人物についてはこちらを参照⇒歴代ローマ皇帝
概要
ネルウァ=アントニヌス朝の5人の皇帝。共和制の時代から拡大を続けてきたローマの版図が最大を迎え、ローマ帝国始まって以来の平和と繁栄が訪れ、「パクス・ロマーナ(ローマの平和)」と呼ばれる時代を築いた。
五賢帝
代 | 名称 | 在位 |
---|---|---|
12代目 | ネルウァ | 96~98年 |
13代目 | トラヤヌス | 98~117年 |
14代目 | ハドリアヌス | 117~138年 |
15代目 | アントニヌス・ピウス | 138~161年 |
16代目 | マルクス・アウレリウス | 161~180年 |
16代目はルキウス・ウェルスと共同で、彼も含む場合もある。
マルクス以外は皇帝を世襲にせず、養子をとることで後継者に指名した。
「実子や血縁に囚われず皇帝に最適な人材を養子にした」と思われがちだが、実際は単に息子に恵まれずやむなし、という理由であった。
しかし、それが幸いしてパクス・ロマーナという絶頂期を迎えたのだからなんとも皮肉である。
マルクスの実子であるコンモドゥスは暴君となり、軍人皇帝時代を経て、ローマ帝国は衰退していくことになる。