーンも何回かある。ドラマ版での好物はキャベツ(第3話で起きた噂にまつわる事件の後、夢水さんのアイデアで『噂には噂を』とキャベツにまつわる噂を流して銀座明神にキャベツを大量に奉納させるように仕向けたことから。そのとばっちりで岩崎家に大量のキャベツが送られて来てしまい、岩崎家の夕食にしばらくの間キャベツが続く羽目になった。岩崎姉妹が連日のキャベツ料理に飽き飽きしている一方で夢水さんは大量のキャベツ料理をバリバリ食べており、亜衣はナレーションにてこの『噂には噂を』作戦は「キャベツ大好き人間・夢水清志郎の陰謀だったのではないか」と語っている。)。
第7話で見えないところにある色のものを身に着けていたため、通り魔に見えない凶器で襲われて入院している。他にもパニックに陥って部屋から走っていった人と彼を追いかけた岩崎姉妹を追いかけてすっ転んだり、空手で何度もぶっ飛ばされたりと痛い目にはかなり遭っている。
第10話にて行われた銀座明神のお祭りの際は一貫して白衣に浅葱色の袴姿(神職の服装)で登場しており、この回に起きた爆弾魔騒動の調査にもこの服装で出かけている。
※夢水さんです。
その調査中に爆弾魔と思わしき男性のマンションを訪問した際、一瞬だけサングラスと帽子を両方外している(イラスト参照)。
関連イラスト
pixivでは主に、講談社・なかよしで連載されたえぬえけい版の容姿で描かれることが多い。
箸井地図版
えぬえけい版
関連タグ
名探偵夢水清志郎事件ノート 名探偵夢水清志郎の事件簿 はやみねかおる
関連人物
岩崎三姉妹(岩崎亜衣 岩崎真衣 岩崎美衣)
中井麗一(レーチ)…自称「夢水探偵事務所の第一助手」
夢水清志郎左右衛門…大江戸編に登場した、江戸時代末期~明治時代初期に世界中を旅した彼の先祖