「フハハハハハハッ!…しさしぶりだな諸君‼」
概要
ヴァンドール帝国四天王の1人である髑髏の仮面で素顔を隠している魔術師であり、魔法騎士の異名を持つ。
ランディたちの行く先々で遭遇する為、四天王の中では一番登場回数が多い。
古の文明や知識、魔術などに詳しく、策謀を巡らし裏で暗躍する事を得意とする帝国の優れた軍師であり、
北の魔女・エリニースに魔力の源の薬草を渡したり(その代償として、彼女にパンドーラ王国の人々の生気を抜かせていた)、精霊・ドリアードの力を封じ込めて本来の力を出せないようにするなど、強大な魔力を有している。
ヴァンドール皇帝に付き従ってはいるが、その裏ではプリムの想い人のディラックを誘拐したり、操ったディラックが連れてきたプリムの生命エネルギーを利用しようとしたり、ファウナッハを唆して皇帝を出し抜いて暗殺するなど、独自の思惑で動いているような節がある。
また、自身の野望の為には利用できるものは全て利用する非常にして冷酷な野心家でもあり、(おそらく)用済みになったファウナッハをランディたちを使って排除し、更にマナの神殿からの脱出の時間稼ぎの為にゲシュタールを機械人形として蘇らせて利用するなどの行為をみせている(ゲシュタールはタナトスから聖剣の勇者の報告を聞いているが、タナトスの目論見には気付かなかった模様)。
その真の目的は古代兵器・マナの要塞を復活させ、それを用いて世界の王へと君臨する事。
その為にヴァンドール帝国を利用して要塞復活の為のマナエネルギーを集めさせていた本作の真の黒幕にして全ての元凶であり、その正体は魔界に心を売り渡し永遠の命を得ようとした古の魔法使い。
体が朽ち果てる度に数十年に一人だけ生まれるとされる闇の力を持った他人の体に乗り移り続け生き続けてきたが(それ以外の人間の身体だと彼の力に耐え切れず体が粉々になって爆発してしまう)、永きに渡り生き続けた結果、精神を蝕まれ生への執念と怨念の塊の権化・ダークリッチと化してしまっており、ディラックを誘拐し、最後まで手放さなかったのも今の体が限界を迎え朽ち果てようとしていた為、新たな器として彼の肉体を奪う為であった。
マナの要塞を復活させ、もっとも邪魔な存在となるマナの樹(ランディの母親)を破壊した後、世界を救う為、全ての決着を付ける為に乗り込んできたランディたちの前で闇の力を持ったディラックの肉体を奪い取ろうとするが。激昂したプリムの一撃を受け現在の肉体を滅ぼされる。
しかしその寸前でディラックの肉体への憑依を成功させ、嘆き叫ぶプリムをあざ笑うかのように勝ち誇るも、完全に体を奪い取られる前にディラック本人が強靭な精神力でそれを阻み、彼の正体とプリムの事をランディに告げると自害した為、肉体を得る事に失敗し遂にその醜い正体を曝け出す。
本来の姿のままでは現世に留まる事が出来ない為、怒り狂った彼はヤケクソで今度はランディたちの肉体に一か八かの再起を賭けて、彼らの体を奪おうと襲い掛かるが、所詮他人の力を借りなければ生きていけない化け物では大幅な成長を遂げたランディ、プリム、ポポイの三人に勝てる筈も無く返り討ちにされ、消滅。その醜い野望と共に完全にこの世から滅ぼされた…。
これで全ての悲劇に終止符が打たれたかと思われたのだが…。
その他
ヴァンドール帝国四天王はベタな四天王だが、タナトス以外の四天王が三馬鹿風であり、タナトスがヴァンドール皇帝や四天王リーダーのシークよりも強いという変わった構成になっている。皇帝暗殺を紅一点のファウナッハにやらせ、自滅させてしまった点は、同社キャラクターのケフカ(FF6)よりも腹黒いかもしれない。
普段、他の四天王と距離を置いているのか、帝都ノースタウンのイベントには彼だけが登場しない。