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滝昇の編集履歴

2017-08-16 23:29:20 バージョン

滝昇

たきのぼる

『響け!ユーフォニアム』に登場する教師で、吹奏楽部の顧問。

プロフィール

名前滝昇
誕生日8月23日
身長184cm
星座乙女座
血液型A型
担当楽器トロンボーン(音大生時代)
好きな色黒、青
趣味神社仏閣巡り
特技ホルントロンボーン
好きなものコーヒー抹茶漬物八つ橋
嫌いなもの黒酢、生八つ橋
CV櫻井孝宏

概要

北宇治高校に新しく赴任してきた教師。吹奏楽部顧問指揮者を務めることになる。

年齢は34歳。穏やかな外見と爽やかな性格をしており、主に女子生徒からの人気が高い。また、TVアニメ版ではメガネをかけている。

生徒の自主性を重んじる」ことをモットーに掲げており、吹奏楽部の部員たちと初めて顔合わ

せをした際に「吹奏楽コンクールの全国大会を目指すか、それとも皆で楽しく過ごす部にするか」という2つの異なる方針を部員たちに委ね、部員たちの多数決で決まった「全国大会を目指す」という方針のもとに部を牽引していくこととなる。


なお、原作者の武田綾乃は滝昇という人物について「技術に特化した魅力ある先生。生徒の扱いが下手で、顧問としてはまだまだ」と説明している。同時に、吹奏楽部を率いていく顧問として「生徒がついていきたくなるようなカリスマ性があり、核心をついた厳しい意見をズバっと言う人」というキャラクター性を与えている。(原作公式ガイドブック、193ページ)


コーヒーが好きで、特にミルク砂糖の入ったブレンドコーヒーがお気に入りである。てっきりブラックがお好きなのかと…

ただ、仕事や作業などで起きていなければいけない時にはブラックコーヒーを飲むこともある。(短編集、151ページ)


吹奏楽部への指導

穏やかな第一印象を与える滝の振舞いから、主人公の黄前久美子を含めた部員の多くは和やかで楽しい合奏をするのだろうという根拠のない確信を抱いていた。(原作1巻、80ページ)

しかし、そのような面持ちで臨んだ顧問との初合奏(TVアニメ版1期3話)は、彼らの期待とは大きくかけ離れたものであった。


ドキ☆ドキ!マンツーマンレッスン♪


蓋を開けてみればその穏やかな口調こそ変わっていないものの、「なんですか?コレ」を皮切りとして語られる言葉は歯に衣着せぬ、かつ厳しいものであり、挙句の果てには「私の貴重な休日を無駄にしないでいただきたい」「次の合奏までに完成度が上がっていなければ、サンフェス(サンライズフェスティバル)に出場する資格などない」と語り、合奏を切り上げた。

(もっとも、これはろくに練習もせずに、合奏とはとても呼べない演奏を披露した部員側に非があり、滝の判断はむしろ妥当とも言える)

同じ京都アニメーションの眼鏡教師キャラで、吹奏楽部の顧問を(一応)担当しているこの人とは雲泥の差である。


そして、その合奏以降(TVアニメ版1期4話)は部員たちに対して徹底したスパルタ教育(ただし口調とテンションは変わらず)を施す。

今まで自由に部活をやってきた部員たちは滝に反感を覚え、同時に滝を見返すために必死になって練習をするようになる。

そのお蔭か、部員たちは翌週の再合奏で「まあ、及第点でしょう」と言ってもらえるだけの実力をつけることが出来た。

しかし、滝にとってはこの成長もあくまで「部としてようやくスタート地点に立てた」だけに過ぎず、サンライズフェスティバルに向けた過密な部活のスケジュールや「皆さんが普段若さにかまけてドブに捨てている時間をかき集めれば、この程度の練習量は余裕でしょう」という言葉によって、これから先の練習こそが本番であることを部員たちに示した。

そのような彼の指導方針が災いしてか、部員たちからは「粘着イケメン悪魔」なる不名誉な(?)あだ名をつけられることとなる。

あの粘着悪魔


部内に様々な波乱を引き起こしつつも、滝の指導によって着実に部員は実力とやる気を身につけていき、北宇治高校吹奏楽部は吹奏楽コンクール京都大会(府大会)において金賞を受賞、そして関西大会(支部大会)の出場団体のうちの一校に選出されることとなる。

きたる関西大会に向けて、滝は更なる実力の向上と専門範囲外の穴埋めを図るべく、音大在籍時代の知り合いであるパーカッション担当の橋本真博と木管楽器担当の新山聡美を外部指導員として迎え入れ、盤石の体制で部員たちと向き合った。

そして迎えた関西大会の本番(TVアニメ版2期5話)では、百回に一回起こるかどうかの”奇跡の演奏”を見事な手腕でまとめ上げ、北宇治高校吹奏楽部を栄えある吹奏楽コンクール全国大会へと導いている。


全国大会に向けた練習の最中、副部長である田中あすかが受験を理由に退部を迫られ、部活動に顔を出さなくなった際には、部としての支柱を失って気の抜けた演奏をする部員全体に対して一喝するとともに、「合奏するたびに下手になる」という負のスパイラルを回避するためにその場で合奏練習を切り上げている。(原作3巻、74~78ページ、TVアニメ版2期7話)

なお、滝はあすかの退部騒動とそれに端を発した部全体の集中力の低下について、部員たちに対してだけではなく指導者としての自分自身に対しても不甲斐なさを感じており(原作3巻、78ページ)、そんな彼と部全体の状況を察した橋本真博からは「ここが正念場やで」という励ましの台詞を向けられている。(原作3巻、168ページ)


あすかが母親を説得して無事に復帰を果たすと、橋本・新山の各コーチと共に最後の追い込みをかけ、10月末の全国大会に向けて部員たちを牽引する。

しかし、全国大会に向けた練習期間の中で副部長かつ部の支柱であったあすかが不在になっていたために生起した部の士気の低さの影響、そして大阪東照高校や明静工科高校、九州の清良女子高校などに代表される”全国常連”の雄との実力の隔たりもあり、部全体の意気込みとは裏腹に北宇治高校吹奏楽部は全国大会において銅賞を受賞することとなる。(原作3巻、359ページ、TVアニメ版2期12話)

しかし、部長の小笠原晴香や副部長のあすかが閉会式後のスピーチで語った言葉に表れているように、滝の就任からわずか半年間で全国大会のステージに立った北宇治高校吹奏楽部の部員たちは、”強豪校の仲間入り”という自負を胸に更なる高みを越えようとする想いを、それぞれがしっかりと抱くほどに成長を果たしている。


指導の動機

滝 昇


部員達に練習課題を課すだけではなく、自らも強豪校の演奏のリサーチなど部員の指導に向けた研究に余念がない。TVアニメ版の1期12話や2期1話から明らかなように、早朝から深夜まで1日のほとんどの時間を、ほぼ毎日吹奏楽部に捧げているような状況にある。

更には盆休み明けの合宿の時も部員たちよりも早く合宿所に乗り込み、自ら合宿練習の準備にあたっている。


TVアニメ版2期2話の合宿練習前に、久美子に「普段の練習の時もいつも朝から来ているのに」と問われた滝は、「それに見合うやりがいのある仕事ですから」と答えるとともに、一瞬だけ表情を曇らせて「私には妻も子どももいませんからね。仕事くらいしかやることがないんですよ」と続けている。その時、かかる滝の言葉に久美子は何か引っかかるものを感じている。

(なお、原作小説では合宿所ではなく、久美子が学校で鎧塚みぞれと2人で自主的に居残り練習を行っていた時に滝と上記のやりとりをしており、この時久美子は滝の答えを直感的に「嘘だ」と察している。※原作2巻、128ページ)


亡き妻への想い

Forever Miss


橋本の語る過去(TVアニメ版2期3話)

夏合宿の2日目夜のレクリエーションの最中、高坂麗奈と入れ違うようにして久美子のもとにやって来た外部指導員の橋本真博は、麗奈と話す滝の和やかな様子を見ながら「滝クンがああやって笑ってるの見てほっとしたよ。滝クン、奥さんがいなくなって、ずっと元気なかったから」と独りでに口を開いた。

この時、顧問の滝に妻がいたことを初めて知った久美子は目を見開いて驚き、「え!? 滝先生、奥さんいたんですか!?」と橋本に聞き返した。橋本もまた、うっかり漏らしてしまった自身の言葉に「あ… しまった」と頭を抱えた。

しかしながら、橋本は結局話を続けて滝の妻は5年前に亡くなっていることを述べ、「滝くん、奥さん亡くなってから抜け殻みたいになって、音楽からも離れて… 皆心配してたんだ。だから、北宇治の顧問になったって聞いた時は本当に嬉しかった。指導手伝ってほしいって言われた時は、ちょっと泣きそうだった」と語り、目に涙を浮かべた。

そのような橋本の言葉を聞かされた久美子は、滝に想いを寄せる麗奈に対して、彼の過去をどうしても打ち明ける気にはなれなかった。


亡き妻の意志(TVアニメ版2期6話、2期11話)

台風の上陸によって学校が休みになった日、久美子は姉の黄前麻美子との居づらさから傘をさして外を出歩いていた。

その最中、荒天であるにもかかわらず店を開けている花屋を見つけた久美子は、その店内に立つワイシャツ姿の滝を目にして、彼のもとへと歩み寄った。

滝と二言三言交わしている間に花屋の店員が彼に花束を渡すが、久美子はその際、その花束が”小ぶりの白いひまわり”のみで構成されていること、そしてそれを受け取る滝の薬指に銀色の指輪がはめられているのを目にした。

思わず声を漏らした久美子の方を見やった滝は、乾いた笑みを浮かべながら「今日は、特別なんですよ」と優しい声音で言葉をこぼした。


そのまま帰ろうとし、運悪く傘を飛ばして壊してしまった久美子は、滝の車で自宅まで送られることとなる。

助手席に乗った久美子は、そこで偶然若かりし頃の滝たち4人の写真を目にしたが、直後にその視線を察した滝によって写真を下げられてしまう。その写真に写っている滝の隣の見知らぬ女性が気になった久美子は、持ち主である滝にその写真について問おうとするが、すぐさま聞いてはいけないことを聞いてしまったと自省する。

そんな久美子に滝は「いいんですよ」と口を開くと、夏合宿の夜に橋本が自身の過去をうっかり明かしてしまったエピソードを交えながら、写真に写る隣の女性について語り始めた。


写真の滝の隣に立つ女性は彼の妻であり、滝とは音大生時代の同級生であった。

また彼女は橋本真博と同じくかつての全盛期の北宇治高校吹奏楽部の部員でもあり、滝の父親である滝透のもとで吹奏楽コンクール全国大会への出場まで果たしていた。

その時の彼女の語るところによれば、高校の3年間で全国大会に出場はできても、その間一度も金賞を獲得することはできずにいた。そのため彼女は「音楽教師になって北宇治高校に戻り、母校を全国金賞に導く」という夢を抱いて音楽大学へと進学し、音楽教師になってからも、滝と結ばれてからも変わらずにその志を持ち続けていた。

その意志は病に倒れて余命を宣告されてもなお揺らぐ事はなく、亡くなるその日まで常に彼女と共にあった。


その後も滝は音楽教師として生活していたものの、妻との死別を境に無気力になって塞ぎ込むようになっていた。そんな折、北宇治高校への転勤が決まった滝のもとに彼の父親である滝透が訪れ、「吹奏楽部の顧問を引き受けてくれないか」と頼まれることとなる。その父の頼みに色々と思うところはあるものの、結果として「いつまでも塞ぎ込んでいたら亡くなった妻に怒られてしまう」と奮い立ち、亡き妻の意志を受け継いで顧問の仕事を引き受けることを決めた。

(ちなみに、滝は吹奏楽の指導者であった父への反発もあって学生時代はあえて吹奏楽からは距離を置いており、音大時代はオーケストラ(管弦楽)サークルに在籍していた。北宇治高校出身の妻や橋本達とはこの頃に知り合ったようである。※原作3巻、197~199ページ、TVアニメ版2期11話)


その話を語られた翌日、久美子は通学路に先日滝が買っていた”小ぶりの白いひまわり”が咲いているのを目にする。

その場に居合わせていた川島緑輝は、その白いひまわりの名が「イタリアンホワイト」であることを説明すると同時に、その花の持つ花言葉を久美子に明かした。

あなたを想い続けます”という意味を込めた花を亡き妻に捧げていた滝の姿に、久美子は独りでに「私ね、滝先生が顧問でよかった」と想いを新たにすることとなる。


余談

現在、亡き妻の遺志を引き継ぎ、妻の母校である北宇治高校吹奏楽部を全国大会金賞へと導くべく厳しい指導を行っているが、部のあり方として「みんなで楽しく吹く」という前任の顧問の指導方針を頭ごなしに否定している訳ではない。

吹奏楽コンクールの上位入賞を目指しつつも、厳しい指導に踏み込めずにいろいろと悩んでいた生前の妻の姿を思い起こしながら、滝は「私はそういう部活のあり方もいいと思うんですが……」と語っており、その話を聞いていた久美子は滝の妻も前任の顧問と同じようなタイプだったかも知れないと推測している。(原作3巻、196~197ページ)


滝透(たきとおる)

滝昇の父親であり、十数年前の北宇治高校吹奏楽部の顧問を務めていた教師である。

その人柄と卓越した指導力により、当時の吹奏楽部を吹奏楽コンクール関西大会(支部大会)の常連校レベルにまで押し上げ、年によっては全国大会にまで駒を進めることもあった。

またこの当時の吹奏楽部員の中には、橋本真博や滝昇の妻のように同校を卒業してから音楽大学に進み、プロの音楽家や音楽教師として活躍する者も出てきている。


彼の指導力は音楽界に広く知れ渡っているようで、プロのトランペット奏者である高坂麗奈の父親とも知り合いであり、彼とは家に招かれて酒を酌み交わしながら愚痴をこぼすほどの仲であった。(短編集、236ページ)

また、現在の副顧問である松本美知恵は彼の在籍時から吹奏楽部に携わっており、部員への指導とそれによって得られた結果を目にしてきている。


北宇治高校を離れた後も様々な高校を渡り歩き、教師生活を引退した現在では、趣味の山登りを満喫しながら地域の市民吹奏楽団の指揮をしているようである。(原作3巻、194ページ)


関連イラスト

ワイシャツ&セーター

ユーフォニアム滝先生HAPPY BIRTHDAY~♪

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滝先生滝シード

祝!『響け!ユーフォニアム』劇場版&続編制作決定!滝先生


関連タグ

響け!ユーフォニアム

吹奏楽部 顧問 指揮者

松本美知恵 - 吹奏楽部の副顧問。同僚。

橋本真博 - パーカッション(打楽器)の指導を専門に行う外部の指導者。滝とは音大生時代の旧知の仲。

新山聡美 - 木管楽器の指導を専門に行う外部の指導者。滝とは音大生時代の先輩・後輩にあたる。

高坂麗奈 - 吹奏楽部の1年生。滝のことを「すごい先生」と評している。

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