ロックバスター
ろっくばすたー
概要
本来、お手伝いロボであるロックマンが、Dr.ワイリーの野望を阻止するために旅立つことを決意した際に、開発者のライト博士が新たに装着した戦闘機能。腕が銃砲の形に変形し、太陽エネルギーを圧縮した弾丸「ソーラーブリット」を発射する。後作では、エネルギーを溜めることでより強力かつ巨大な弾を放つ「チャージショット」が可能になった。
どちらの腕もバスターに変形できるが、両腕をバスターに変形させて同時射撃する、いわゆる「ダブルロックバスター」を使用するとオーバーヒートを起こしてしまうので、普段は片腕でのバスター射撃のみ行う。作中ではスーパーアドベンチャーロックマンにて、その設定と形態が披露された。(両腕の変形自体はロックマン4のワイヤーが初出)後述のスマブラでは排熱処理を行うことにより、一部特殊武器発動で「ダブルバスター」の形態が可能になった。
チャージショットとしてはロックマン2のアトミックファイヤーが原点といえる。
「ロックバスター」の名がついたのは3作目発売時で、それまでは特に名がなく「ノーマル」と呼ばれていた。しかし、「ロックバスター」の名が定着してからは1~2作目の資料でも遡ってバスターと記述されるようになる。
どのような仕組みなのかは不明だがロックバスターで特殊武器を発射するものもある為、データと武器エネルギーさえあれば様々な武器を瞬時に再現できる。
ちなみに、シリーズ中同じ性能のバスターを持ったキャラクターが何人か登場するが、大抵「○○○(使用者の名前)バスター」といった感じで区別される。
この他、シリーズに登場するザコ敵や何人かのボスキャラもバスターを装備していたりするが、ボスが使用する大抵の場合は、相手への牽制手段として射撃するサブ武器のような扱いとなっている。
スマブラ3DS/WIiUでもエネルギーの弾丸を放つことに使用するほか、フレイムブラストやチャージショットを放つ際にも使用する。
ちなみに、チャージショットはサムスのものとは異なりスマッシュ攻撃として設定されている(サムスは通常必殺ワザ扱い)。飛び道具をスマッシュ攻撃として利用するキャラクターは非常に珍しい。
派生機種など
ニューロックバスター
初出はロックマン4。
ロックバスターの改造機で、この時からロックマンはチャージショットが撃てるようになった。
ロックマン3では使われなかったがこれの原型(?)と思われる「二つのショットが絡み合うように発射される」案と思われるイメージイラストが存在する。
スーパーロックバスター
初出はロックマン5。
ニューロックバスターをさらに強化改造した物。前者よりもチャージが最大まで溜まる時間が短縮されており、攻撃の当たり判定が大きくなっている。
ただし、チャージ中に攻撃を受けるとチャージが解除されるという欠点がある。
ブルースバスター
使用者はブルース。
ロックバスターの先行機とも言える存在で、性能も似通っている。ただし、弾は二連射しかできない。
チャージショットがロックバスターのそれよりも強力な「ブルースストライク」で、さらに限界までチャージすると「ビッグバンストライク」を放つ事ができる。
後者の攻撃は本人の身体にも重大な負荷がかかるので、滅多な事では使用しない。
ブルースの動力炉はロックマンと違い小型原子炉に換装されている為、ブルースバスターのエネルギー源はいささか不安が残る。
ちなみにロックマンエグゼ版のブルースもエグゼ5で通常攻撃としてバスターを使うことができる。一方アニメ版ではダークブルースがバスターを使用していた。
フォルテバスター
使用者はフォルテ。
ザ・パワーバトルシリーズまではロックバスターとの性能に大きな差は見られなかったが、ロックマン&フォルテ以降は「チャージショットが撃てない代わりに多方向に連射できる」といった風に性能が差別化された。
エックスバスター
使用者はエックス。
頻繁に間違われるがロックバスターではない。
「Rock Buster Mark17」と言う形式コードを持つ。
基本的な性能はロックバスターと変わらないが、こちらはアーマーを装着する事でチャージショットの性能が大幅に変化する。また、特殊武器をチャージして放つ事も可能で、武器によっては通常の攻撃とは全く異なる攻撃になる事もある。
ゼロバスター
使用者はゼロ。
プレイヤーがこれを使えるのはX1にて特定の条件を満たしてゼロからエックスにアームパーツとして託された時。
X4以降はゼットセイバーの登場によって使われなくなり、Xシリーズ後半及びゼロシリーズでは完全に使われなくなった。
ゼットバスター
使用者は同じくゼロ。
X5、X6にてサブウェポンとして登場。デザインはゼロバスターと同じだが、性能は大きく劣る。ゼロバスターが使われずにこちらが使われていた理由は不明。
X5ではエックスをメインプレイヤーに選んだ場合、オープニングステージでシグマに破壊されるので使用できなくなる。
ナックルバスター
ロックマンZXで登場。使用者はロックマンモデルFXとアトラス。
バスターにしては珍しく大型のメリケンサックとしても扱える上に、固有能力バスターエディットで弾道を指定する事が可能。モチーフになったのはソドムとゴモラ。
Vバスターショット
ロックマンZXで初登場。セルパンが使用する指先がバスターになっているタイプで、通常攻撃はV字状に拡散するショットを放ち、チャージショットは巨大な紫色の光球を放つ。(光球に一定以上のダメージを与えれば虹色に変わり、セルパンに跳ね返す事もできる。)
バスターショット(モデルA)
ロックマンZXAで初登場。アクセルの持つアクセルバレットに似た(それよりもかなり大型だが。)二丁の銃タイプのバスター。アクセルが初登場したロックマンX7がロックオンした敵を攻撃する戦闘システムであったことに倣ったのか固有能力としてホーミングショットが使用可能。なお、モデルとは異なり連射能力が落ちた代わりにチャージショットが可能で、グレイの場合は大型の青いチャージショット、アッシュの場合は細長いが、壁を反射するレーザーショットを放つ。
OVER-1のバスター
ロックマンXoverで初登場。OVER-1が装備し、今までのバスターの殆どが腕を変形させたものだったのに対し、こちらは手甲に二門の砲門がついた珍しいタイプとなっている。
類似する武器
P.R.L.412
バイオハザード4に登場する隠し武器。形状からしてロックバスターにそっくり。レーザー系統である為、プラーガ系の敵にしか効かないのだが、Wii版だと破壊対象物ならなんでも効果がある仕様に変更された。