クックック…ようこそ!
今日は我々にとって記念すべき日になろう!
…邪魔なレジスタンスどもと
めざわりな聖剣の勇者を
同時に始末できるのだからな!!
解説
CV:小野健一
画面左奥の人物。
武力による世界制覇を企てているヴァンドール帝国の老皇帝。15年前に突如豹変し、タスマニカ共和国とパンドーラ王国に戦争を仕掛けたが、タスマニカの騎士セリン(ランディの父)と刺し違えて死亡し、帝国は戦争に敗退。
しかし、その際に魔界と契約し、強大な力を得た上で復活したとされる(セリンは復活した皇帝と戦うために聖剣を抜こうと試みるが、皇帝から受けた負傷が原因で死亡する)。
皇帝は帝国での支配権を維持し、世界征服のために同じ魔界契約者である四天王を率いる。一度戦争で敗退した事も考え、古代文明の遺産にして世界を滅ぼせる力を持つ古代兵器『マナの要塞』の復活させ、その圧倒的な武威で世界支配を目指す。
リメイク版のグラフィックでは、四天王達よりも遥かに身長の高い巨漢の老人。
人物
シーク曰く、彼も四天王と同様に魔界と契約して同様の力を授かったと語っているため、他の四天王同様に大型モンスターの力を得ていたと推察される(だが、ゲーム中では彼と戦うイベントはない)。
現在は世界征服のために帝国民に対して重税を掛けて軍部の増強を繰り返しており、魔界と契約してモンスターの軍団まで設立。帝国首都の皇帝宮殿も魔物の巣窟と化している。タスマニカ共和国とパンドーラ王国に対して様々な手を打ちつつ、要塞復活のために各地のマナの神殿にある種子の封印を解こうとしている。
登場当初は皇帝らしく、尊大だが落ち着いた振る舞いを見せる。しかし本性は、徹底して目先の利益を追求する強欲かつ冷酷な性格。復讐に燃えるファウナッハに対し「マナの要塞さえ手に入ればそんなガキどもは、共和国のやつら共々島ごと吹き飛ばせる!」と怒鳴りつけマナの要塞を優先したり、ランディたちやレジスタンスに和解の場を設けると言いながら騙し討ちをするなど目的のためならどこまでも非情になれる人物である。更には力を得るためには魔界と契約して魔物の姿を手にするなど、徹底して力の固執した姿勢を見せる。
劇中での活躍
初登場は帝国首都の皇帝宮殿から。
帝国古代遺跡寺院でタナトスを退けたランディたちやレジスタンスのクリスたちに対し「軍備を解き、帝国を再び平和な国に戻す為に話し合いたい」とウソの和解案を布告して皇帝宮殿おびき寄せ、一行を捕らえるなど策士としての一面を見せる。しかし、ランディ達に大型モンスター『メタルマンティス』を撃破され、失敗。
ランディ達が皇帝宮殿の魔物の軍勢を蹴散らして、謁見の間で再び相対した際にはランディを「流石は聖剣の勇者。一筋縄ではいかない」「タナトスやゲシュタールが遅れをとるもの無理はない様だな」と非常に高く評価し、再戦を望むゲシュタールにこの場を任せて、世界中の神殿へ封印解除に向かう。
世界中の神殿の封印を解除し、最後の木のマナ神殿で相対した際にはヴァンドール四天王のシークを戦わせるが、ランディ達に敗れて死亡してしまうが、彼が稼いだ時間を使い、木の種子の封印解除に成功。マナの要塞が眠る古代都市の遺跡が顕となる。
ゲシュタールとシークを殺害し、ランディ達への報復心に燃えるファウナッハに対してマナの要塞の確保を命じ、大神殿の探索を続行。マナの要塞の復活まで後一歩のところでファウナッハの裏切りにより、木の種子がある祭壇の間で暗殺されてしまった。
死後のヴァンドール帝国の動向は不明。夫の仇として皇帝に怨みを持っていたマリクトからは「あの皇帝が部下の裏切りで死んでしまうとは、なんと因果な事」と発言しており、自業自得の末路だと思われている模様。
余談
SFC版の没テキストに
(かきかけのにっきがおちている)
「[・・]ダメだ、ついに見つかって
しまった[・・]。皇帝はニセモノだ! 魔者が 皇帝になりすまし[・・][・・]
(にっきは ここでとだえていた)『どういうことだろう[・・]
という台詞があるが、この皇帝はヴァンドール皇帝のことなのだろうか。
ヴァンドール皇帝の設定の多くは、次回作のラスボスに引き継がれている。
聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜ではこの人物がバンドール帝国最後の末裔を名乗っており、かつて滅亡した帝国を復活させるべくマナの力を我が物にしようとした。どうやら皇帝は子孫を残していたようだ。
新約聖剣伝説ではヴァンドール皇帝の転生体という設定になった。このため皇帝との決着を付けることが出来る。
ちなみに皇帝の末裔は、主人公を一撃で倒して心を折るなど凄まじい強さを持つ。