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エメラルド・タブレット

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えめらるどたぶれっと

エメラルド・タブレット(Emerald Tablet)とは中世ヨーロッパの錬金術に影響を与えた隠秘学的テキストである。

曖昧さ回避

  1. 錬金術のテキスト。本項目で解説する。
  2. メイン画像。ファンタシースターオンライン2に登場する具現武装の一つ。亜贄萩斗の項目を参照。

概要

ギリシャ神話ヘルメスローマ神話メルクリウスエジプト神話トートが習合して成立した伝説的な賢人ヘルメス・トリスメギストスが著者とされるテキスト。

意味深な寓意的表現に満ちた十程度の短い文章からなる。「マクロコスモスとミクロコスモスの照応」等のテーマを含んでおり錬金術の分野で重んじられた。

その大元は9世紀にアラビア語で書かれた『創造の秘密の書』という書物にまでたどる事が出来る。この書物はバリーナース(一世紀の神秘家ティアナのアポロニウスのアラビア語形)著という事になっており、ヘルメス像の地下の納骨堂で、黄金の玉座に座る遺体がエメラルドの板を持っていたのをアポロニウスが見つけた、という出自が語られている。

その後イラクで活躍した学匠ジャービル・ブン・ハイヤーンに仮託された神秘文献にも、「エメラルドの板に刻まれた文」のバリエーションが登場。

こうした神秘文献が中近東からヨーロッパに持ち込まれ、「エメラルド・タブレット」部分が翻訳される中で様々なヴァリアント(変化形)が派生していった。

日本語版Wikipediaの「エメラルド・タブレット」の項目にはアイザック・ニュートンによる英訳からの日本語重訳が掲載されている。

後世の作品において

現代まで生き永らえた錬金術師大徳寺が継承する秘伝書として登場(イラストで右手に持っている書物)。

仮想実体感型オンラインゲーム《ユグドラシル》のプレイヤーで至高の四十一人のひとりタブラ・スマラグディナの名はエメラルド・タブレットのラテン語名からとられている。

登場する錬金術師が術を行使する際の詠唱でエメラルド・タブレットの文面が唱えられる。

劇中ではドンS倉(ファンの間では白倉伸一郎プロデューサー説が囁かれている)が英訳から私訳したテキストが用いられている。

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