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迷彩服の編集履歴

2018-02-25 23:17:44 バージョン

迷彩服

めいさいふく

迷彩服とは、主に各国の軍隊で使用される戦闘服の一種である。その名の通り生地に迷彩柄が織り込まれている。

視認性を低下させる事が目的なので、場所ごとに迷彩の配色パターンが違う。

例えば山林などではの迷彩柄、雪原都市部では灰色の配色になったりする。

不適切な配色の迷彩服を着用すると却って目立ってしまうが、イラクに派遣された自衛隊のように意図して不適切な迷彩服を使用することもある。


軍用に限らず、アウトドア系のアイテムファッションに迷彩柄が用いられる場合があるが、迷彩服といえば戦闘服に迷彩柄が施されたものを指す


現在ではボディアーマーの普及により袖や襟部は従来品同様の素材、もしくは難燃性素材だが、胴体部分には通気性や速乾性の良い素材や保温性の高い素材を用いたコンバットシャツと呼ばれるものも登場している。

コンバットシャツは装備で隠れる部分である胴体部は淡色のままで迷彩は施されていなかったが、装備の形状によっては多くが見えてしまうため、迷彩を施したものも登場している。


代表的な迷彩(迷彩服)

一般的に、柄で判断される。


2005年ごろから米陸軍で配備が始まった全地域型迷彩。

グレーを基調としたカラーリングで、周囲に溶け込むというよりは人の視覚印象に残らない効果を追求した配色である。

アフガニスタンに派兵されている兵士を中心にマルチカムにおされて数が減ってきてはいるが、現役の迷彩であり、更新の予算の問題やストライカー旅団のように変更する予定のない部隊はまだ多くあり、州兵や警察も使っていることから全面廃止は全軍統一迷彩が採用される2018年以降となると思われる。


2000年代初頭に米陸軍のACU用迷彩服パターン選考に参加したものの、UCPに敗れ採用されずに主に民生用として販売されていた。

さまざまな地形に対応でき、グラデーションが配されている。

アフガニスタンに派兵している兵士向けに改良型が採用され、OCP(Operation Enduring Freedom Camouflage Pattern)と呼ばれるパターンとなっている。

イギリス陸軍(パターン違い)やグルジア陸軍でも採用されている。

迷彩とは別に近赤外線の反射が植生と比べて不自然でないようにする対ナイトビジョン処理が後付でされているが、対IR処理という言葉からサーマルサイトによる熱探知を誤魔化す処理がされているという誤解が多い。

2013年、茶系の砂漠向けのMULTICAM ARID、白系の雪上向けのMULTICAM ALPINE、濃い緑系の緑地用MULTICAM TROPIC、黒色系の法執行機関向けのMULTICAM BLACKが登場した。

米国Crye Precision社製。


  • MARPAT

UCPのようにデジタル迷彩の一種だが、採用したのは米海兵隊

カラーもUCPとは異なり、茶・黒・緑とウッドランド迷彩のようなカラーリングである

正規に納入されるものには良く見るとUSMCのロゴマークが迷彩模様にまぎれている。


  • AOR1(DIG2)

デジタルパターンの砂漠用迷彩。

同じ砂漠向けデジタルパターンであるデザートMARPATとはパターンが違う。

ブロック1とブロック2があり、色合いなどが異なる

U.S.NAVY SEALs(アメリカ海軍特殊部隊)で運用されている。

米国London Bridge Trading社製。


  • AOR2

AOR1と同パターンを使用する緑地迷彩。

AOR1同様にU.S.NAVY SEALs(アメリカ海軍特殊部隊)で運用されている。

ブロック1とブロック2があり、色合いなどが異なる

イラクやアフガニスタンといった中東地域が注目される最近の情勢では、緑地向けの為にAOR1と比べマイナーだったがヨルムンガンド海軍特殊戦コマンド シールズチーム9 アルファ小隊が使用したことで有名になった。


  • A-TACS(Advanced TActical Concealment System)

コントラストの低いデジタルパターンの輪郭を崩したグラデーションのパターンとなっている。

元々はハンティング向けのパターンだったが、現場の兵士の意見を元に改良、特にアフガニスタン向けに開発され、岩山や都市部、乾燥地帯の緑地で高い効果を発揮する。

米国Digital Concealment Systems社が開発。

全地域型ではなく、砂漠や岩場向けのAU CAMO、草原や森林部向けのFG CAMO、都市部向けのLE CAMOなど、いくつかのカラーバリエーションがある。


  • 迷彩Ⅱ型

旧迷彩に代わって1992年に陸上自衛隊に採用された迷彩で、海上自衛隊航空自衛隊の一部部隊も使用している。

日本の森林山野にマッチする配色で旧迷彩よりも大幅に性能が向上している


  • デジタルピクセルパターン

近年、自衛隊に登場した迷彩パターンである。

航空自衛隊の物はグレーを基調としたもので、高射部隊以外の隊員が着用している。

(高射部隊は、従来の茶色系迷彩である)

海上自衛隊米海軍のNWUより明るい青色基調の物を着用している。

陸警隊などでは迷彩Ⅱ型を着用しているようだ。


  • フレクター(Flecktarn)

第二次世界大戦後の新生ドイツ連邦軍が採用した迷彩で、迷彩Ⅱ型に似た迷彩だがドットの配置パターンやカラーリングが異なる


  • ウッドランド

米軍ベトナム戦争後に製作した迷彩。

熱帯地域での使用を意識して作られたが、優れた汎用性で類似の迷彩パターンが各国軍に採用されている。

主に森林地帯での使用に適している。

ファッション用の迷彩ではこの迷彩やパターンを流用した別カラーの迷彩が使われることが多い。


  • 3Cデザート

米軍が使用していた砂漠用迷彩で、その名のとおり3色で構成されている。

米軍では湾岸戦争イラク戦争初期に見られたが、米軍等から装備の供与を受けている新生イラク軍でも使用されているのが見られる。

コーヒーステインという通称もある。

陸自ではこの迷彩を参考に砂漠用迷彩が開発された。


  • 6Cデザート

米軍が使用していた砂漠用迷彩で、6色使用されている。

特徴的な黒い模様から付いた通称がチョコチップデザート。

湾岸戦争中に3Cデザートに変更されたが、実際には終戦時まで使用されていた。

現在でも中東の国の軍隊がこれと、これをアレンジしたデザインの迷彩を使用しており、地味に人気である。

空自ではこの迷彩を参考にした砂漠用迷彩が開発されていたが、実際に使われることは無かった。


ベトナム戦争あたりから登場した迷彩。

原型はフランスのリザード迷彩を参考に生み出されたといわれる。

60年代に南ベトナム政府軍が採用、更にCIAやアメリカ軍(一般部隊ではなく、グリーンベレーレンジャーLRRPなど特殊な任務を遂行する部隊)が使用したといわれている。

ベトナム戦を模したサバイバルゲームなどで使用者を見かけることができる。

色違いにデザートカラーも存在する。

米空軍がUCPのようにデジタルパターン化したタイガーストライプを採用しており、使われている服はABUと呼ばれる。


80年代以降ごろからロシア軍が使用している迷彩パターン。各国に似たような迷彩が存在する。

ロシア軍では一般部隊から特殊部隊まで幅広く使用している


  • DPM(Disruptive Pattern Material)

WW2のデニソンスモックで使用された三色迷彩がルーツとなるイギリスの迷彩。

ローデシア迷彩を経由し、現在のパターンとなった。

トロピカル迷彩と呼ばれる事もある。

緑地向けと砂漠向けがある。(イギリス以外にもアレンジを作成して使用している国もある。)

砂漠向けは英軍からも装備の供与を受けている新生イラク軍でも使用されているのが見ることが出来る。

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