中井麗一
なかいれいいち
責任感? そんなもの、おれにはないよ。おれは、亜衣のことを守りたい。―それだけだ。
はやみねかおるによる「名探偵夢水清志郎事件ノート」シリーズの登場人物。
虹北学園に通う岩崎亜衣の同級生。通称レーチ。「知」性が「零」からきている。
夢水清志郎を尊敬しているらしく、自称夢水探偵事務所の第一助手。
文芸部に所属し、詩人を自称しているが作品を書いたことはない(曰く「おれの存在そのものが詩」)。
身長は標準より低め。
校則違反であるにもかかわらずかなりの長髪を輪ゴムで括っていたり、昼は屋上で寝たりしているため、亜衣を始めとする女子からは「野蛮人」とも呼ばれる。
学業の成績は良くないが、頭が悪いわけではなく、こと奇妙な事件に対する時は頭脳明晰と言われる。
身長も亜衣より高く、かなりの美少年。真衣と美衣曰く「もてるらしい」。
教授を尊敬している描写はなく、ライバルとして敵視している描写が目立っている。
亜衣に好意を抱いており、最終的に告白したが明確な返事は貰っておらず、それどころか、デートの誘いに気付かない彼女の鈍感さに毎度毎度振り回されている。
他にも初対面の教授に「きみはレーチくんじゃない」と無茶苦茶な批評をされ、絶望したり(もっとも教授は別の意味があって言ったのだが)、亜衣に二人きりのデートに誘われたと思って意気揚々と駆けつけたが、何だか無関係な人が大勢いて絶望したり(居た堪れなくなった亜衣は後日、彼を二人きりのデートに誘っている)、男の友情と恋心に板挟みにされたり、「荷物持ちが必要だから」という理由で教授たちとハワイへ同行したりと何気に上越警部に次ぐ苦労人である。
それでも、結局は好意を寄せる亜衣といっしょになっているため、結果オーライである。
3年生になると、亜衣の他に部内に最上級生がいないため、副部長に就いた。
中学卒業後の進路に関してはあまりよく考えていなかったが、最終巻の『卒業』では、武者修行のためにフランスの高校への留学を決意。『名探偵と封じられた秘宝』ではフランス留学の後日談が語られており、ウェドラゴというブルキナファソ出身の友人ができている。
余談であるが、彼はフランス語がほぼ話せない。
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晩夏
新緑の続き 今回は1回生夏休みのお話。 …の割に全然夏らしいことしてない。 友達・サークル事情等、捏造てんこ盛り要注意。 (ちらっと名前だけ出てくる虹北商店街のお姉さんはお察しの通りです) 2020.2.24改筆 ------ 以下私の個人的な見解。 無駄に長いんで読まなくても◎ 読むとしたら今作読後推奨です。 レーチくんについて。 原作の設定で行くと、高校卒業後数年は諸国放浪してそうなんですよね。進学や就職と言った日本社会の枠にはまり込んでるイメージがない。それに原作の彼の夢は皆を幸せにする名探偵になる事で、その為には色んな人との出会いや経験、それを経た上で人間的な成長が必要不可欠だと思うので。確かそういう意味も込めてわざわざフランスの高校に武者修行に行ってたはず。 でも自分の夢と同じくらい、亜衣ちゃんの事をとても大切に思ってる。彼の振る舞いや言動を見ても、中学生の恋にしては中々本質を突いた恋愛をしてるなと思うのです。希望的観測も含めて、この2人は将来結婚するはず…というか結婚してくださいお願いします…。 教授のような周りの人を笑顔にする名探偵になると言っときながら、高卒後諸国放浪して大事な亜衣ちゃんをずうっと待たせっぱなしにするのも何か違う気がする。惚れた子1人笑顔に出来ないでどうすんだって話ね。 中学からしっかりと自分の夢を持ってる努力家亜衣ちゃんは、大学進学してその後小説家デビューするのでしょう。そんな彼女の支えになって欲しい、高校卒業後は近くにいて欲しいというエゴもあり、諸国放浪してそうな彼をグッと日本に押し留め同じ大学に進学してもらったわけです。 (別に同じ大学じゃなくても良かったけど、原作で亜衣ちゃんが希望してたW大(わ○だ?)をググると、受験枠に帰国生枠ってのがあったのでコレだ!となり。笑) 原作でも亜衣ちゃんと同じ高校を狙ってた時期もあったし、彼が起こす行動の原動力源に亜衣ちゃんがいる節があるから、まぁあり得なくはない…と思う。 でもやっぱり周囲と同じような大学の生活枠に収まる彼ではない(笑)。1話目や今話でも触れてるように、お金を貯めては大学の長期休暇のたびに諸国武者修行に出て、ちょっと成長して帰ってくるを繰り返してそう。 彼が将来何になるかはまだ分からないけど、信念を曲げず大事なものを見失わずに彼らしくガムシャラに生き抜いて欲しい。 そしてその隣にはいつでも笑顔の亜衣ちゃんがいて欲しいなと思うのです。6,554文字pixiv小説作品