ウラガンキンとは「モンスターハンター」シリーズに登場するモンスターの一種である。
概要
初出は原種が『モンスターハンター3(トライ)』(MH3)、亜種が『モンスターハンターポータブル 3rd』(MHP3)。
原種には「爆鎚竜」、亜種には「鋼鎚竜」という別名がある。
獣竜種の中でも大きく、体には溶岩が固着しており、特徴である巨大で分厚い顎も溶岩の塊である。
見た目によらず比較的動きは軽快だが、特別早い方でもない。
体をダンゴムシのように丸めて転がって移動したり攻撃したりする。
転倒している際には、背中やお腹からピッケルでアイテムを採掘できる。
全体的に肉質が固く、とくに頭(顎)はハンマーですら弾かれるほど。
MHP3以降では顎は破壊すれば柔らかくなるが、
それでも攻撃手段の問題から剣士だとかなりの強敵。
しかし遠距離攻撃の手段は乏しい上に見切りやすいため、ガンナーからすればただの的である。ビームの撃てない足が早くなったグラビモスといったところである。
纏っている溶岩は火薬岩であり、辺りにばら撒かれると本体の起こす振動で大爆発し、MH3ではこれに巻き込まれると火属性やられ状態になる(MHP3以降は火属性やられにならなくなった)。
MHFGでも9.1のアップデートで遷悠種として登場した。
振り撒く火薬岩が大幅に増加したほか、転がった場所から溶岩を噴出させる、転がった後にハンターめがけてジャンピングプレスを仕掛けてくるなど、ガンナーでも油断できない程の魔改造を施されている。
極めつけは、地面に半身埋まった状態で高速回転する攻撃。
この攻撃中はハンターを吸引させる気流が一直線上に、その反対には巨大な岩が飛び、気流に吸い込まれたら最後、根性札や魂の再燃を貫通して即死する。
現場主任?
MH3において、これまでの防具に加えて「護石」と呼ばれる新しいジャンルの防具が登場した。
護石を手に入れるには原料となるお守りを採掘する必要があるのだが、
最も良質のお守りを入手出来る場所が上位・G級の火山であり、
「炭鉱夫」と呼ばれる採掘に集中したいプレイヤーにとっては近くをうろつくウラガンキンが激しく邪魔である。
「あのウラガンキンは採掘にハマってしまったハンターのなれの果て」「風呂に入る暇を惜しんでお守りを掘りに行ったハンターはウラガンキン亜種になる」という説がまことしやかに囁かれている。
そんなひよっこハンターの発掘作業を監督(と言う名の妨害)してくださるベテランハンターへのある種の敬意(とうっとうしさ)をこめて「現場主任」「ガンキン主任」との愛称で呼ばれることもよくある。
ウラガンキンの後任や同僚にはイビルジョーやブラキディオス、ジンオウガ亜種といった強力なモンスターや、過去作から復任したグラビモスやショウグンギザミ、ピッケルをふるい続けたハンターの成れの果てともいわれる最強の現場監督ラージャンなどがいる。
また、「主任」と呼ばれるいきさつは、クッキングパパの荒岩一味(同じく顎がでかい)から来ているという説もある。
『幻のウラガンキン』
ウラガンキンが登場するイベントクエストに「幻のウラガンキン」というクエストある。
このクエストに登場するウラガンキンは、確実に最小個体であり、その大きさはたったの418.1cmしかない。
ちなみに、このイベントクエスト限定でBGMは全く別のものが流れる。
MHP3では、イベントクエスト「小兵の狂乱」でもクルペッコ亜種がこのサイズのウラガンキンを呼び出してくる。坂から転がってくる時のスピードは爆笑モノ。
やはり見た目と当たり判定が矛盾している。捕獲する際は麻酔玉がなかなか当たらないので麻酔弾があるとよい。
MH3Gでは、G級のイベントクエストで「コロコロ・転がるモンスターズ」で普通サイズのラングロトラと共に登場。闘う場所は陸の闘技場。
G級序盤からウラガンキンを狩猟出来るため、いち早くG級ウラガンキンの素材が欲しい時や、レア素材「爆鎚竜の天殻」を手に入れるためにプレイされたりする。
宝纏ウラガンキン
モンスターハンタークロスで初登場した、ウラガンキンの二つ名持ち個体。
読みは『ほうてん』・・・ではなく『たからまとい』。
火山で作業を行う炭鉱夫達の間でまことしやかに囁かれていたなんとも煌びやかなウラガンキンで、見るだけで金運が上がる、なんて都市伝説もあるほど。狙っている
通常種を上回る顎スタンプを得意としており、連続スタンプの時点でも振動判定が発生し、大顎スタンプに限っては振動で範囲内のハンターを吹っ飛ばすほどに強力。
この顎は通常種と違って打撃武器のみで破壊可能。破壊した顎は地面に落ちて剥ぎ取ることができる他、顎を用いた攻撃を弱化させられる。
また、尻尾から振り撒かれる火薬岩の中には時折煌びやかな岩が紛れ込んでおり、ピッケルで採掘できる。しかし定期的に睡眠ガスが噴き出るし、通常の火薬岩同様爆発する。
他の二つ名持ちモンスター同様、狩猟には特殊許可が必要であるため説明文よろしく「火山で作業していたらバッタリ遭遇して痛い目に遭う」なんてことにはならない。
本作での現場主任の仕事は専らラージャンに任されている。
防具
ガンキンシリーズの防具はモンスターの見た目通り重装甲。金属的光沢もありどうもロボットっぽいデザインで、男の剣士防具は頭防具の形もあってマジンガー、ガンナー防具はサイサリスに似てると言われる。女ガンナーはステイメン。
MHP3のオトモ防具では、同社製作のロックマンDASHシリーズに登場する雑魚敵とはにわを組み合わせたような見た目になる。
3Gで初登場したG級防具のX&Zでは装甲がスマート&シャープになり、さらにSF度が増した。もはや未来特殊部隊などのパワードスーツである。
MHXでは先述の二つ名持ち個体の素材を使って宝纏シリーズを作ることができる。
こちらの見た目は完全にガンダムである。
一式揃えた際のスキルはLv1だと「強運」「切り札」のみだが、
Lv6まで強化することで「宝纏の魂(「お守りハンター」と「腹減り無効」の複合スキル)」が発動する。
やっぱり狙っている
ちなみに
背中の突起はローリングの際にスパイクの役割を果たしているのだが、長すぎても不便なので程好い長さに削っている、という説がある。
つまり、もし突起を削らずに放置したら・・・