概要
『ドラゴンクエスト・ダイの大冒険』に登場するハドラーの直属の部下。ハドラーを王とし、忠実なる僕としてダイ達アバンの使徒に立ちはだかる新たなる最強のライバル。
大魔王バーンは直に彼と謁見した際、ガーゴイルをはじめとする魔物では付き人として務まらぬと判断し、殻を破ったハドラーに見合う新たなる幹部や側近を設けるべく自分の持ち駒である超金属製の駒5つを与え、この駒からフレイザードと同様に禁呪法で生み出された。
メンバーは、下記の5名で構成される。
•兵士(ポーン)ヒム
•女王(クウィーン)アルビナス
•騎士(ナイト)シグマ
•僧正(ビショップ)フェンブレン
•城兵(ルック)ブロック
性格
禁呪法生命体の性格は術者の精神が強く反映する為、ダイ達との戦いを通し精神的にも一皮も二皮も剥けていたハドラーによって生み出された彼らはフレイザードと違い差はあれど正々堂々とした戦いを好み、ハドラーの命令には忠実である。
仲間意識も人一倍強く、団結力等に長けているダイ達をも圧倒した。マトリフもヒムと初めて対峙した様子をポップから聞かされ、その振る舞いに戦慄している。
数回にわたるアバンの使徒との死闘の間に奇妙な絆が芽生えた者達もおり、ダイに対するハドラー同様、単なる敵対関係のみならず新たな好敵手としての存在感をも見せた。
能力
王(キング)を守護するチェスの駒から生み出されただけあり、全員が生まれつき天才的戦闘スキルを持ち合わせる。
全身が超金属で構成されているため防御が非常に高く、メラゾーマ数十発を集約させたマホプラウスでも傷ひとつ負わせられない。彼らにダメージを与えた呪文はメドローアとカイザーフェニックスだけである。
閃華裂光拳(マホイミ)に関連する過剰促進技や呪文も通用せず、覇者の剣等の伝説の武具を使うに等しい攻撃力をも内包する。また、ヒムにはメラ系、シグマにはイオ系、フェンブレンにはバギ系、アルビナスにはギラ系の呪文(ブロックの攻撃呪文は不明)と攻撃呪文が宿され、呪文として使うのみならず、必殺技を繰り出す原動力ともなる。
加えて、一手でお互いの位置を入れ替えるキャスリング能力をはじめとする、チェスのルールに沿った特殊能力もあり、要所要所でそれらが反映されている。なお、シグマには例外的に『疾風の槍』とは別に伝説な武具シャハルの鏡が胸に内蔵れており、あらゆる魔法を跳ね返す能力として機能している。
体の一部や額をぶち抜かれた程度では死なず、体を両断される等の修復不可能なレベルのダメージを受け、心臓部にある核が破壊されない限り、魔力の根源であるハドラーの魔力で修復再生が可能。ただし生みの親であるハドラーが死ねば魔力が途絶え、彼らも即座に機能停止する。
彼らの腕に装着されているエンブレムも体の一部らしく、フェンブレンがダイに倒された後、粉々に砕け散った。