概要
『コミックビーム』(エンターブレイン)にて連載中の、「古代ローマ時代の浴場と現代日本の風呂」をテーマとしたギャグ漫画。
「第14回手塚治虫文化賞短編賞」、および「マンガ大賞2010大賞」受賞作品。
後に映画化・アニメ化された。
あらすじ
舞台は、紀元前128年の古代ローマ。
すべてに斬新さが求められるこの時代、古き良き浴場を愛する設計技師のルシウス・モデストゥスは、生真面目すぎる性格が時代の変化に合わず、職を失ってしまう。
落ち込むルシウスは友人に誘われて訪れた公衆浴場から、突然現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまい……!?
登場人物
主人公
主人公の古代ローマ人。性格は「超」がつくほど糞真面目で堅物。
浴場を専門とするローマの建築技師。
風呂に落ちたり溺れたりすると、何故か現代日本のお風呂にタイムスリップする。
タイムスリップして何らかのヒントを得た後、再びお風呂に落ちたり溺れたり気を失ったりすると何故か元の場所に戻る。
その際に多少のアイテムを持って帰ってくる事がある。
それら現代日本から得たアイデアやアイテムを使って当時としては斬新な浴場を建築し、成功していく。
ローマ帝国
- マルクス・ピエトラス
ルシウスの友人の彫刻家。
映画版:勝矢/アニメ版:東地宏樹
第14代ローマ皇帝。
五賢帝の一人。ルシウスが心から尊敬する人物。
ハドリアヌスお抱えの大建築家、しかしハドリアヌス帝には「古い」と言われ「遠ざけられたことに」ルシウスが「絶句」していた。 アポロドーロス
次期皇帝となる予定だった男。
有能だが、助平で病弱。それゆえルシウスからは軟弱者と思われている。
史実では前線基地から帰ってきた後『結核』で亡くなる。(もちろん病気など直す手立ては無い)
映画版:北村一輝
後の第15代ローマ皇帝。ハドリアヌスの側近であり、副官的な存在。
ルシウスとハドリアヌスを引き合わせた人物でもある。
映画版:宍戸開
日本(現代)
ルシウスがタイムスリップ先で出会った、異常なほど高度な文明を持つ不思議な民族。つまり現代日本人。
18話にてルシウスが現代日本で出会った女性。以降、レギュラーキャラとなる。
映画「テルマエ・ロマエ」
主人公・ルシウスを、顔が平たくない平たい顔族・阿部寛が演じており、彼を筆頭に古代ローマ人役の皆さまもとにかく顔が濃すぎる方々が選ばれた為、原作以上にシュール極まりない作品となっている。
2012年に『テルマエ・ロマエ』、2014年4月に続編となる『テルマエ・ロマエII』が公開された。
映画版オリジナルキャラクター
アニメ「テルマエ・ロマエ」
「蛙男商会」で有名な株式会社DLEでFLASHアニメとして製作され、2012年1月からフジテレビのアニメ枠『ノイタミナ』で3週間(全6話)放送された。
ルシウスの声は同アニメの製作者でもあるFROGMANが担当。
その他、東地宏樹・稲田徹・大塚明夫・植田佳奈など、名だたる声優陣が脇を固めている。
ED主題歌はチャットモンチーによる「テルマエ・ロマン」。