概要
ビーナスイレブン びびっど! とは、株式会社Amazingが製作・配信しているAndroid/iOS向けソーシャルゲーム。女子サッカーチーム育成シミュレーション。
製作会社は元々モバゲーで携帯用ソーシャルゲームの、女子サッカーチーム育成シミュレーション『ビーナスイレブン』(旧。2014年サービス終了)及びカードバトルRPG『ビーナスランページ』(2015年サービス終了)を配信していた。
本作はこれらの後継作と位置づけているが、本作では直接運営となり、Android版は Google Play の他Amazonアプリストアでも配信されている。iOS版は Apple Store のみ。
サービスインは2015年11月。当初Android版は Google Play と楽天アプリ市場での配信だったが、楽天アプリ市場が閉鎖されたため、新たにAmazonアプリストアでの配信が始まった。
なお、データは各配信版で共有であり、移行用コード(使い捨て)を使えばプラットフォーム間の移動も可能。
作品タグはビーナスイレブンが多く使われているが、旧『ビーナスイレブン』展開中にすでにpixivが存在していたため、旧作時代のイラストもヒットする。
特徴
萌え萌えなキャライラストとは裏腹に、ゲーム内容は結構ストイックな育成シミュレーション&サッカーゲーム。選手を育成し、試合に出場して報酬を得、さらに育成していくスタイル。
試合パートも本格的な戦術シミュレーションとなっており、SD化されたキャラが動くのを見ながら、アクションの指示を出して試合を進めていく。
試合は“リーグ”と呼ばれる常設CPU戦、イベントCPU戦、“エキシビジョン”と呼ばれる対ユーザーチーム戦(操作はCPU)がある。
CPU戦はリーグやイベント、また難易度によって、数種類の定型パターンチームか、他ユーザーチームからの選抜か、になる。
課金圧はそれほど強くない。無課金・低課金プレイヤーが一方的に不利を被らないよう充分配慮されたシステムとゲームバランスとなっており、「課金してORETSUEEEEE!!」も出来るが、無課金でゆったりプレイすることも出来る。
欠点としてはロードが割りと頻繁な上、1試合自体にかかる時間が長い。クライアント自体はそれほど重くないので、LTE・ADSL+Wi-Fi以上の通信環境ならストレスが溜まると言うほどではないが、UIになれるまでは誤操作で待合時間が増えがち。
試合は飽きさせるような出来ではないが、あっさり10分は食ってしまうので、ちょっと手すきの時間の暇つぶしに、程度のプレイは出来ない。
また、稼働当初からキャラクターが多かった分、まだすべてのキャラクターへのフォローが回っておらず(その上、抜きん出た人気キャラクターへのフォローアップは頻繁に行われる)、お気に入りが不人気キャラクターだと鬱憤が溜まることになることも。
経営シミュレート
一応、サッカーチームとして拡充していくための“経営”シミュレーション要素もあり、「スタジアム」「クラブハウス」「会社」のそれぞれをレベルアップさせていく。
ゲーム内通貨を使って拡張する他、キャラクターをこれらの施設に配置しておくと、試合時の収入や獲得ファン、経験値にボーナスが付く。どの施設に対し能力を発揮できるかのステータスは、サッカーのステータスとは別に設定されている。また、配置されたキャラにはキャラクター経験値が入る。
キャラクター保有システム
キャラクターそのものは重複所有できない。重複入手した場合は、レアリティポイントと呼ばれるポイントが上昇し、一定値以上になると上位のレアリティとなり、レベル及びステータスの上限が上がる。したがって、すべてのキャラを最高レアリティ(ヴィーナス)まで成長させられる。レアリティポイントは他に専用アイテムで上昇させることも出来る。
好感度システム
この手のゲームでは定番のシステム。試合に出場したり、専用アイテムを使うことで上昇する。上昇するとキャラクターごとの固定シナリオを読める他、オーナーズルームでつついたときの反応が変ったりする。
レンタルシステム
試合のうちCPU戦では、フレンドユーザーから1名、キャラを借りることが出来る。廃プレイヤーにフレンドになってもらえば、うまく使えば後発プレイヤーや無課金・低課金プレイヤーでも結構な難易度のところまでプレイできる。ただし1度使うと、一定時間、同じプレイヤーからキャラを借りることができなくなる。
自分から貸し出すキャラは、キャラクター育成画面から選択する。チームの編成などには影響されないが、チームアイコンはレンタル対象キャラになる。
着替えシステム
標準のビーナスユニフォームの他、追加のコスチュームが配信されている。着替えさせるためには好感度をMAXにする必要がある。着替えると、ホーム画面(オーナーズルーム)や育成メニューでの見た目が変わるだけでなく、別の種類やより強力な“スペシャルわざ”(シュート、ダイレクトシュート、パス、突破ドリブル、パスカット、ドリブルカット、キャッチ、パンチング)が使えるようになる。
ただし、他のコスチュームのわざとは排他なので注意されたい。
ちなみに着替えと言っても、健全な作品なのでむふふなシーンはありませんのであしからず。コスチューム自体がムフフなのはそれなりにあるがな。
他にもスキルスロットに装備することで“わざ”を増やせるようになっているらしいが、今のところステータスアップアイテムしか装備品として配信されていない。
びびっどボード
入手時の好感度シナリオの他に、更に蓄積された好感度ポイントを使ってキャラクターの固有追加シナリオを読めるシステム。ただし全キャラに解放されているわけではなく、後述の人気投票の結果によって順次追加されている。
常設人気投票
常に人気投票が行われており、月前半が予選、月後半が予選上位10位による決戦になる。人気投票上位のキャラはコスチュームの追加やびびっどボードの設置が優先して行われるが、若干上位常連キャラが存在するのが難点。自分の好みのキャラクターを推したいのであれば……ガンガン育ててレンタルキャラにエントリーしておき、注目させるのだ!!
なお、保有していないキャラにも投票できるが、単発コラボキャラには投票できないので注意。
投票権は試合で得た“ファン”の数値から変換して入手できる。ライトユーザーでもガンガン投票できるぐらいには入る。
旧作からのキャラ継承
『ビーナスイレブン』・『ビーナスランページ』からの継承キャラクターが参戦している。旧『イレブン』からのキャラはもうサラッと登場している他、たまーにどう見てもファンタジーなキャラがいるのは『ランページ』からのキャラクター。
後述の単発コラボと異なり、『ランページ』のキャラと絡む「ランページリーグ」は常設となっている。また、ガチャ(スカウト)で出ることもある(常設ガチャも中身が結構頻繁に変わる)。また、追加コスチュームもあり、人気投票にもエントリーされている。
頻繁な単発コラボ
結構頻繁な頻度で、それも著名作品とコラボしている。過去にはSNK格闘ゲームキャラや『BLAZBLUE』シリーズなどともコラボしていた。
単発コラボキャラももちろん最高レアリティまで成長させられるが、追加ユニフォームやびびっどボードなどは望めないので注意。
その他
キャラクターを出してアイテムを獲得してもらう“遠征”がある。この遠征に出せるキャラクターの枠は課金額によって増えるが、手に入るアイテムもそれほど貴重ではない上、一度出すと実に20時間という長い間そのキャラは他に使用できなくなる(課金アイテム等での短縮もない)ので、正直あまり気にしなくていい。
メディアミックス
アニメなどは現在まだ展開されていない。
イメージアルバム(サウンドトラック)は2016年12月に、Amazonと iTunes Storeから配信されている。電子版のみで、CDやアナログレコードなどでは展開されていない。
作中のキャラである詩奏音ことば(CV:荒浪和沙)と上下上下上(CV:上原あかり)による“★MONOCHROME☆”というシンガーユニットが結成されており、中の人によるライブ公演も開かれている。
また、2人の曲のカラオケ曲も配信されている。こちらも電子配信のみ。
ちなみに2人とも圧倒的人気キャラ。特にことばは比較的ラクに手に入ることもあって、準メインヒロインとも言える相崎るみを差し置いて広告バナーに出たりもしている。
関連作品
キズナストライカー! - 同じ製作会社による女性向け同ジャンルゲーム。