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F-2の編集履歴

2016-04-21 20:33:05 バージョン

F-2

えふに

空自の誇る対艦番長

曖昧さ回避

  1. アメリカ海軍の艦上戦闘機「F2Hバンシー」の1962年アメリカ軍航空機呼称統一以降の型式番号。
  2. 航空自衛隊支援戦闘機(ただし2005年以降このカテゴリは廃止された)


概要

航空自衛隊が持つ戦闘機の一種。対艦攻撃、すなわち、日本に侵攻してくる軍艦に対抗することが主な任務。そのため、他の戦闘機に比べて対艦ミサイルを多く積める設計になっている。
このような軍用機は、一般的には「攻撃機」のカテゴリに入るのだが、「攻撃」というアグレッシブな単語が、専守防衛を旨とする自衛隊にはそぐわないという理由から、「支援戦闘機」という独自の分類がなされた。

アメリカ軍等世界各地の軍隊で就役しているF-16に一見似た姿をしているが、機体サイズはF-16よりかなり大型で、その分武装をたくさん積めるようになっている。
洋上迷彩という青い塗装が特徴(航空自衛隊以外ではロシア軍のSu-27等の機体かロシア機を真似たアグレッサー機にしか採用されていない)。
極めて高い対艦攻撃能力を有しており、フル装備の状態で対艦ミサイルを最大4発搭載可能である。通称「対艦番長」。
かつて三菱が開発した零式艦上戦闘機と、設計のベースとなったF-16にちなんだ「ヴァイパー・ゼロ」という非公式愛称も存在する。

また、技術の発達に伴い従来の亜音速で飛ぶ対艦ミサイルでは、敵艦の防空設備により着弾前に撃ち落とされる可能性が出てきたため、マッハ3以上の速度で飛翔し、一定のステルス性を備えた超音速対艦ミサイル「XASM-3」の開発が正式に決定された。ここまで来るとさながら空対艦戦闘の鬼である。

T-2 CCVで蓄積した技術を発展させたものとなっており、デジタルフライバイワイヤの採用もあって「変な曲がり方をする」とまで言われる変態機動を可能とする。
(機首を持ち上げたまま水平飛行、機体姿勢を変えずに上昇・下降等を行える)

空対艦ミサイル四発と600ガロン増槽二本(と短射程空対空ミサイル二発)積んだ状態で作戦行動半径450海里(約833km)を可能とし、空対艦ミサイル四発を携行しての高G旋回も可能としている。
余談だが、空対艦ミサイル4発をぶら下げての戦闘行動半径450海里はずば抜けて長距離である。
米海軍のF/A-18C/Dが同様に空対艦ミサイル(AGM-84ハープーン)を4発ぶら下げた場合、戦闘行動半径は290海里(約537Km)程である。
(C/Dでは対艦ミサイルと増槽を積む兵装ステーションが同じな為、対艦ミサイルを4発積むと増槽を積める兵装ステーションは胴体中央の1箇所のみとなり、使える増槽も330ガロンタンクのみである。兵装ステーションが増えているE/Fでも対艦ミサイルを4発抱える場合は同様に胴体中央に330ガロンタンクしか積めない)

また、当初から「対艦」、「対地」に加え「対空」と言う、「攻撃機」と言うより「マルチロールファイター」として改設計された本機ではあるが、時代の移り変わりにより能力向上の必要性が出てきた。(具体的にいうと周りの国々の新型軍用機配備、離島防衛問題の浮上など。)
と言うわけで、GPS誘導爆弾JDAMの運用能力を持たせたり、外装式の赤外線前方監視装置(FLIR)の搭載、対空戦闘時の交戦能力向上を図って中距離空対空ミサイル「AAM-4 99式空対空誘導弾」、短距離空対空ミサイル「AAM-5 04式空対空誘導弾」の搭載能力とそれらに伴うソフトウェアのアップデート等が機体の定期修理と併せて行われている。
また、LJDAMとレーザーターゲティングポットへの対応も検討されている
ここまで来ると「対艦番長」と言うより「万屋」的な存在。
実際アラート任務に就いている機体もあるわけで。

F-2には単座と複座の二種類があり、単座の方は「F-2A」、複座の方は「F-2B」という。この名称でタグが付けられている例も少なからず存在している。
航空自衛隊においては1970年代以降、航空機に正式な愛称をつける習慣を持っておらず、F-2は単に「エフに」や「エフツー」と呼ばれる。
なお、基地祭でF-2と同じ洋上迷彩塗装がされたホンダのCanopyがF-2Cとして展示されたこともある。

F-16に似ている理由
元々、F-16をベースに日米共同開発という形を取ったため。
当初、日本はエンジンのみをアメリカから導入し、機体は独自に開発することを目指したが、諸般の事情によりアメリカとの共同開発に落ち着いている。
日米間の不均衡貿易が問題視されていた当時、エンジンだけを日本へ売ることにアメリカ航空業界が納得しなかったこと、日本単独では充分な予算を投入する事が出来ず、独自開発では計画が頓挫する可能性があったこと、などが理由として挙げられる。

エンジントラブルが起った場合普通は墜落、どれだけあがいても不時着という単発機は、海上での活動が中心となる日本に不向きなのだが、F-16より拡大された主翼(航空機搭載ミサイルの中でも、非常に重い対艦ミサイルを4発積めるほど)によってもたらされる大きな揚力により、エンジントラブルの際も、近隣の飛行場まで滑空することで着陸できる。という考えから問題無しとされた。

また全体構成はF-16と似ているものの、サイズは二回りくらい大きく、現物を見れば全くの別物なのが一目瞭然である。
F-16からの改修は航空自衛隊の無茶な要求を満たすために魔改造と一部で評されるほど多岐にわたり、「パッと見た形状以外、すべてが違う」などとも言われることがある。(素人目に見て形状が変わっていないのは、水平尾翼の付け根部分ぐらいではなかろうか)

F-2の欠点として価格が挙げられる事が多いが、原型機となったF-16は当初は低価格戦闘機だったのが現在では輸出型のF-16E/F、Block60/62の価格はF-2と大して変わらない高価な機体となってしまっている。

F-2 SUPER-KAI

2004年の国際航空宇宙展ジャパンエアロスペース2004でロッキードマーチンが提案したF-2Bをベースとした能力向上案。
現在の攻撃機よりのマルチロールから純粋なマルチロールファイターへと改修する案だが、改修点はコンフォーマルフェールタンクの増設、FLIRの追加やレーダーの換装、AIM-9X及びJHMCS(ヘルメット照準装置)への対応によるオフボアサイト照準能力の追加等、多岐にわたる。
防衛省はこの案を採用することは無く、ロッキードもとりあえず発表してみたという程度でこの案が実現することは無いが、一部は前述の能力向上改修によって相当する能力を得ている。

関連イラスト

三菱 F-2A 【戦闘機ワンドロ 23】
F-2A



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