概要
凄惨な大事故を予知した主人公が、事故から逃れた生存者達に襲い掛かる死の運命に逆らおうとするサスペンスホラー。
タイトルは直訳すると「最終目的地」または「終点」、つまり「死」を意味する。
第1作目の冒頭の舞台は飛行機であり、続編として公開された冒頭の舞台はそれぞれ、2作目が高速道路、3作目が遊園地のジェットコースター、4作目がサーキット、5作目が吊り橋となっている。
死のルール
- 凄惨な大事故を悪夢による予知で複数の人間が死を回避した場合、本来死ぬ順番(例:第1作は飛行機、第3作はジェットコースターの座席順)に沿って再び死の運命が訪れる。再訪した死の運命を回避した場合、その順番は次の人間に回る事になる。
- 事故の予知をした人間は、来るべき死の運命の予兆を感じ取る事ができる。それが幻視のようなはっきりした形だったり、事故が起きる前に撮っていたデジカメの写真などと、その予兆の形は様々。
- 死を予知するとそれを回避する事はできるが、あくまで先延ばしでしかないため、順番が最後まで回るとまた最初に循環し、結局死に至る事になる。
その他にも、「死の運命を逃れる方法」として、それが「新しい命」、「誰かが代わりの命を差し出せばその人間の寿命を生きられる」と、死の運命に詳しいブラッドワースが語っている。
ストーリー(第1作)
パリへ修学旅行へ向かうため、180便の飛行機に搭乗した主人公の男子高校生・アレックスが離陸直前にその飛行機が大爆発するという予知夢を見てパニックを起こし、数名の同級生や教師達と共に空港に残る。その直後、予知夢通りに飛行機が空中で大爆発を起こして主人公達は生き延びることになる。しかし、生き残った者達にも死の恐怖が訪れる事に…。
登場人物(第1作)
吹替声優はDVD版/TV版と、異なっている。
一部の登場人物の名前は、往年のホラー映画の監督やスターたちからとったもの。
主人公。凄惨な飛行機事故を予知し、クレアを始めとする6人と共に事故から逃れるが、FBIから「飛行機事故を仕掛けた首謀者」と疑いの眼差しで見られ、周囲からも気味悪がられ孤立してしまうが、何としても死の連鎖を食い止めようとする。
生存者の中でアレックスの話を唯一信用し、自発的に飛行機を降りた女子生徒。終盤でアレックスと恋人同士になった。また、終盤で茶髪から金髪になっている。次回作の『デッドコースター』でも再登場している。
血の気が多い粗暴な性格だが、飛行機事故のショックで精神的に不安定となり、荒れた生活を送るなど、実は繊細な一面も持っている。
死の運命に詳しい葬儀屋。アレックスとクレアに謎の助言を与えるが、その正体は謎に包まれている。次回作の『デッドコースター』や『ファイナル・デッドブリッジ』でも登場しており、主人公達に謎の助言を与えている。
- ヴァレリー・ルートン(山像かおり/金野恵子)
アレックス達が通う高校の教師。引率教師の1人として、飛行機を降ろされたアレックスたちに付き添うために飛行機を降りるが、事故のショックから、アレックスを拒絶するようになった。
アレックスとカーターが起こした取っ組み合いに巻き込まれて飛行機から降りた生徒。空港へ引き返した直後、飛行機の爆発の瞬間を目撃した。
カーターの恋人。アレックスと取っ組み合いを起こして飛行機を摘み出されたカーターに付き添うために飛行機を降りた。
アレックスの親友。パニックを起こして飛行機から摘み出されたアレックスの様子を見にいくために飛行機から降りるが、その事故で兄のジョージを亡くしてしまう。しかし、事故を予知したアレックスを責める事はなく、周囲から孤立するアレックスを最後まで見捨てずに変わらず親友として接する。
シリーズ
全ての作品が世界観を共有しており、劇中で起きた一部の事件が他作品の犠牲者の運命に影響を与えている。
第1作から第4作までは、アメリカではニュー・ライン・シネマ、日本ではギャガが配給していた。第5作ではニュー・ライン・シネマは製作のみ、配給はワーナーブラザーズが行った。
第4作以降は3D映画になっており、第5作は日本での公開時に3D映画初のR-18指定を受けた。
- 第1作『ファイナル・デスティネーション(Final Destination)』(2000年)
- 第2作『デッドコースター(Final Destination 2)』(2003年)
- 第3作『ファイナル・デッドコースター(Final Destination 3)』(2006年)
- 第4作『ファイナル・デッドサーキット 3D(The Final Destination)』(2009年)
- 第5作『ファイナル・デッドブリッジ(Final Destination 5)』(2011年)
トリビア
- 第1作目の冒頭の舞台となった飛行機が180便であり、第1作以降はシリーズ全体の繋がりとして「180」が何らかの不吉な文字として、登場している。
- 第5作のラストで生存した主人公と恋人がパリへ向かおうと飛行機に搭乗した際、ある高校生がパニックを起こして同級生らと何か揉めている姿を目撃しつつ飛行機へ向かうが、主人公が搭乗した飛行機は第1作冒頭で登場したあの180便の飛行機であり、主人公と恋人が目撃したパニックを起こして同級生らと揉めていた高校生は、第1作の主人公・アレックスである。つまり、第5作は第1作前の物語になっている。
余談
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