真田信之(戦国無双)
さなだのぶゆき
概要
『戦国無双4』から参戦したプレイアブルキャラクター。
真田幸村の兄であり、本多忠勝の娘・稲姫の夫。人気武将ながら長らくモブ扱いであったが、ナンバリングタイトル4作目にしてついに念願の参戦を果たした。更に、本作では実質幸村に次ぐ第二の主人公格である。
弟・幸村らと同じく、本編当初は武田信玄配下の武将として登場。
戦場では勇猛果敢な弟に比べ、いかなる時も冷静沈着で物腰柔らかな人物で、戦略・政略においては現実的な判断を下す事が出来る。一方で責任感が強く、時には弟に負けず劣らずの熱情を露わにすることも。友人の石田三成曰く「暑苦しい所は兄弟そっくり」。
弟の幸村とは非常に仲が良く、戦場ではいかなる苦境においても兄弟揃い活路を切り開く「つい幸村にばかり目が行ってしまう」と言い切る程の心配性で、幸村の事になると打たれ弱さが出てしまうことも。命を惜しまず敵陣に切り込んでいく幸村を常に案じている。
その弟に対する溺愛っぷりは時には病的とも呼べるものがあり、雑賀孫市が開催した「天下の色男決定戦」では開始早々「天下の色男?幸村だな」と断言し、戦闘中に知り合った女性に幸村を紹介しようとまでしている。松永久秀が自身の出世の経緯から「弟より優れた兄など存在しない」という言葉を漏らすと何処からともなく現れ、久秀を「友」と呼び弟談義を(一方的に)繰り広げた。
容姿
弟・幸村とは1つしか年齢差がないこともあり、同じ年頃の青年の姿となっている。
そのシルエットこそ幸村に近しいものがあるが、長髪・銀髪・黒と赤を基調とした服など、挙げられる大まかな特徴をとっても幸村とは対称的なデザイン(短髪・黒髪・赤と白が基調)でまとめられている。顔立ちについても、目力が強く勇ましい印象の幸村とは対称的に温和な顔立ちであり、色白で整った目鼻立ちは中性的な印象を受ける。
衣装は比較的軽装であり、赤と黒の生地を重ねるように構成された羽織姿で、裾には六文銭が描かれている。腕に巻いた帯やブーツの紐など、わずかながら徳川軍のシンボルカラーである青の意匠も各所にみられる。また、後ろ髪をまとめている髪飾りは、史実の信之が使用していたとされる兜の後立てをモチーフにしている。
因みに、公式設定ガイドブックによると信之のキャラクター構想にはかなり難航した経緯が語られており、構想段階のイメージには、現在とはかけ離れた逞しい偉丈夫の姿や、幸村と比較的近いカラーリングの姿などが掲載された(これらもほんの一部であり、さらに膨大なボツ案が存在するとのこと)。
その他、4では幸村同様に少年時代のグラフィックが用意されている。TVアニメ版では少年期の描写も大幅に追加され、幸村に軍略を享受する場面も。また派生タイトルである『戦国無双真田丸』においては壮年期の姿も追加された。やや色褪せした衣装にうっすらとシワの浮かんだ顔、ポニーテールのような白髪の髷など、青年期とは一味違った渋みのあるイメージが表現されている。
戦闘スタイル
武器は「双刃刀」という仕込み構造の特殊な刀を使用(当初は「刀」とだけ記載されていた)。普段は刀身に反りがない直刀のような形だが、長い柄の部分にも刃が仕込まれており、変型すると『真・三國無双』シリーズの曹丕が使用(4と7)する両刃剣のような形になる。武器を回転させる事で突風を起こす事も可能。
(余談だが、曹丕も「第4作目で参戦」「嫁が先にPC化」という共通点がある。)
衣装のカラーリングに合わせ赤と黒で彩色されており、鍔には同じく六文銭の彫刻が施されている。
アクションタイプは『4』より初出となる神速攻撃タイプ。
優秀なチャージ攻撃と神速攻撃に加え、無双ゲージと練技ゲージを入れ替える特殊技を持つ。
そのキャラ性能は高く、初心者にも扱いやすい。
余談
一般武将時代
武器:槍(2empiresでは薙刀) 声:草尾毅(2)
前述通りシリーズ第4作目にしての参戦であるが、それ以前のタイトルにおいてもモブ武将として登場している。当然ながら凡庸デザインではあるにしろ、これまでの暑苦しいデザインから涼やかな青年に転じたその変貌ぶりをシリーズファンからよくネタにされる。
1作目の上田城の戦いでは弟の幸村と敵対する立場となったが、戦国の習いで割り切って勝負に挑む台詞がある。
100万人の戦国無双
『4』リリース以前に配信されたソーシャルゲーム『100万人の戦国無双』にて先行して固有ビジュアル化されたが、本作では薄茶色の短髪に白い服装で、本編とはかなり異なる。手には筆を持っており、おそらく史実において三成と文通していたことが由来とおもわれる。