アニメ版『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』における賢者の石-サバティエル
カードテキスト
「ハネクリボー」が破壊された時、デッキのこのカードを手札に加える。
ライフポイントを半分支払い、自分のデッキ、墓地にあるカードとこのカードを交換する。
交換したカードを使用した後、このカードを手札に戻す。
この効果で3度交換した後、次の効果をこのカードは得る。
このターン、対象となったモンスター1体は相手フィールド上にいるモンスターの数だけ、
モンスターの攻撃力を倍化させる。
アニメ版『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』における賢者の石-サバティエルの活躍
主人公、遊城十代がアムナエルから託されたエメラルド・タブレットから現れた、大徳寺曰く「究極の錬金術師にしか使えないカードであり、イメージを頭に思い浮かべることで3度までの奇跡を起こす事ができ、3回願いを叶えると本当の力を表す」カードとして登場した。
「十代vs影丸」戦において影丸操る三幻魔の圧倒的な力により十代が追い詰められる中、ハネクリボーが戦闘破壊されたことによりデッキより手札に加えられた。
その「自分のデッキ、墓地にあるカードとこのカードを交換する。」「交換したカードを使用した後、このカードを手札に戻す。」効果によって次々と融合回収・融合解除・ミラクル・フュージョンを手札に加えることでE・HERO エリクシーラーの融合召喚へと繋げて見せた。
最後は「このターン、対象となったモンスター1体は相手フィールド上にいるモンスターの数だけ、モンスターの攻撃力を倍化させる。」効果によって剣へと変化し、エリクシーラーを強化。
エリクシーラーの振るう「究極剣サバティエル」の一撃により幻魔皇ラビエルを両断し十代を勝利へと導いた。
なお、「サバティエル」とはアブラハムの宗教において最も偉大な天使とされるミカエルの別名であり、
三幻魔それぞれの名前の由来
- 神炎皇ウリア⇒ウリエル
- 降雷皇ハモン⇒ガブリエル(「イザヤ書」10:13についての聖ヒエロニムスの注解によれば、ハモンは天使ガブリエルのもう1つの名であるとされる。)
- 幻魔皇ラビエル⇒ラファエル(ラビエルはラファエルの本来の名)
と合わせ、ユダヤ教及びキリスト教における四大天使を表していると思われる。
トレーディングカードゲーム『遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ』における賢者の石-サバティエル
原作通りの効果だと、「(限定的ながら)自身のサーチ効果+3回までの万能サーチ効果+疑似フィニッシャー」とゲームの多様性を損ないかねないほどに桁外れに強力な効果を持つカードとなってしまうため、ゲーム『遊☆戯☆王 タッグフォースシリーズ』においてOCGでのカード化以前に登場した際は禁止カード指定を受けていた。
しかし、 2014年5月17日、「コレクターズパック-伝説の決闘者編-」において、2005年9月7日初放映の『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』TURN-49「VS影丸(後編)三幻魔覚醒」出の登場以来ついに8年半越しののOCGカード化を果たした。
カードテキスト
賢者の石-サバティエル/Sabatiel - The Philosopher's Stone
(1):自分の墓地に「ハネクリボー」モンスターが存在する場合、
LPを半分払って発動できる。
デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地の「賢者の石-サバティエル」3枚を除外し、
フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、
フィールドの攻撃力が一番高いモンスターの攻撃力分アップする。
- 「自分の墓地に「ハネクリボー」モンスターが存在する場合のみ使える」
- 「サーチできるカードを「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カードに限定する」
- 「自身を回収する能力はない代わりに、墓地から同名カード3枚を除外することで攻撃力強化を再現」
という制約を加えることで、「十代vs影丸」戦の再現を可能としつつ適正なカードパワーに抑えるという粋なファンサービス(勿論、良い意味で)に満ち溢れたOCG化となった。