Iフィールドとは機動戦士ガンダムシリーズに登場する対ビーム用兵装。
これを発生させる装備としてIフィールドジェネレーターがあり、デザインとしてはガンダム試作3号機デンドロビウムの左舷に取り付けられた円形のパーツが馴染み深いとされる。
概要
ミノフスキー粒子に電磁場を流すことで生じる磁力系力場。
ミノフスキー・イヨネスコ型核融合炉もIフィールド技術によって小型化され、モビルスーツへの搭載が可能となった。
ビームを偏向する特性を持ち、これを発生させビーム弾体等を逸らす事でビーム兵器に対する絶大な防御を発揮する。
また、一年戦争で開発されたガンダムなどのビームサーベルにも、このIフィールドの技術は使われており、Iフィールドを剣状に限定的に発生させ、そのフィールド内でメガ粒子ビームを形成・固定する事によって強力かつエネルギー消費を抑えた高効率の斬撃兵器として機能する。
Iフィールドは発生する範囲に比例する形で膨大な出力を必要とし、これを機体全周囲に展開し、加えて長時間の展開を行うには、途方もない出力が必要になるという欠点がある。
その為、初期のIフィールド搭載機はビグ・ザムなどの高出力が見込める大型モビルアーマーに限定されていた。
その後モビルスーツ技術の向上に伴い範囲を限定したIフィールド発生を可能としたEx-SガンダムやガンダムTR-6などが登場し、その後ユニコーンガンダムがモビルスーツサイズで本格的なIフィールドジェネレーターを搭載に成功している。
Iフィールドジェネレーターは更に小型化を進めていき、クロスボーン・ガンダムX-3では15m級MSの前腕部に収められるまでに小型化し、続くファントムガンダムやV2ガンダムでは更に小型化している。ただしこれらは運用目的の変化(全身広範囲の間断無い防御から限定部位の一時的防御等)による効率化に基づいた部分も大きい。
小型化が進んだ後もIフィールドは更に技術を発展させていっており、遠い未来では∀ガンダムやターンX、スモー等に採用されているIフィールドを駆動システムにまで転用した「Iフィールドビーム駆動」が存在する。この機構ではIフィールドはモビルスーツを操作する為に機能し、さながらマリオネットの糸のような役割を成している。
なお、Iフィールドはメガ粒子ビームを弾く「膜」を機体周辺に展開する形でビームに対する防御を可能としているが、「膜」の内側に入り込まれて接近戦になるとビームを無力化出来なくなるという欠点も有する。
また、物理的な攻撃までは防ぐことが出来ないため、実弾兵器によってIフィールド発生器を破壊されてしまえば一気に無力化してしまうという弱点もある。
名前のIの由来は、開発者のイヨネスコ博士の名前からとったという説と、イオンクラフト説がある。