プロフィール
武器名
名称 | 訓読み | 登場作品 |
---|---|---|
義扇 | ぎせん | 2 |
藤舞踊 | ふじぶよう | 2 |
嘉瑞招福 | かずいしょうふく | 2、3、4 |
志那都神扇 | しなつのしんせん | 2、3、4 |
神遊扇 | しんゆうせん | 2猛将伝、3猛将伝、4 |
嘉瑞招福・雅 | かずいしょうふく・みやび | 3 |
嘉瑞招福・寿 | かずいしょうふく・ことぶき | 3 |
概要
『戦国無双2』から参戦。
豊臣秀吉からその才智を見出された子飼いの将の一人で、主に執政や知略において秀吉を支える。
史実の石田三成の持つ知将としてのイメージと人付き合いの下手さを前面に出されている。
性格は冷静沈着だが、プライドが高く同僚や目下に対する横柄な言動が目立つ。それこそ「クズ」だの「馬鹿」だの「鬱陶しい」だのといった直接的な表現も多く、主君の秀吉にすら「さほどモテるお顔ではない」ときっぱり言い放つほど。
本人も、自分の言葉がよく相手を傷付けてしまっているという自覚こそあるものの、どの言葉が悪いのかという認識には至っていない模様(当然ながら、意識して相手を毒付くこともある)。それ故に他者からは誤解を受け衝突することも多いが、その本質は義理堅く、恩義のある豊臣家のためなら自身にとって大きな損失を招く行為をも厭わない。
そうした不器用さを秀吉の妻・ねねからは「生きにくい子」と評されており、彼を慕う友人や忠臣たちもそうした気質を理解した上で支え、その大きな理想に協力している。
秀吉没後に台頭し始めた徳川家康については、秀吉に次ぐ力量を持つ人物である事を内心理解しており、彼が次の天下を担う事も「時代の流れ」として「理屈」では理解していたのだが、「感情」がそれを受け入れる事が出来ずにいた。
その結果、家康から豊臣の覇権を守る名目で密かに同志達を集い、日本各地の武将達だけでなく、盟友である直江兼続や真田幸村達をも巻き添えにしてしまう形で、未曽有の大戦である『関ヶ原』を引き起こしてしまう。
ストーリー
概ね、秀吉が一軍の指揮を担う中国征伐~賤ヶ岳の戦いの頃から一武将として登場し、家康との関ヶ原の戦いに至るまでの経緯が描かれている。
『2』では、当初は「理」のみを重視するリアリストだったが、直江兼続、真田幸村との知遇を得て、彼らと友情を交わしながら次第に「義」に目覚めていき、忠臣・島左近のサポートの元、大義を成そうとする。
『3』では、同じく秀吉子飼いの将である加藤清正、福島正則との絆に焦点を当てられた。上述のような性格から、二人とは日頃からつまらない諍いが絶えず、互いを「馬鹿」と罵り合ってはいるが、内心ではそれぞれを大事な家族として認識している。しかし、秀吉没後はこうした諍いに歯止めが利かなくなり、ついには刃を交えるまでに至ってしまう。
『4』では、概ね過去作と同じ。忍城などの再現もあり、史実で囁かれてる戦下手の面が強調されている。大将の器ではないと友である大谷吉継からも心配されていた。
本作では西軍シナリオでも東軍に敗退。最期は関ヶ原から単身逃げ延びるも、地元の民を庇う形で捕縛。その生涯に幕を閉じた。
容姿
家康とは対をなすキャラクターとして構想され、史実における両者の年齢差もあり「老練のベテランに挑む若手のルーキー」というイメージから若々しい青年の姿で描かれている。
性格に合わせ、ややキツめの表情ながら目鼻立ちの整った涼やかな顔立ちをしている。左近からは何かにつけて「綺麗な顔」と褒められて(というかからかわれて)いたり、複数の武将達から態度の悪さ・誤解を生む性格と顔の良さを引き合いに出される(「顔だけ男」や「顔も腕もまあいい。あとは態度だけね」など)。『無双OROCHI』におけるくのいちとのやりとりからするに、自分の顔の造りが良いという自覚がある模様。
頭髪は史実で三成が着用した乱髪兜を意識しており、肩に掛かる程度の長さの茶髪。また、シリーズを通して長い脇立のついた額当てを付けているのも特徴。
因みに、腰には短刀が仕舞ってある。(但し、戦闘では使わない)
衣装のシンボルカラーは赤(もしくはダークピンク)と白。また、豊臣軍所属の経緯から各所に金の意匠もみられる。知将のイメージもあってか武装は比較的軽く、羽織の裾や袖をなびかせた軽やかな出で立ちであることが多い。
『2』では比較的スタンダードな陣羽織姿で、生地に細かな意匠が込められている。背中には旗印である「大一大万大吉」が、裾の左右横には家紋の一つである「下り藤に石」が描かれている。
因みに『2猛将伝』、『2empires』の2Pカラーは銀髪。
どうしてこうなった。
『無双OROCHI魔王再臨』の第三衣装は上記の『2』と同じ衣装で、
紫(もしくは青)を基調とした陣羽織に袴姿の知将らしい別コスチュームが使用可能。
なお、額当ては『2』のような脇立付きの額当て(角のような物?)では無く、
丸に三ツ星の家紋が入っている額当てをしている。因みに陣羽織の丈が『2』の通常衣装より、やや短め。
『3』では、頭部に巨大な白い乱髪を被って(というか乗せて)いる。
前述の乱髪兜を意識しているらしいが、そのモフモフとした容姿から「モフ成」とファンに渾名される。また、本作から爪先が鋭く尖った金色の西洋風の手甲・足甲を着用しており、刺々しさがより増している。
『4』では、頭髪がこれまでと大きく変わり、赤と橙のグラデーション染めの長髪となり、
一部のファンから「どうしてこうなった」「殿がグレた」と驚きの声が上がったとか。
ちなみに、この髪は地毛ではない事が判明。「地の髪型自体は2の頃から変わっていない」とプロデューサーの鯉沼氏が発言している。現に一部のムービーで登場する兜を外した姿はいつもの茶髪であり、後のDLCにおいても兜なしの出で立ちが登場している。
更に何故か脇を露出させる服装にもなり、こちらもどうしてこうなった。
バトルスタイル
武器には「大一大万大吉」の紋が描かれた大きな鉄扇を使用。
棍棒のように振っての攻撃や、扇を広げてブーメランのように自分の周りに回す攻撃をする。
攻撃スピードこそ速いが、反面攻撃範囲はだいぶ狭くなっている。
特殊技として罠を仕掛けて攻撃することも可能で、トリッキーなアクションをする。
『4』で新しく「神速攻撃」が追加されたのだが、鉄扇を投げて回収しながら僅かに前進するというスタイル故か、攻撃速度と神速攻撃による移動速度が全武将ぶっちぎりで遅く、普通のダッシュで移動するより遅いことからプレイヤーからは「神速ならぬ鈍足」とネタにされてしまった・・・。しかし、神速強攻撃は隙がややあるものの範囲が広く、優秀なものが多い。
また、後に発売された『4-Ⅱ』では速度が改善され、使い勝手が良くなった。
その他の武将との関係
主君・豊臣秀吉には従順に従っているが、主君の妻・ねねに対しては本心で嫌っている訳ではないが、苦手意識のようなものがあり、そっ気のない態度で対応している。
徳川家康に対しては、秀吉に並ぶ実力者として強い警戒心と敵対心を露わにしており、清正が豊臣家を守る為に家康の力を借りようとしても真っ向から否定して対立する程である。しかし、戦国無双Chronicle3でのIFストーリーでは、『太平の世を望むのは秀吉様も家康も同じ想いであり、だからこそ家康は一度は秀吉様の下に付いた』と言う吉継の言葉を聞いた事で家康への考えを改めて受けいれる形で和解、お互いに手を取り合って太平の世を盤石なものとし、最後は笑顔で盃を酌み交わした。
最初は、三成自身が兼続、幸村の唱える「義」を軽視していたが、次第に彼らと心を通わせて友情の誓いをする事となった。
ファンから三人まとめて「義トリオ」と呼ばれている。
ちなみに上杉謙信のことは戦国無双2empiresのイベント「兼続の師」で実際会うまで「ギーギー叫ぶ物体」つまり兼続以上にやかましい人物(?)だと思っていたらしい。
島左近とは、左近の浪人中に三成が仕えるよう声をかけたことに始まる。
最初こそ左近は良い印象を三成に抱かなかったが、自身の思想と共鳴する物を見出してから主君・三成の為に尽力するようになる。
普段は三成に皮肉ともとれる軽口を叩いているが、最終的には禄ではなく三成の不義を憎む志に共感して、三成に仕えることを決めたと言うようになった。
「佐和山主従」ともいわれている。
加藤清正、福島正則とは、同じ豊臣子飼いの武将として育った仲であるが、三成の意固地な性格の為反発も多い。ただ、本心では篤い信頼関係で結ばれている。言い合いがヒートアップするとお互いを幼名で呼び合う場面もみられた。
三人まとめて「3馬鹿子飼いトリオ」と愛称が付けられている。
大谷吉継とは、自身の数少ない理解者として交流を深めていく。
吉継がかつての同胞・藤堂高虎との内通の疑いをかけられた際には間接的に彼を庇おうとする姿もみせている。また、一部のイベントでは吉継の話術にノせられて良いようにあしらわれるなどコミカルなやり取りもみられた。
近江の生まれという設定から、戦国無双Chronicle3では当初は浅井長政(戦国無双)に吉継や高虎と共に仕えていた。当初は理想家である長政に同族嫌悪のようなものを抱いていたのか、長政がいない場面では呼び捨てで呼び、長政の語る理想を否定するなど見下すような言動が見られていたが、秀吉からは「なんだかんだで長政の事が心配なんじゃろ」と見抜かれており、IFストーリーでは最終的に主君として認めるようになり、松永久秀に長政を侮辱された際には「貴様如きが我が主君を語るな」と怒りを露わにしている。余談だが、最初は長政に仕えていたと言う設定から、姉川の戦いにおいて後に仕えることになる秀吉に対してタメ口で話す珍しいシーンがある。
長政の妻であるお市に対しても、2の賤ヶ岳戦いで対面した際に「近江の雄である長政様が健在であったら、近江の生まれである私は貴方に仕えていたでしょう」と複雑そうに語ったり、戦国無双Chronicle3においても、秀吉に仕えた自分を見て安堵し気遣ったお市に「超然としておられるのは、俺への気遣いですか?…やめてください、何を言われても残酷です…」と悲痛な想いを吐き出していた。
藤堂高虎に対しては、「秀吉への恩義を忘れ家康に寝返った裏切り者」と非難したが、高虎からは「俺の主君は長政様だ」と返されている。一方で秀吉への忠義を貫いた三成を自分自身と重ねており、関ヶ原の戦いで三成の軍を見た高虎は「三成の軍は勇猛で士気が高かった。」と評価しており、戦後に捕らえられていた三成のもとに自ら赴き、「自分の軍を見てどう思ったか?」と尋ねており、三成もそれに対して真摯に答えていた。
戦国無双Chronicle3では上記のように吉継と三人で最初は長政に仕えており、後に秀吉に仕える事になるも、長政の死の一件で秀吉を憎んでいた高虎は秀吉の病没後に家康に仕え、関ヶ原の戦いで対立する事になる。三成はそれを責める事はせず、寧ろ自分や吉継の所に戻って来てほしいと説得を試みるが、「お前が秀吉を信じたように、俺も家康様に賭けたのだ!」と言う言葉で高虎の覚悟を知り謝罪、高虎も「変わったな三成、もっと早くお前と話をしていれば良かった」と複雑そうに返した。
史実通り幸村の兄である真田信之とも友人で、彼との会話では落ち着いていながらも弟と似通った面を感じ、「暑苦しい所は兄弟そっくり」と語っている。
幸村の父である真田昌幸からは、最初「坊主」扱いされながらも、小田原征伐て以降後の西軍の主力として才覚を認め合っていく姿が新たに描かれた。
茶々とは同じく遺された者同士、相通じる形で秀吉没後を戦い抜く姿も印象的。
史実では、豊臣贔屓の風潮ゆえに一種の悪しき評価を受けがちな両人であったが、 本作はどのような評価の変化をもたらすのであろうか。
『無双OROCHI』シリーズでは、性格に何処か似通ったものがある曹丕と「奇妙な友情」が生まれ、曹魏復興と打倒遠呂智のために力を合わせて戦った。
無印以降のシリーズでも変わらず魏軍に所属していたり、記憶などがリセットされた『3』でも連合軍に合流した後は腕輪に選ばれた者同士一緒に行動している。
余談
ナンバリングやタイトルが進むにつれ声の調子が段々柔らかく高めになってきている。ファンの間では、新たに参戦した他武将との交流が増えたための性格の微妙な変化、もしくは演者が同じ柴田勝家と演技を分けるためなど様々な憶測が上がっているが、詳細は定かではない。
『戦国無双3 Empires』発売時に実施された人気投票では、第一作から登場する本シリーズの主人公格・真田幸村(投票率16.94%)を抑え、堂々の1位となった。(投票率31.10%)
『戦国無双4』で実施された人気投票では、前回二位の真田幸村、大谷吉継を抑え、再び1位を獲得した。
また、真・三國無双シリーズ(+その他)とのコラボタイトルである『無双OROCHI2』の発売前人気投票では、『真・三國無双6』の人気投票で1位であった王元姫をおさえ1位になっている。
その為、彼は実質無双シリーズ全体において、屈指の人気ということとなり、無双OROCHIシリーズにて男性陣で唯一サンタコスチュームが初回購入特典として配信された。
また同シリーズにおいて、ハロウィンコスチューム、中華風コスチュームなども配信されており、全武将中で最も衣装の種類の多さを誇っている。
関連イラスト
関連タグ
佐吉(三成の幼名。子飼い同志の会話でこの呼称が使われることがある)
<武将関連>
コーエー系統三成関連誘導用
┗戦国無双
┗ポケナガ