概要
年齢による制限がなく(あるいは最低限度の基準のみが存在する状態)、すべての年齢の人を対象となるもの。
特に映像作品やゲーム、おもちゃなどのコンテンツにおいて、年齢のレイティング、つまりある基準に基づく評価が「年齢による制限なく楽しむことができる」とされているもののこと。
年齢によって制限されるものは、フィクションにおける表現の場合、性や暴力(グロテスク)に関する表現、武器や飲酒・喫煙、薬物など犯罪・反社会的な描写などが挙げられる。これらの描写がない、もしくは非常に軽微で、教育面や安全面で支障がないと判断されるときに「全年齢向け」となる。
他にも、細かなパーツや尖ったパーツがなく、適切な扱いが難しい年頃でも誤飲や怪我のリスクが少ないおもちゃや、身長・体重等の制限がない大型遊具等が「全年齢対象」と称されている。
日本で代表的なレイティング(審査)としては、映倫(映画倫理委員会)による映画の審査や、CERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)によるコンピュータゲームの審査などがあるが、映倫の「G」やCEROの「A」が全年齢向け(年齢制限無し)に該当する。
pixivにおいては、ガイドラインにて「作品を閲覧するうえで特に年齢による制限をする必要がないもの」が「全年齢向け」と定義されており、作品の投稿時に【全年齢向け】を設定することができる。
ただし、何を以てそのような描写が(強く)あるかという判断基準は個人差が大きく、全年齢向けで投稿されているがR-12以上に相当するような表現が含まれる作品も複数存在する(※【軽度の性的描写】を設定することもできるが、グロについての同様の設定はない)。
インターネット上における用法
pixiv投稿時のデフォルト設定をはじめ、通常、特に設定や表記の無いものは全年齢対象と考えられるので、タグとして特記する必要性は少ない。
これをあえて使うケースには、場合によっては年齢制限が必要な描写が含まれるグレーゾーンの作品を全年齢対象だと言い張る場合(「セフセフ」タグに近い使い方)や、タイトル等の字面はやばそうだが絵は問題ないというケースが多い。
他には「ネタの通じる年代が異常に広い作品」という意味合いで使われることがあり、例えば何十年も前に放送されたが再放送や動画サイト等で若い世代にも認知されているアニメや、超のつく長期連載の漫画作品が挙げられる。