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カリスマの編集履歴

2016-10-05 12:24:30 バージョン

カリスマ

かりすま

大衆を魅了し惹きつける魅力。超自然的、超人間的な力をもつ資質。預言者・呪術者・軍事的英雄などにみられる、天与の非日常的な力(『大辞泉』)。

概要

簡単に言えば、大衆を魅了し惹きつける魅力のこと。


最も純粋なカリスマ的指導者は予言者、軍事的英雄、偉大なデマゴーグであると社会学者マックス・ウェーバーは述べている。

(デマゴーグとは、古代ギリシャの民主政治における声望および弁舌によって政治を左右する者に由来する。現代では虚偽の情報、すなわちデマゴギー(略してデマ)によって大衆を動因する扇動政治家を言うことが多い。)


カリスマ(charisma)の語源はギリシャ語のkharismaで、「非凡な精神力」や「奇跡を行い予言をする神賦の能力」を意味する。これをウェーバーが科学概念として普遍化した。

(『ブリタニカ国際大百科事典 小項目電子辞書版』)


カリスマ的指導者の犯した失敗はカリスマ信仰に対する裏切りであり、しばしば追随集団の急速な解体をもたらす。(『百科事典マイペディア 電子辞書版』)


支配の類型の一つ「カリスマ的支配」

ウェーバーが支配を三つに類型化した内の一つを、カリスマ的支配と言う。カリスマ的支配の例:教祖信者政治的・軍事英雄とその追随者など。(『百科事典マイペディア 電子辞書版』)

  1. 合法的支配(制定規則によって支えられる)
  2. 伝統的支配(伝統によって支えられる)
  3. カリスマ的支配(情動的帰依によって支えられる)

カリスマ的支配における情動的帰依とは、支配者である人と、この人の持つ天与の資質(呪術的能力・啓示や英雄性・精神や弁舌の)とに対する情動的帰依である。

(帰依は「すぐれた者(特に人格者)に対して、全身全霊をもって依存すること」の意。)


ウェーバーは『経済と社会』(1921-1922)において、支配は「権利根拠」によって支えられるとした。すなわち、支配は「支配者」と「被支配者」とにおいて、「支配の正統性の根拠」(=権利根拠)によって内面的に支えられるとした。

カリスマ的支配における権利根拠は、ここでいう情動的帰依とされている。

(『ブリタニカ国際大百科事典 小項目電子辞書版』)


カリスマ的支配の展開

ウェーバーによれば支配関係の一種で、日常的なものを超えた非凡な資質に対する畏敬の念に基礎が置かれている。この支配関係は非日常性が特質であるために、既成秩序を打破しようとする革命的状況に適する。

しかしこの支配関係は永続化するに伴い、他の支配関係(合法的支配・伝統的支配)に近接していく傾向がある。これを「カリスマの日常化」という。

(『ブリタニカ国際大百科事典 小項目電子辞書版』)


カリスマは本来は個人の生得的資質だが、日常化・永続化されると世襲カリスマや官職カリスマに転じ、継承されるようになる。(『百科事典マイペディア 電子辞書版』)


自動車「CARISMA」

かつてネッドカー(三菱ボルボオランダ政府の合弁企業)で製造され、三菱自動車が輸入していた乗用車。国内では1996年から2000年まで輸入・販売していた。


関連タグ

政治 宗教 神通力 天才

宗教家:イエス・キリスト ムハンマド ジャンヌ・ダルク

独裁者:ヒトラー ナポレオン ケマル・パシャ

軍事・政治指導者:ユリウス・カエサル ホー・チ・ミン チェ・ゲバラ


溢れ出るカリスマ カリスマブレイク

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