稲姫
いなひめ
pixivでは、主にゲーム『戦国無双シリーズ』に登場する無双武将(プレイアブルキャラクター)の一人・稲姫を指すことが多い。本項ではコチラについて記述する。
(史実の人物については「小松姫」の記事を参照)
一人称は「私」もしくは「稲」。父譲りの武芸の才を持ち、戦場では父の名に恥じぬ戦いぶりをみせる戦乙女。性格は純情かつ直情的であり、自身も「猪突ですが」と発するなど多少なり自覚はある模様。加えて、堅物であることも自覚しているようで、『無双OROCHI2』の宴席では「堅物ゆえ、このような場ではどう振る舞ったら良いのか分からない」と戸惑う様子も見せている。
一方で、他者を思いやる奥ゆかしさも併せ持つ。また、やや天然なところもあり、他人との会話で妙な勘違いをして相手を驚かせることもしばしば。
衣装は、『1猛将伝』ではパンツスタイルの戦装束だったが、『2』以降は胴鎧に片肌脱ぎの着物、膝丈の袴に変更されている。
なお、通常衣装は姫武者らしい衣装なのだが、『4』のDLC衣装はアマゾネス風コスチュームや競泳水着、『4』の店舗別特典衣装(稲姫、お市、ねねの衣装チェンジ)は、ねねの忍装束という非常に不埒、もとい意外性のある衣装が選ばれていた。また、『無双OROCHI2』のDLC衣装は星彩の衣装で、こちらは張飛衣装の忠勝と対になっている。
『1猛将伝』では登場年代が早めにされており、彼女の章は金ヶ崎撤退戦から開始となる。くのいちに指摘され「武士としての生」と「姫としての生」との葛藤に苦しむ姿が描かれる。
『2』では小田原攻めからの開始。徳川家の将としての己を確立させている。
『3』では真田幸村の義姉としての部分が強く描かれ、過去の作品に比べて柔和な面も見せる。幸村とは元々気質に似た部分が多いこともあってか、後のEmpiresなどでも実の姉弟のように仲の良い姿が描かれている。ストーリー中盤で登場する甲斐姫とは小田原で一戦刃を交え、同じ姫武者としての常に、敵側の人間でありながら友人同士となる。
『4』では夫である真田信之が登場。当初は敵味方として出会った二人だが、夫婦となって以降は信之を深く愛するようになる。それ故に、時勢により幸村と決別した彼の断腸の思いを察し、兄弟が敵味方で刃を交える悲劇を起こさせまいと苦悩することになる。
基本的に徳川軍の将として登場するため、父である本多忠勝や主君である徳川家康との交流が多い。武人である父を心から尊敬しているが、父のように冷徹に戦いに専念できないことに悩みをみせることもある。家康には主君として敬意を持って接しており、家康も養女という間柄もあってか武者であらんとする彼女をあたたかく見守っている。
シリーズ初期の頃は、夫・信之がまだPC化していなかったこともあり夫婦で会話する場面は全くと言って良いほどなかったが、代わりに義弟である真田幸村や、その従者であるくのいちとのやりとりが多かった。
幸村とは、両者ともに戦場では勇猛な武者であり、周囲からよく天然と評されるという似通った気質もあってか、義姉弟として非常に仲がいい。幸村からは「義姉上」と呼ばれている。
『無双OROCHI2』では、そもそも「天然」の意味を二人とも知らずに聞き流していたらしく、その意味を二人で思案した結果「天然=自然体=健康的」という誉め言葉だったという結論に到達してしまった…駄目だこの義姉弟。また、姉としての側面もしっかりと描かれており、九度山蟄居となった幸村のもとに生活用品を送るなど家族としての心配りをみせている。
パチンコ版の『CRぱちんこ戦国無双』では徳川軍の一員で登場。仕様上幸村が主役であるため他の武将と同様、大当たり時には幸村に容赦なく打ち倒されたり、無双奥義で吹っ飛ばされたりする。
くのいちとは、『猛将伝』では彼女から「自分と同じで、内心で戦を愉しんでいる」と決めつけられ、神出鬼没に現れる彼女にたびたび煽られ、自身の在り方に思い悩むことになるが、真エンディングでは戦のない世界で生きられないと悲しむ彼女と和解し、共に平和を享受する。『3』以降ではくのいちのキャラクター性の変更もあり、「同じ年頃の友人」といった関係に近くなった。
なお、初登場時から現在まで、くのいちからは「稲ちん」という変な渾名で呼ばれている。近年ではそのお返しに、稲姫も彼女を「くのちん」という更に変な渾名で呼んでいる。
真田信之とは、当初は敵として刃を交える関係だったが、後に彼の気質を気に入った家康から、徳川・真田両家の同盟のために稲との婚姻を提案される。はじめは戸惑ったものの、以降は信之と円満な夫婦関係を築いており、ときにはくのいちから信之の話題を持ち出されて茶化されてしまっている。
その他の番外シナリオでは、父・忠勝と対をなす「西国無双」の異名を持ち、尚且つ何事も卒なくこなしてしまう立花宗茂に対して対抗意識を燃やしている節があり、事あるごとに彼に挑戦をふっかけている。
『無双OROCHI』では同世代の娘、特に孫尚香や星彩と仲が良く、敵味方問わず一緒に出撃するステージやムービーが用意されていたりする。他にも、弓の使い手である黄忠とは祖父と孫娘のような会話をしている。
また、『OROCHI2』で彼女が仲間になるステージで登場するためなのか、郭嘉と絡めたイラストも見られる。
なお、天然ぶりは『OROCHI2』でも健在で、弓の名手である夏侯淵を父に持つ夏侯覇から「俺も父さんに弓を教わりたかったぜ」と羨ましがられると、「稲も槍を得物にしていれば、父上に近づけたかもしれない」と語ったり、織田信長に従軍していた関平を説得しようとする星彩に同行した際には「これ以上星彩を悲しませるのであれば、稲が関平様を成敗します!」と言い出し、星彩に「貴方が成敗してしまっては意味がないわ」と呆れられている。
『OROCHI3』ではサイドストーリーの一つに于禁と意気投合し綱紀粛正に勤しんだが、やり過ぎたので今度は自分たちを罰してもらおうというオチになる話があるが、『OROCHI3』におけるシナリオの問題点の一つとして上げられている(問題視されているのは原典以上に厳しい于禁の方であって稲姫ではない)。
関連記事
親記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る【140字】香りに誘われて
ぎんちよの首のあたりにちゅうをし始めたら、いいにおいがしてきてそれにやられて、鼻をすりすりするのをやめられなくなっちゃって、若干腰うごかしつつもそれに気づかないでぎんちよの香りを堪能する紅潮した顔の稲ちん が見たかったので、自分で書きました。 お話というより、その瞬間の絵だけ欲しかったのですが、絵は描けないので、字で書きました。 できるだけワンカットに絞りたかったので、140字という縛りをつけました。 縛ったら誾千代の名前が入らなかったけど、相手は誾千代です。144文字pixiv小説作品惚気、時々は喧騒。やっぱり惚気
2014年11月発行の真田信之アンソロジー『真田の守人 双獅子』に寄稿させていただきました、真田夫婦のお話です。第一弾のイラストアンソロジーに引き続き、参加させていただきありがとうございました!! ■本編は4のDLCシナリオの内容含み、兄上のキャラが暴走してすみません;;8,970文字pixiv小説作品- 交差概念(Orochi2 & セカクロ)
願い - 2
引き続きおじさんと稲ちんのお話です。 OROCHIやってて、武蔵が人を活かす云々言ってるのにかなりの衝撃を受けます。 あれっ、二天一流ってそんな流派だったっけ?みたいな。 ていうかそれおじさんの存在意義だから!奪っちゃダメ!みたいな。 その割りにナタとか強い奴と遭遇して戦いてぇーってなってるのって言ってる事とやってること違くね?と思うんです。 ムソ4ではどうなるんでしょうね。 ていうか剣豪枠はこれからリストラされずに出番はあるのでしょうか…(震え声) あと、前回から出てましたが高虎タグを付け忘れてました。 今回で出番終わりなんですけどね。主に手拭いが大活躍したのでタグつけときます。6,785文字pixiv小説作品 お姫様の追憶
・小松姫が後世に名を残す唯一の逸話を物語化しました。 ・主要登場人物は 小松姫(幼名稲姫)、真田昌幸、真田信幸(断じて信之などではない) 真田信繁(俗称幸村)、真田信吉(信幸嫡男)です ・筆者は根っからの西軍派で心の底から家康を嫌っています。 作中にもその傾向が現れています。 ・時期は1600年9月です。 ・舞台は上野国沼田(現群馬県沼田市)です。 ・時代考証は特に行っておりません。 ・暦は全てグレゴリオ暦、度量衡はメートル法で表記しています。 ・人名表記に関して 1.小松姫について、ゲーム中では何故か幼名に過ぎない稲姫と 表記されていますが、本作は成人後の物語なので全て小松姫で 統一しています。 2.真田信繁について、幸村は俗称に過ぎませんが、あまりにも 俗称が有名なので作中では一部を除き幸村で統一しています。 3真田信吉の呼称について、本来幼名を用いるべきですが、筆者の 不勉強で幼名を知らないため、信吉で統一しています。 ・真田信吉の年齢について ・史実では関が原合戦時数えで4歳~5歳ですが、作劇の都合上 満年齢で1歳~2歳程度の赤ん坊に改変しています。 ・作中の信州方言について 筆者の信州方言の知識は大部分新田次郎氏の著作に依っています。 従いまして、諏訪地方では用いられていても小縣地方では通用 しない場合が多々あると思われます。これらは全て筆者の怠慢と 無知と不勉強の結果です。大変勝手なお願いではありますが、 失礼な表現がありました場合においても。御寛容を賜るようお願い 申し上げる次第です。何卒よろしくお願い致します。 ・蛇足的注釈 関が原合戦の西軍の総大将は毛利輝元、副将は宇喜多秀家です。 石田三成は形式上は特に重要な職責があった訳ではありません。 ・2015年7月7日第一回改訂 第四頁 盆と正月追記12,758文字pixiv小説作品- 交差概念(Orochi2 & セカクロ)
願い - 5
徳川ポニーテールズ、もといおじさんと稲ちんのお話、最終回です。 おじさんはホーステールだけどな。 最後の後書きで腐ってしまったので腐向けタグつけましたが、内容は健全です! おじさんの声が更新されてパッションが溢れかえって書ききってしまいました。 そのせいでちょっと駆け足です。 いやしかし……なんであんな押し殺した声なんでしょうか。 不殺、これを貫く(半ギレ) って感じでそわそわしてしまいます。 まあ何でも良いですけど!!!!9,669文字pixiv小説作品 手をのばして『はなさないで』
※クロ3ネタバレにつき要注意※ 大坂のイフのシナリオから信稲がもう、信稲がのぶいなで妄想で荒ぶって勢いでやっちゃいましたな短文。とても捏造です。誰かと荒ぶりたいぐらいに妄想で悶えました寂しいです、愛しいです。5,586文字pixiv小説作品無自覚な恋のはじまり
戦国無双4の真田信之×稲姫です。 「第一次上田城の戦い」後の信之と稲姫の話です。 まだ結婚していない状態で、互いに無自覚な想いを抱いています(上手く表現できているといいのですが……)。 前後のネタバレ有ります。 登場する人物等、皆さまが持つイメージと大幅に違うかも知れません。 なんでも許せる、大丈夫だという方はどうぞ。4,157文字pixiv小説作品- 蝉の声が聞こえるか
戦国無双で現パロ 予告編
初投稿です。 真田兄弟にハマってしまった。吉継可愛すぎるだろう。直虎ちゃんのおっぱい揺れてませんか?けしからん、もっとやれ。兼続フリーダム過ぎて笑った。小十郎、いいぞもっとやれ。景勝と兼続のやり取りが「殿といっしょ」を思い出した。老婦人、罵ってくれ!公式で天然。さすがだ、幸村。おねねさま、何かまた乳がデカくなってませんか?清正さん、お前「胸が……」の続き何ですか?気になります。 続き書けたら書きます。本編じゃアレなので、せめて現パロでは幸せに……な、はずなんだがなぁ。自分的には腐向けではないと思い、これで。 てか、信之兄上といなちんしか居ないんだがね(笑) 題名、思いついたら書きます。1,082文字pixiv小説作品