フッフッフ、ご苦労だったな、諸君。
私はヴァンドール帝国のゲシュタールだ!
さて…
では、そろそろ失礼するとしよう。
お礼に私から、ペットをプレゼントしよう。
せいぜい可愛がってくれ! フハハハ!!
CV:石狩勇気(リメイク作『聖剣伝説2 SECRET of MANA』でのキャスト)
概要
尖兵として活躍する、主人公達の前に最も多く立ちはだかる四天王である。
通称・マシンライダーのゲシュタール。一人称は「私」。高慢ちきで、嫌味な性格。独特の美意識を持っている為、恥をかかされることを嫌っている。
エメラルドグリーンの長髪(携帯アプリ版では黄緑色の長髪)の美男子(20代前半ぐらいに見えるが、年齢は設定されていない)。
古代兵器・マナの要塞を浮上させるマナの種子の力を解放する為、部下(帝国兵とモンスター)を引き連れてマナの種子の一つが置かれた水の神殿を襲撃。
水の巫女・ルサ・ルカを人質に取って、駆け付けたランディ達にマナの種子を渡すように脅す。
(この時、種子を渡さないようにすると、テレキネシスで動きを止められる)。
ランディたちが大人しく種子を渡すと、双頭竜のモンスター・ジャバウォックを放ち、高笑いしながら去っていくなど、相手が子供とはいえ平然と殺そうとする卑劣漢である。
この時点ではランディたちが聖剣の勇者だとは知らず、サンドシップ襲撃時にタナトスからの報告にあった聖剣の勇者がランディたちだと知る。
上記のイベントの後、ランディ達と三度兵刃を交えることになる。敗北のたびに画面外へと逃げて行くが、リメイク版ではその場で爆発するという違いがある。またボイスが付いたため戦闘中に「ハッハッハッハ!」など高笑いをするようになっている。なお、ボイスにはエコーが掛かっている。
一戦目で、カッカラ砂漠でサンドシップを襲い占拠するもランディたちに勝負を挑まれる。マシンライダーとなって砂漠で戦った末に大敗。
おのれ、貴様ら!
私にハジをかかせおって!
…ウウウ、許さんっ! いくぞ!
二戦目で、帝都ノースタウンの皇帝宮殿の最上階でラディたちと対峙。先の雪辱を果たすべく体の半分を機械化したマシンライダー2として勝負を挑むが、またしても破れて死亡する。
瀕死の状態で城を炎上させて(リメイク版では宮殿が崩れると思しき描写になっている)、ランディ達を道連れにしようとするも、白竜・フラミーに乗ったトリュフォーがランディ達を助けた為、失敗に終わる。
ただ皇帝には「早く片付けて合流しろ」という旨を告げられていたので聖剣の勇者たちには勝てると思われていたようだ。
三戦目で、マナの神殿の最深部で、同じく四天王のタナトスに、古代魔法で意志を持たない機械人形・マシンライダー3として復活させられ、今度こそ負けて逃げていくことがなく、木端微塵に破壊される。リメイク版ではボイスがついたため、三戦目でも台詞を発している。ただし、狂人染みた雄叫びや悲鳴しか上げておらず、人語を発することはない。
中二病にかかりたての若造のような鼻に付く喋り方をするが、「量産型人間(再生怪人)」「硬派」の象徴の鋼鉄の塊になっていく(リーダーのシークは彼の逆で、帝国サイドにおける優等生なのに、理性のない化け物になっていく)。
マシンライダー3の時に、自分に魔法を跳ね返す魔法・カウンタマジックをかけて、自分に素早さを上げる魔法・クイックをかけて、クイックを跳ね返し、ランディ達の素早さを上げてくるが、
ゲシュタールが自分を倒すように訴えているのか、タナトスがゲシュタールを倒すように仕向けているのか、ゲシュタールが短気でアホの子ゆえの行為なのか、プレイヤーの間で解釈が分かれている。
余談だが、スマホ版では行動の見直しが行われており、カウンタマジックを自らに掛けた後はクイックを使わなくなり、代わりと言わんばかりに波動砲や拡散波動砲を連射してくるようになる。
スマホ版は移動速度もSFC版よりも高速化しており、強敵となっている。
バトルシーンはコントチックであり、工事のおじさんのように片手を上げたり、
聖剣伝説の童話風の世界観に不釣り合いな、ミサイルや波動砲が飛び交ったりする。
ヴァンドール四天王の変身能力は魔界と契約して得たもの(シークが語っている)だが、ゲシュタールは武装してバイクに跨っているだけなので、彼が魔界と契約しているかどうかは不明。ただ二戦目の時、皇帝から「早く片付けるように」と告げられたことからランディたちに勝てると見られていたようである。
時代を先取りした残念なイケメンで、その不憫さゆえ、隠れファンも多い。
こんな彼だがストーリーの山場となるマナの神殿で戦う最後のボスであり、四天王の中ではタナトスを除けば最後に戦う相手である。
彼よりもペットのジャバウォックのほうが先に公式イラストを描かれたが、SoMでようやく公式イラストを用意された。
某アニメの三悪の女ボスのオマージュのスコーピオンよりも、キャラ付けがそれっぽいのは皮肉としか言いようがない(四天王全員に言えるが…)。登場するのはスコーピオンよりも遅い。
聖剣2とコラボしたソシャゲで四天王で一人だけ出られる率が高く、出るのは大体変身後である。
SFC版では、実は横向き歩行グラ、前向き歩行グラがすべて作られていて、マシンライダー用のヘルメットを脇に抱えているドット絵もあり、ゲーム内のプログラムに内蔵されている。
SFC版のみ、サンドシップで会った時に、横から話しかけると横顔が見れる。
その他
- 四天王の一番手という設定、緊張感のないバトルシーン、三度もやられる設定から雑魚キャラのイメージを持たれやすいが、ゲーム中でルサ・ルカ、モリエール中佐に恐れられている描写がある。聖剣の勇者たちが強過ぎた為に、弱く見えているだけなのであろう(ランディたちはああ見えて3人だけで戦っている訳ではなく、周囲の人間の力を借りて戦っている為、不自然ではない)。
- 「ガーディアンいちろう君と強さが変わらない」「グレートボアよりHP低い」と指摘されることがあるが、人間だから弱いのであって、ゲシュタールが弱い訳ではない。
- ランディ達のことはタナトスの報告で知ったらしい。最後、タナトスに古代魔法で酷い目に遭わされるとは夢にも思わなかったであろう(メカに頼りきりだった為、魔法を甘く見ていたのだろうか)。
- ゲーム中でシーク、ファウナッハと初対面するのはマシンライダー2の半身機械状態の時であり、この二人との会話があまりない。ファウナッハは三人は仲が良かったような発言をしていて、ゲームを見てもタスマニカ共和国の攻略を分担していたのが分かる。
- マシンライダー3が登場するのはラミアンナーガに変身したファウナッハが倒された直後であり、ファウナッハは彼がタナトスに改造されていたことを知らなかった可能性が強い(決戦直前に「シークやゲシュタールのカタキ晴らさせてもらう」と言っている)。
- 聖剣伝説CIRCLEofMANAでは忠臣だったが、原作ゲームでの設定は不明。原作ゲームでは「忠臣にならないと立場がヤバい」といった感じであり、リメイク版ではチェンジペガサスのようなポーズを取って皇帝に「ははー!」とまで言う始末であった…。
- リメイク版担当声優の石狩氏は聖剣伝説2に相当思い入れがあるようで、出演できて嬉しかったと自身のブログに書いている。
- 「乖離性ミリオンアーサー」にゲストとして参加した時、「疾風機将」と呼ばれ、愛機を「我が鋼鉄の愛馬」と呼ぶなど、中二病度がアップしていた。
- リメイク版で葉っぱを象ったマントを着けているが、公式の生放送で「このマントは破れてボロボロになってる訳じゃない」「さっきまでやってた聖剣2のジグソーパズルみたい」というジョークを飛ばされた。本編で何度も爆発しているゆえに…。
- 二戦目直前の皇帝とのやり取りは次回作に登場する竜帝と紅蓮の魔導師と同じものである。また紅蓮の魔導師とも言動的な部分で共通点もある(イケメンだが陰険なところなど)。
数少ない二次創作上の扱い
- 典型的な「マイナーキャラだけど好きだった」と言われるNPCで、ツイッターで聖剣伝説シリーズのファンが開催した人気投票で、ランディよりも順位が上だったことがあった。
- 態度がでかいのと往生際が悪いのは四天王になりたてだから、現場に向かわされているのは四天王の下っ端だから、という解釈が多い。
- 初登場時にジャバウォック、帝国兵士、魚介類の下っ端モンスターを従えていた為、魔物をペットにしている、という解釈がされることが多い。
- 作中で正面ばかり向いている為、短髪に描かれることもある(その髪型じゃないとヘルメットが被れないからという噂も)。因みに紅蓮の魔導師はボブとロングがどっちも公式画で描かれた。
- 初めて戦う場所であるカッカラ砂漠と一緒に描かれることが多い。ちなみにこのステージ、月の精霊ルナがいる「月の神殿」と繋がっているのだが、ゲシュタールが制圧した様子はない。そして何故か、月の神殿に行く「カロンの渡し船(ゲシュタールが襲ったサンドシップに似ている)」を操縦するカロンが倒せる仕様になっているのだが、かつて帝国軍がカロンを暴力でねじ伏せようとした為、月の神殿に行けなかったという暗示なのかもしれない(ちなみに、月の神殿に入るには、ダークストーカーやダークリッチの弱点である聖属性の魔法「セイントビーム」が必要)。
- ゲーム中でいじり倒されているせいか、どこぞのガラハドのようなネタキャラ扱いは少ない。ゲーム中でもマシンライダー3として復活させられた時にランディに心配されている。イベントをクリアするごとにゲストやボスキャラが忘れ去られていく(リメイク版では図鑑に収録されていく)のはこのゲームの個性であり、ゲシュタールが馬鹿にされている訳ではない。
- スコーピオンに似ている為、彼女との関係性を考察するネタも多い。