概要
凄惨な大事故を予知した主人公が、事故から逃れた生存者達に襲い掛かる死の運命に逆らおうとするサスペンスホラー。
タイトルは直訳すると「最終目的地」または「終点」、つまり「死」を意味する。
第1作目の冒頭の舞台は「飛行機」であり、続編として公開された冒頭の舞台はそれぞれ、2作目が「高速道路」、3作目が「遊園地のジェットコースター」、4作目が「サーキット」、5作目が「吊り橋」となっている。
ストーリー(第1作)
パリへ修学旅行へ向かうため、180便の飛行機に搭乗した主人公の男子高校生・アレックスが離陸直前にその飛行機が大爆発するという予知夢を見てパニックを起こし、数名の同級生や教師達と共に空港に残る。その直後、予知夢通りに飛行機が空中で大爆発を起こして主人公達は生き延びることになる。しかし、生き残った者達にも死の恐怖が訪れる事に…。
登場人物(第1作)
吹替声優はDVD版/TV版と異なっている。
一部の登場人物の名前は、往年のホラー映画の監督やスターたちからとったもの。
主人公。凄惨な飛行機事故を予知し、クレアを始めとする6人と共に事故から逃れるが、FBIから「飛行機事故を仕掛けた首謀者」と疑いの眼差しで見られ、周囲からも気味悪がられ孤立してしまうが、何としても死の連鎖を食い止めようとする。
生存者の中でアレックスの話を唯一信用し、自発的に飛行機を降りた女子生徒。終盤でアレックスと恋人同士になった。また、終盤で茶髪から金髪になっている。
次回作『デッドコースター』でも再登場している。
血の気が多い粗暴な性格だが、飛行機事故のショックで精神的に不安定となり、荒れた生活を送るなど、実は繊細な一面も持っている。
死の運命に詳しい葬儀屋。アレックスとクレアに謎の助言を与えるが、その正体は謎に包まれている。
次回作『デッドコースター』や『ファイナル・デッドブリッジ』でも登場しており、主人公達に謎の助言を与えている。
- ヴァレリー・ルートン(山像かおり/金野恵子)
アレックス達が通う高校の教師。引率教師の1人として、飛行機を降ろされたアレックスたちに付き添うために飛行機を降りるが、事故のショックからアレックスを拒絶するようになる。
アレックスとカーターが起こした取っ組み合いに巻き込まれて飛行機から降りた生徒。空港へ引き返した直後、飛行機の爆発の瞬間を目撃した。
カーターの恋人。アレックスと取っ組み合いを起こして飛行機を摘み出されたカーターに付き添うために飛行機を降りた。
アレックスの親友。パニックを起こして飛行機から摘み出されたアレックスの様子を見にいくために飛行機から降りるが、その事故で兄のジョージを亡くしてしまう。しかし、事故を予知したアレックスを責める事はなく、周囲から孤立するアレックスを最後まで見捨てずに変わらず親友として接する。
死のルール
- 凄惨な大事故を悪夢による予知で複数の人間が死を回避した場合、本来死ぬ順番(例:第1作は飛行機、第3作はジェットコースターの座席順)に沿って再び死の運命が訪れる。再訪した死の運命を回避した場合、その順番は次の人間に回る事になる。
- 事故の予知をした人間は、来るべき死の運命の予兆を感じ取る事ができる。それが幻視のようなはっきりした形だったり、事故が起きる前に撮っていたデジカメの写真などと、その予兆の形は様々。
- 死を予知するとそれを回避する事はできるが、あくまで先延ばしでしかないため、順番が最後まで回るとまた最初に循環し、結局死に至る事になる。
- 死を予知した人間、また予知した人間によって生き延びた人々はもともとその事故で死ぬはずだった者なため、自らの順番が来ない限り、絶対に死ぬことはできない(例:第2作の登場人物が拳銃で自殺しようとするも全弾不発、第4作では首吊り自殺を試みるも息を吹き返す)。
- 大事故を予知して回避するまでの間に席替えを行うなど予知夢とは違う行動をとった場合、死の連鎖が予知夢で見た死の順番と矛盾することがある。これは予知とは違う行動をとったために本来の死ぬ順番が狂ったためである。
- ある人物が何らかの事故に巻き込まれ、他人に助けられ九死に一生を得たとする。助けた者が仮に死の運命が再訪している人物の場合、助けた人物が本来の歴史では死んでいるため事故に巻き込まれた者が死ぬことが正常な死の筋書きであることから、助けられた人にも再び死の運命が訪れることになる。
その他にも、「死の運命を逃れる方法」として、「新しい命」、「誰かが代わりの命を差し出せばその人間の寿命を生きられる」らしいが、真偽は不明。
シリーズ
全ての作品が世界観を共有しており、劇中で起きた一部の事件が他作品の犠牲者の運命に影響を与えている。
第1作から第4作までは、アメリカではニュー・ライン・シネマ、日本ではギャガが配給していた。
第5作ではニュー・ライン・シネマは製作のみ、配給はワーナーブラザーズが行った。
第4作以降は3D映画になっており、第5作は日本での公開時に3D映画初のR-18指定を受けた。
- 第1作『ファイナル・デスティネーション(Final Destination)』(2000年)
- 第2作『デッドコースター(Final Destination 2)』(2003年)
- 第3作『ファイナル・デッドコースター(Final Destination 3)』(2006年)
- 第4作『ファイナル・デッドサーキット 3D(The Final Destination)』(2009年)
- 第5作『ファイナル・デッドブリッジ(Final Destination 5)』(2011年)
トリビア
- 第1作目の冒頭の舞台となった飛行機が180便であり、第1作以降はシリーズ全体の繋がりから「180」が何らかの不吉な数字として登場している。
- 第5作ラストで生存した主人公と恋人がパリへ向かおうと飛行機に搭乗した際、ある高校生が何らかのパニックを起こして同級生らと揉めている姿を目撃したが、搭乗したその飛行機は第1作冒頭で登場した180便の飛行機であり、主人公と恋人が目撃したパニックを起こしていた高校生は第1作の主人公・アレックスである。つまり、第5作は第1作前の物語になっている(5作目の頃には既にスマホが普及しているにもかかわらず、登場人物達が全員折りたたみ式の携帯電話を使っていると言う点からも、5作目が1作目の前日譚である事が伏線となっている)。
余談
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予告編集
オープニング集
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ホラー映画 / アメリカ映画 / 洋画 サスペンス スプラッター
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