茶々(戦国無双)
ちゃちゃ
CV:高野麻里佳
無双奥義・奥義皆伝の文字:『玲』『彩』
『戦国無双 ~真田丸~』から登場するプレイアブルキャラクターの一人。
専用武器は、豪奢な装飾が施された巨大な簪(かんざし)。シリーズでは数少ない左利きで馬上攻撃も左方向で行う。
浅井家当主・浅井長政と織田信長の妹・お市の娘で、「浅井三姉妹」の長女。後に豊臣秀吉に保護され、彼の没後は豊臣家の人間として覇権を狙う徳川家と対峙することになる。
母にも似た見目麗しい顔立ちも然ることながら、名家の姫君としての気品も併せ持った人物。
一方で、その不幸な生い立ち故か他者を寄せ付けぬ雰囲気を持ち、人前で殆ど笑顔を見せることはなく、棘のある物言いで相手を遠ざけてしまうこともしばしば。
しかし、本質は他者を見捨てられない優しい心の持ち主でもある。
相手を慮っての言葉であっても、口下手なせいで言葉が足りず、誤解や不快な思いをさせてしまう事も多い。二度の落城の経験から、「強くなければ全て奪われる」という思想を持つようになり、姫でありながら武術の心得を身につけている。
父・浅井長政とは幼少期に死別するが、炎上する小谷城の天守から見守る父の最期を見届けた。また、母・お市もまた、後の賤ヶ岳の戦いで失うことになる。以上の出来事の影響か、炎上する城がトラウマとなっている。
両親の死に携わった豊臣秀吉からは、その罪滅ぼしとして保護されており(母にも似た美しい容貌もあり)溺愛されているが、当初は彼に対して心を開こうとせず、口では敬意を払いつつも辛辣な物言いで彼をいなしたり、独断による行動で振り回すこともあった。しかし、小田原征伐以来、少しでも早く戦乱を治めるべく尽力してきたこれまでの心労が祟り、日に日に衰弱する秀吉に対しては心から心配し、労る姿をみせている。
また、秀吉の妻であるねね(作中ではおねね様と呼んでいる)とは仲の良い養母と養女(実際にそれ位二人の間の歳は離れていたわけだが)の様にさえ見える。
旧浅井家臣である藤堂高虎や大谷吉継のらとは、徳川家が秀吉の傘下となったことで再び主従関係となったものの、その間も二人に会おうともしなかった。これは浅井関係者が集まることで豊臣家中で二人に無用な疑いが向けられるのを避けるためである。後に幸村からの助言もあり、二人に直接贈り物を手渡しすることで蟠りを払拭することが出来た。
秀吉子飼いの将である石田三成、加藤清正、福島正則らとは、日頃の冷淡な物言いもあってか、なかなか打ち解けられずにいた。特に、攻撃的な論調で清正や正則との不和を広げている三成について「孤高を気取っている」と批判している。しかし、こうした三成の振る舞いは日頃の己自身に似通うところが多く、直後に「私が言えたことではなかった」と反省している。その後、彼女の陰口を言っていた女中を三成が豊臣家から追い出したのを目の当たりにして彼の評価を改めている。
真田幸村とは幼少時代に安土城で出会っており、本能寺の変での明智軍の追跡が行われた際には、彼(とその従者たち)によって安全区域まで逃がしてもらい、以来、幸村に対して特別な情を抱くようになる。豊臣時代には秀吉の気配りにより彼が茶々の護衛役に抜擢され、共に城下を練り歩いたり、修行に付き合ったりなどしている。
その他、明智光秀の娘・ガラシャや北条家家臣・甲斐姫らに対しては、「滅亡した武家の娘」という共通の経緯から見捨てられず、厳しい言葉を用いつつも自身の権威の下で彼女らを保護している。特にガラシャについては、その危なっかしい性格もあり目が離せず、逆にガラシャからは茶々の本来の心優しい本質を見透かされ非常に懐かれている。茶々はガラシャの身を案じ、大阪に軟禁状態の彼女を外に連れ出してあげたいと考えている。…あと教育上よろしくなさそうな彼女の師匠とは早急に縁を切るように勧めている。
既にPC化している両親同様に端正な顔立ちだが、ツリ目であるなど気の強さを窺わせる容貌をしている。髪は父と同じく淡い金髪で、滑らかなストレートヘアー。髪の一部を編み込みハーフアップ風に後頭部でまとめて唐輪を結い、前述の簪で飾っている。髪の長さは幼年期はショートボブ、青年期はロングヘアーに変化している。美人だが、人によっては敬遠されるタイプの外見をしている。
衣装はいずれも姫君らしい豪奢な着物姿だが、幼年期はスモッグやワンピースをおもわせる帯なしの着物、
成年期は過去タイトルのお市の着用していたものにも似たスカート風の着物となっている。
カラーリングは浅井家のシンボルカラーである水色を基調としつつ、母であるお市に合わせ各所にピンク色の意匠や花を象った装飾もみられる。
『戦国無双2』では、秀吉の妻・ねねのシナリオのイベントムービーにおいて、遠征中の秀吉が彼女を恋い焦がれるという形で名前だけ触れられている(キャラクターとしては登場しない)。
『戦国無双4Empires』ではエディットでの固有デザインを持つ姫武将の一人として登場。こちらでの名義は「淀殿」。同名である島左近の妻・お茶々との差別化のためとおもわれる。
100万人の戦国無双
GREEのソーシャルゲーム『100万人の戦国無双』では、三姉妹揃って固有デザインのキャラクターとして登場。同じくお市に比較的近い容貌の美女だが、乱世を憂い涙を流した表情で描かれている。髪はお市と同じ茶髪で地に着くほど長い。衣装は淡い紫色の着物の上に白い羽根(もしくは花弁)を彷彿とさせる羽織を纏っている。
なお、これまでシリーズでは史実における茶々と秀吉の子である豊臣秀頼が一般武将として登場しており、TVアニメ版では先行して固有デザインのキャラクターとして描かれているが、『真田丸』において秀頼は登場しておらず、他の一部武将同様に子供の存在が濁されている傾向がみられる(一応、終盤の童歌で名前は触れられているが)。
これに関しては、現在の感覚で側室(一夫多妻)制を明確に描写することを避けたかったとも、主人公・幸村との関係を強調しようとしたとも解釈されている。そのためか、公式HPにおける人物相関図においても、本作で秀吉と茶々の関係は「保護」とだけ表記され、養女の様な立ち位置である。
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