概要
変身ヒーロー、ヒロインの中には、変身して戦闘できる時間が決まっている者がある。
時間切れになると変身が解けてしまうケースもあれば、制限時間内に自ら変身を解かないと不都合な事態が起こる(最悪の場合は死に至る)ケースもある。
その代表格は言うまでもなく、ウルトラマンである。胸のカラータイマーが赤色に変わり、点滅して音声を発することで、制限時間が近づいていることを(敵や視聴者にも)知らせる仕様になっている。
これは一説では撮影に費用のかかる特撮場面を長くしすぎないために導入された設定だという。しかしこれによって無敵のヒーローであるはずのウルトラマンに明確な弱点が生まれ、戦いに緊張感をもたらすことに成功したのは紛れも無い事実である。
これはその後のウルトラ戦士たちにも引き継がれる設定となった。明確に「3分間」と設定されたのは初代ウルトラマンの時ではなく、『帰ってきたウルトラマン』からである。
他にも変身時間に制限を持つヒーローは存在するが、ウルトラマンがそうであるように、本来極めて強力な戦士であることが多い。だからこそいたずらにチート化させないために時間制限という弱点が設けられることで戦いに緊張感をもたらしたり、他のキャラとのパワーバランスを保ったりしているのである。
実例(ウルトラシリーズは当然すぎるので除く)
1分間。この種のヒーローとしては例外的に、強くない。
5分間。これ以上ズバットスーツを着用し続けると身体が爆発してしまう。
2分30秒。後に解除された。
5分間。制限時間が近づくとカラータイマー同様に胸のブローチが点滅する。後にエターナルゴールデンクラウンのおかげで制限は解除された。
- 魔戒騎士(牙狼など)
99.9秒。制限時間を超えると鎧に食われる。
1986年のロールアウト時で30分ほど(まだ動作が安定せずはっきり制限時間が設けられていたわけではなかった)。後にVer.Xで10時間程度になり、さらに改良されたVer.XIでは制限時間がなくなった。
三次元世界では10分間。異次元であるポドリムスでは時間制限が無いが、これが逆に必殺技を使う際の制約にもなる。
30分間。これを超過すると暴走してしまう。
変身そのものではないが、強化フォームに時間制限が設けられていることもある。この場合も非常に強力な形態であることが多いが、その力を濫用させず、切り札として位置づけるための設定であろう。例として仮面ライダーストロンガーのチャージアップ(1分)や仮面ライダーファイズのアクセルフォーム(10秒)がある。