「おやおやおや? 敵対ですかァ? 私、平和主義なのですがねぇ。」
プロフィール
ああ、悪魔! 悪魔! 悪魔が来たぞ! メフィストフェレスだ! あの最悪の悪魔め!
概要
Fate/GrandOrderで登場するサーヴァントの一騎。レアリティは☆3。
主に対して慇懃な物腰で接するが、道化師のような奇怪な衣装に三又に分かれた尻尾など悪魔を彷彿とさせる外見をしている。また、その不穏な言動や異様なテンションから、狂人を思わせる。
自ら「生まれついてのサーヴァント」と名乗っている。そのため一見忠実そうにしているが、その性格は残酷非道を極めており、自分が愉快であるならば己のマスターを殺す事さえ厭わない危険人物。
メインシナリオでは、第四章「死界魔霧都市ロンドン」で登場。
真名
メフィストフェレスは、ゲーテの代表作「ファウスト」に登場する誘惑の悪魔である。ファウスト博士が堕落するかどうかを神と賭けたメフィストは彼を悪の道に引き摺り込もうとする。
メフィストフェレスは手練手管を尽くして、ファウストを悪の道へと誘い込むことに成功する。しかし、魂を地獄に落とそうとする寸前にファウストが愛した者によって魂は救われる。
嗚呼素晴らしき哉、ハッピー工ンド!
……もちろん『現実』は異なっている。卓越した魔術師であったファウストは一体のホムンクルスを鋳造した。名をメフィストフェレスと名付け、大変に慈しんだが、当たり前のように裏切られて死亡した。
ちなみに、ゲーテの「ファウスト」は、15世紀から16世紀のドイツに実在したと言われるヨハン・ゲオルク・ファウストの伝説に基づいている。
人物
一見は明るい態度で、忠実に仕える。
だが、マスターに対しては「自分が愉しむための玩具」程度にしか考えておらず、隙あらばマスターを絶望に叩き込もうとする。つまり魔術師として立派な態度を取ればいい――信用するな。
一方で、笑いすぎてむせてしまうというお茶目(?)な一面や髪を大事にする伊達男な一面もある。また、生前はファウストと暮らす中で家事をしており、朝食を作れること・整頓綺麗好きであることを口にしている。
身につけているケープは悪魔毛100パーセントの逸品らしい。
シナリオ担当者のうち、恐らく全員によってセリフが書かれた数少ないサーヴァント。
これまで「わたくし/私/私(ルビで「わたくし」)」の三種の一人称を使用した。
能力
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
主人公 | D | C | B | A | B | B |
保有スキル
陣地作成(C+) | キャスターのクラス特性。魔術師として自らに有利な陣地な陣地「工房」を作成可能。 |
---|---|
道具作成(B) | キャスターのクラス特性。魔力を帯びた器具を作成可能。 |
呪術(A) | |
無辜の怪物(B) | 契約悪魔■■■■■■■■■。生前の行いから生まれたイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた怪物の名。能力・姿が変貌してしまう。 彼の場合は変貌のメリットしか存在しない。 |
宝具
微睡む爆弾(チクタク・ボム)
- ランク:A
- 種別:対軍宝具
- レンジ:
- 最大補足:
「両目、脇腹、膝、脊髄。設置完了~。『チクタク・ボム』! あひゃひゃひゃひゃひゃー!!」
小型のチェーンマインのような長大な時限爆弾百足を敵の体に設置して一斉に起爆するという誘惑の悪魔としての彼としてはイマイチらしくない宝具。その由来は、幕間の物語「チクタク・バン!」で少し語られる。
ちなみに設置箇所はどれも洒落にならない、且つ即死しにくいが極めてキツイ急所の数々である。
余談だが、微睡むは「まどろむ」と読む。
ゲームでの性能
カードは《Quick:1/Arts:3/Buster:1》と一般的なキャスターのもの。
高いランクの呪術による敵チャージ減少は、特に序盤の決定力が足りない時に効力を発揮する。また、3ターンの安定した星出しが可能な無辜の怪物スキルを持ち、星が集まりにくいキャスターというクラスも相まって概ねどんな相手と組み合わせても問題ない。B宝具であるため、BチェインをしたいがBが足りないという時には始動カードにすることも出来る。
本人の派手さとは反して、手堅いサポート系のサーヴァントと言える。
ただし、ステータスが似ておりB宝具で序盤で必ず手に入る上に非常に使いやすい回避スキルを持つクー・フーリンや、同じ無辜の怪物を持ち他スキルも宝具も便利なアンデルセン・ハロウィンエリザベートなど、同じ役が出来る強力なライバルが多い。第三スキルの実装が待たれる。
余談
- 『Grand Order』7週連続CMに登場した新規サーヴァントの内、ファンの間で最も真名当てが難航したキャラクター。「メフィストフェレス」という意見自体は決して少なくなかったのだが、『Fate』シリーズに通底する「神そのものは召喚できない」というルールが悪魔の方にも適用されるのでは? …という疑念が払拭されず、「メフィストに成りすましたファウスト」や、「鋏」からの連想で彼(彼女?)の原形とも言われるスウィーニー・トッド(=理髪師)やオートクチュールの祖シャルル・フレデリック・ウォルト(=服飾デザイナー)…といった予想も存在していた。
- 『ぐだぐだオーダー』では中の人に引っ掛けて「コヤスコ」と命名される。「キャス子」あるいは「キャス狐」風にしようとして残念な事態となっているが、何だかんだでじわじわと普及中…?
- 『空の境界』コラボイベントでは、サーヴァント達がオガワハイムへ留まる騒動の元凶として暗躍。メフィスト曰く、主人公たちから召喚される前の時間軸にグランドなんとかに召喚された彼がカルデアに入り込み、恨み辛みを重ねたサーヴァント達をオガワハイムへ引き込むように密命を受けていたとの事。しかしながら、それを愉しむ自分と、苦悩する自分とが存在していたようで、葛藤の末善と悪のメフィストフェレスとして分離している。余計な事を……と思うか、両儀式をサーヴァントにするチャンスをくれてありがとうメッフィーと思うかはプレイヤー次第。
関連動画
関連タグ
メフィストフェレス・ロア(元人物が同じ)