概要
本作の主人公にあたるロボット。ロックマンシリーズ初の量産型主人公でもある。
アーマーを変えることでその姿と能力を大きく変化させることができる。
コサック博士の設計図を基に、ライト博士と共同で作り上げられた。ちなみにコサック博士はOVER-1を作った後何者かに連れ去られてしまう……
これまでのロボットよりも高度なAIを搭載している。しかしそれでもあくまでロボットであり、OVER-1はレプリロイドではない。作中でレプリロイドと表記されたこともしばしばあったが、レプリロイド表記されていた文章がロボットに修正された例があるため、ただのミスと思われる。
それにもかかわらず見た目がレプリロイドに近いのはロックマンXoverというゲームが元々初代ロックマンとロックマンXの間の時間軸という設定で作られていた名残である。(制作者がライト博士とコサック博士という設定から、デザインの際ロックマンXより後のシリーズの意匠を取り入れるのを最小限にとどめているという事情もある)
「無限の可能性を持つロボット」というロックマンファンなら「ん!?」となる設定があるが、これもその名残と思われる。
プレイヤー自身がOVER-1という体でゲームが進められるため、自分語りはせず固定された性格もない。
不遇の主人公
一応歴代ロックマンの一人として数えられるが、スマホゲームである上サービスも長続きしなかったため非常に影が薄い。集合絵に入れてくれなかったりそもそも歴代ロックマンとして数えてくれなかったりすることもしばしば。
ロックマンシリーズを語る上で公式にも触れられないことの多い不遇の主人公である。
しかし最近は扱いが改善されて(無視はされないようになって)きており、ロックマン30周年の際の集合絵にはしっかりとOVER-1も描かれている。これに喜んだファンも多い。
後年に登場したロックマンのソーシャルゲーム、ロックマンXDiVEでの登場を希望する声もあったが、結局OVER-1は登場することなくサービス終了してしまった。(彼以外のシリーズ主人公は全員プレイアブルキャラとして登場している)
XDiveのサービス終了後に発売されたイラスト集にはOVER-1の敵であるネロとオーロ・Sの設定画が見られた。つまりXoverからの参戦も想定されていたことがわかるが、肝心のOVER-1の設定画はどこにもなかった。
アーマー
ナンバリングされたアーマーは1から10まであるという設定。
「途中でサービス終了したから11以降がない」というわけではない。
にもかかわらず0が用意されていたため、サービスが続いていれば11以降も登場していた可能性は否定できない。
スタンダードアーマー
属性によって色が変化するというロックマンのお約束も守られている。
基本属性は青。炎が赤、水が水色、風が緑、電気が黄色となる。
OVER-1
デフォルトのアーマー。OVER-1というのはキャラ名でもある。
最もロックマンらしい体型をしており、手元にトリガーグリップを展開して手甲から2連装の銃身を伸ばす特徴的なバスターを装備している。
OVER-2
ワールド1クリアで入手。攻撃重視型。手甲には前方に展開する実体爪を装備しており、近距離戦闘用を思わせる。
狼を元にデザインされたアーマーで、尻尾のように見えるのは刀。
OVER-3
ワールド2クリアで入手。防御重視型。西洋甲冑を模したアーマーで、五角形の大きな盾を装備している。
ダメージを受ける時にもしっかりと盾を構えている。
ガード時に上下が入れ替わっていることから、盾の上下はどうやら360°変えられるようだ。
OVER-4
ワールド3クリアで入手。スキル特化型。
装備できるバトルメモリーが多い代わりにボーナスがない。
紫色のローブを羽織った魔法使いのような見た目のアーマー。
ちなみにデザインされた2、3週間後に仮面ライダーウィザードが発表された。(R20+5より)
OVER-5
ワールド4クリアで入手。ボーナス特化型。
片腕に2連装の大型ビームキャノンを装備した重武装アーマー。ヘルメットにはレドームとバイザーを備えている。
エレメンタルアーマー
極地戦用アーマーという裏設定がある。(27:06~)
OVER-6
ワールド5クリアで入手。火属性特化型。
両腕手甲に火炎放射器を標準装備している。
OVER-7
ワールド6クリアで入手。水・氷属性特化型。
ジェットフィンのようなウイングの着いた大型バスターが特徴的。
OVER-8
ワールド7クリアで入手。木・風属性特化型。
両腕に大型の回転ファンを装備し、トルネードマンの如く風を起こせる。
OVER-9
ワールド8クリアで入手。電気属性特化型。
左腕の武器はスタンガンとのこと。
Spec2アーマー
このゲーム、元々戦闘中に超強化するハイパーモードのようなシステムの構想があり、それを想定して作られていたアーマーデザインが結果的にこのように別アーマーという形で登場した。
元となるアーマーの白い部分の配色が金色になり、デザインも少し変更されている。
OVER-2 Spec2
EXワールド1クリアで入手。
爪がビーム兵器に変わっている他、より刺々しい装いに。
OVER-3 Spec2
EXワールド2クリアで入手。
盾がビー(ry
ヘルメットバイザーが降ろされ、より騎士のような風貌となった。
OVER-4 Spec2
EXワールド3クリアで入手。
とんがり帽子で魔法使い感アップ。装飾も増えて派手になった。
OVER-5 Spec2
EXワールド4クリアで入手。
両腕にビームキャノンが備わり、バイザーが目元全体を覆うものとなったことで、重武装仕様の印象がより強くなった。
レジェンドアーマー
このゲーム、元々普通にロックマンやエックス達がプレイアブルとして登場する構想があったが結果的にこのようにOVER-1のアーマーという形になった。(30:55~)
歴代ロックマンシリーズに登場するキャラクターを模したデザインが特徴。そのため二次創作でオリジナルアーマーが作られやすい。
OVER-R
ログインボーナスで入手。初代ロックマンを模したアーマー(というかそのまんま)。
OVER-B
ワールド9クリアで入手。ブルース.EXEを模したアーマー。
身体中至る所にしつこいくらいナビマークが付いている。
OVER-Z
ワールド10クリアで入手。ゼロを模したアーマー。
ただし特徴的な長い髪の毛はない(没案ではミュトスゼロのような銀色の長い髪の毛がある)。
見た目はロックマンXのゼロに近いが、ロックマンユニティーに掲載されたインタビューによると
「Xoverの世界観でいうと、Xシリーズとゼロシリーズ両方のゼロが混在していると思うので、それらを見たコサックが自身の観点・解釈でゼロをイメージしたアーマー、というコンセプト」
らしい。ちなみに大剣なのはOVER-Bと被らないようにするため。
なお、X時代のゼロとゼロ時代のゼロの見た目が違うのは単にメタい意味でのデザインチェンジであり作中では同じ見た目という設定のはずである。
OVER-D
ワールド11クリアで入手。デューオを模したアーマー。
カプコンチャンネルの生放送でシルエットと名前が公開されたが、視聴者には一瞬でデューオだということがバレた。
その他
OVER-10
ワールド9クリアで入手。
最強形態に相応しい神々しい見た目の巨大なアーマー。そのため歩行が困難であり唯一ホバー移動する。
背部に装備したリング状のユニットはよく見ると二振りの大剣であり、柄が下部に付いているため武器としても使用可能と思われる(実際に使うことはやはり無いのだが)。
OVER-0
エックスに似た簡素な見た目のアーマー。海外で放送されたアニメ、Mega Man: Fully Chargedのロックマンのデザインにも近い(こちらの方が後だが)。
OVER-1から白いパーツを取ってみるという発想から生まれた。「リミッターをカットした危険な状態」らしい。アーマーを着込んで強くなるというコンセプトからの逆の発想である。
カプコンチャンネルの生放送で未確認アーマーとしてシルエットが公開されたが、登場する前にサービスが終了した。OVER-0という名称は設定資料集より。
OVER-C
ゲーム未登場の没案。シナモンを模したアーマー。
「そろそろネタアーマーも欲しい」ということから作られた。設定資料集でのみ見ることができ、にゃんこグローブを装備している。
ちなみにカリンカがデザインしたという設定である。
吉田くんアーマー
秘密結社鷹の爪とのコラボイベントのクリア報酬。吉田君がOVER-1のコスプレをしたような見た目になる。
ただし、これはOVER-1が「OVER-1のコスプレをした吉田くん」のような見た目になるアーマーなのかそれともただのOVER-1のコスプレをした吉田くん本人なのかどうかはわからない。
よってアーマーとはあるがOVER-1であるかどうかは不明。
ちなみにこれも属性によってしっかりとアーマーの色が変わる。
余談
・OVER-1の瞳がDr.コサックと同じなのは意図的なもの。(R20+5より)
・OVER-1のOVERは服を「着込む」という意味が込められているが、メタ的には「クロスオーバー」とのダブルミーニング(生放送より)。
・アーマーを着込んで能力を上げるのはコサック博士がマトリョーシカを見て着想を得たという設定がある。(生放送&R20+5より)
・これまでのロボットよりも高度なAIを搭載している上に、アーマーパーツを装着して様々な状況に対応することでCPUに非常に負荷がかかるようになり放熱が必要になった。必然的に輻射熱(外部からの熱)にも弱くなり、また、頭脳から体へとつなぐ重要な部位である「首」への衝撃に弱くなってしまった。「放熱」だけは本体の設定で解決したが、輻射熱と首への衝撃を和らげるために応急処置として首にファーがつけられている。(生放送ではデザインを担当した斎藤氏の脳内設定ということで語られていたがR20+5のインタビューでは公式設定ということになっている。)
・以上のことよりこのアーマーシステムではCPUへの負荷等の問題があるということで後にライト博士がこれを発展させて、「被せるのではなく、部位ごと交換してしまう」というエックスのアーマーシステムを開発した……という設定は「ない」。こちらも上の放熱の設定と同様に生放送で斎藤氏の脳内設定で語られたものだが、その後これが公式の設定となった文献が見当たらない。もしどこかで発見した方がいれば追記お願いします。
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