「いうこと聞いてくれないとチクチクしちゃうぞ‼」
CV:ニーコ
概要
終わりなき混沌・デウスマストの眷属であるオルーバ配下の悪の妖精。
プリキュアの力の秘密を探るために派遣された敵側のスパイである。
デウスマストの眷属とは命名の方向性が明らかに異なるため、直接的なデウスマストの眷属では無い存在であると思われる。
ナシマホウ界で長い眠りについていた眷属たちは「プリキュア」という存在を実際に目にするまで知らなかったが、チクルンはプリキュアは「伝説に語られる魔法つかいの名前」とは知っていた。
この事から魔法界の住人である様子。
オルーバは彼の事を友達と称しているが、実際にはオルーバに知られたくない秘密を握られて脅されて服従を強いられている立場である。
魔法界のどこかにあると言われる「妖精の里」の出身を自称している。この妖精の里はその場所を他種族に教えることを禁じられているらしく、その存在はよく知られていてもどこにあるのかは魔法学校の校長さえ知らない。
また、37話の描写から妖精の里を統治している女王に対して後ろめたいことがある模様。
なお、東映アニメーション側の公式サイトではチクルンは「花の里」という場所の出身と記載されている。こういう単語のブレはプリキュアシリーズではいつものこととはいえ、「花の海」が意識の奥に眠る彼女との関係を伺わせるところだ。
容姿
黄色の帽子を被り、半ズボンのオーバーオールを着用している。
ミツバチのような触覚、背中には羽が生えており、蜂を思わせる格好をしている。見た目通りハチミツが大好物。
表情が豊かであり、ギャグ顔を披露することも。
ミツバチを模したプリキュアである彼女とは仲良くなれそうである。
性格
少し卑屈な性格で、強そうな相手に少し凄まれるだけでヘコヘコする一方で、聞こえないところで陰口を叩いたりする。
甘い食べ物には目が無く、みらいのパンケーキを一人で平らげてしまったり、冷凍みかんを美味しそうに食べる。
隠し事が苦手なようでプリキュア達にもうっかり「スパイしに来た」と真実を語りそうになり、あわてて「すっぱいハチミツ」と言い直すこともあった。
また、少し仲良くなった相手とはかなり馴れ馴れしく接する。
とはいえ、どこか憎めない愛嬌があり、このような少し困った性格も嫌な感じには描かれていない。
他人に警戒心を抱かせないところは、スパイには向いていると言えよう。
一人称は「オイラ」で、性別については38話でオルーバが「彼」と発言しているため、男の子のようである。
本編での動き
34話終盤にてオルーバと共に登場(この時台詞は無し)。
35話から本格的に活動開始。オルーバの命をうけ、プリキュアの力の秘密を探るべく彼女たちの日常生活をこっそり観察する日々を送るようになる。
数日間の偵察の結果、プリキュア達の中心にはいつもモフルンがいることに気づく。なかなかの観察力である。
翌36話でもみらいの部屋を窓から覗いていたが、その日の朝日奈家のおやつがハチミツたっぷりのパンケーキであり、我慢できずに盗み食いをしてしまう。
それが原因でみらい達に見つかるが、「自分は美味しい蜂蜜を探しに魔法界からやってきた妖精だ」と咄嗟に誤魔化したため、スパイであることはばれなかった。この出会いがきっかけで、みらい達、特にモフルンと仲良くなる。
(※実際の映像とは一部異なります)
この時にモフルンが妖精ではなく「ぬいぐるみ」であることを初めて知り、そのことをオルーバに報告。興味を持ったオルーバがモフルンを直に観察しようとナシマホウ界に降臨し、プリキュアとの初戦闘になる。
なお、この時にオルーバはプリキュアたちと一緒にいたチクルンを気にもとめずにまとめて攻撃している。その攻撃をプリキュアが身を呈して守ってくれたことに、チクルンは何かを感じたようであるが・・・
何にせよ、この時に戦闘に巻き込まれたことがきっかけで、プリキュアたちはチクルンの目の前で変身せざるを得ず、プリキュア達にとってチクルンは「秘密の共有者」となる。
以後は普通にプリキュア仲間の一員としてプリキュアたちと自然に行動を共にできるようになり、スパイ活動はやりやすくなった。
第42話ではオルーバに握られていた弱みが「妖精の里での蜂蜜探しをさぼっていた」と判明、オルーバたちに詰め寄られたことでリンクルストーンを奪うと宣言。みらい達からリンクルストーンとリンクルスマホンを奪い取った。しかしプリキュア達に情が移っていたのかシャーキンスが飲み込んだリンクルストーンとリンクルスマホンを取り返した。シャーキンスを倒した後はみらい達に謝罪し、彼女たちと共に妖精の里に向かうことになった。
余談
プリキュアシリーズに登場した妖精で、妖精の姿のままプリキュアの敵組織の構成員として登場するパターンとしては『スイートプリキュア♪』の敵組織マイナーランドの不幸の歌姫・セイレーン以来となる。
名前の由来は告げ口を意味する俗語“チクる”と、ものを刺す時の擬音“チク”を合わせたもの思われる。
また、熊のぬいぐるみであるモフルンと名前が似ており、モフルンは柔らかいの「モフ」、チクルンは痛い、固いなどの「チク」のように対になっていると思われる。
関連イラスト
関連タグ
モフルン:こちらはプリキュア側の妖精(妖精ではなくぬいぐるみだと本編で主張)。語感が似ている。
はーちゃん:こちらもプリキュア側の妖精(だった)。小柄で背中に羽が生えている。
ブンビー:蜂モチーフの敵キャラ繋がり。こちらも紆余曲折の末、最終的にプリキュア達の味方となっている。