「コンピュータエンターテインメントレーティング機構」(英語名:Computer Entertainment Rating Organization)の略称。
この団体により、日本国内のコンシューマゲームおよび(エロゲーを除く)パソコンゲームの年齢や表現に対する審査が行われている。
概要
コンピュータゲームが残虐な表現や水着や露出的な服などの性的表現、倫理に反する表現などを(どのくらいの強みで)含まれるか、そして対象年齢は何歳以上なのかをランクで審査する。
ただし、アダルトゲームのような直接的な性的表現に対してはそもそも審査の対象外で、発売禁止の対象となり、コンシューマのゲームソフトとしていくら修正を入れても発売することは認められない。
CERO発足以前は「このゲームには出血・グロテスクな表現が含まれます」の三角シールや、セガのセガサターンで発売されるタイトルに対象年齢が設定されていた事はあった。
旧版のCEROは現在とはちがい、CERO-DとCERO-Zの区別がなく『18歳以上対象』で統一されていた。
保護者などが勘違いしがちだが、CEROはゲームの対象年齢を推奨しているだけで、規制は別である。
また、CERO-B、CERO-C、CERO-Dに関しては『○○歳以上対象』であり、この表示年齢に達しない限りプレイ不可能では無いことに注意してほしい。飽くまで『この年齢以上の人にオススメするよ〜』というだけであって、CERO-Dまでは表示年齢に届かずとも購入及びプレイは可能。
ただ、例えCERO-Zでも成年が買って未成年に与えてしまい、18禁なのに小中学生が横行しているゲームが一部ある。どこかのクライムアクションゲーではよく見かける光景である。
現在の区分
現在の審査は以下の区分により行われる。2006年3月以降はこの基準が適用される。
また、「コンテンツディスクリプターアイコン」として、どのような表現が含まれているかを示すコンテンツアイコンが商品のパッケージに表示される。
- 恋愛 : 異性愛・同性愛などに対して設定。
- セクシャル : 半裸・下着・水着など肌の露出が多い衣装や、身体を触るなどのセクハラに相当する言動に設定。
- 暴力 : 喧嘩、拷問、武器類の使用による戦闘、対戦格闘などに対して設定。
- 恐怖 : 出血や死体の描写など、過度に恐怖感を煽る表現に対して設定。
- 飲酒・喫煙 : 未成年者の飲酒・喫煙、及びそれらを肯定・奨励する表現に対して設定。
- ギャンブル : 金品を賭けるなど、賭博罪に相当する違法なギャンブルに対して設定。
- 犯罪 : 殺人、強盗などの法令に反する行為や犯罪(者)を肯定する表現に対して設定される。
- 麻薬 : 麻薬・覚せい剤・ドラッグその他違法な薬物を使用するか、それらを肯定したり取引するなどの表現に対して設定。
- 言葉・その他 : 差別用語・放送禁止用語などの不快な言葉の使用や、第三者(特に実在の国・人種・宗教など)に対する差別的な表現、その他反社会的な行為や思想に対して設定。
これらに抵触すると認められた表現があれば、該当するアイコンが与えられる。
なお、Z(18歳以上のみ対象)を除いては特に購入が制限されることはなく、何歳でも購入は可能となっているが、おおむね保護者の自主規制に委ねられる。
関連タグ
外部リンク
表現の自由を守る会:https://hyogen.jp/
CEROの検問を許せないのであれば「路」はある。