チー(ゲゲゲの鬼太郎)
ようかいのちー
もしかして→チー
概要
CV:富田耕生(アニメ第2作)、宮川洋一(アニメ第3作)、野本礼三(アニメ第4作)、島田敏(アニメ第5作)5期の映画は不明瞭。
中国妖怪軍団の首領であり、平安時代に退治された、かの大妖怪・玉藻前の実の弟である。
3期の劇場版『最強妖怪軍団!日本上陸‼』では、白毛を晒すのは真の姿を見せた際だけであり、通常は人間の恰幅にデフォルメされた墨のような黒狐をしており、それも妖怪を反物にする時にしか披露していなかった。
原作では、山西省の妖怪パラダイスを紅衛兵に荒らされたため、姉の復讐も兼ねて日本に来た。3期では紅衛兵関連は言及されず、殺生石つまり姉との縁のみが判明。4期では日本征服(と言うより妖怪パラダイスの建設)、5期では妖反物収集が目的。つまり、原作準拠なら悪とも言い切れない部分がある。
不思議な丸薬(美食屋でもある3期のぬりかべ曰く美味いらしい)で日本妖怪を反物に変え、それで作った服を着た人間を操ることで、日本占領のための邪魔者の排除と労働力の確保を同時に行う。
鬼太郎も反物に変え日本妖怪軍との戦いを優勢に進めるが、鬼太郎の復活により形勢逆転。
毒ガスに変身し再び日本妖怪軍を追い詰めるが自らの丸薬で反物に変えられ、姉と同じ殺生石に封じられた。
2期では中国妖怪とは明言されていない。
4期では、反物を利用した戦術にも優れる。
5期では、OPと作中の姿、途中のデザインが異なる。丸薬ではなく、三節棍型の如意棒で麺を伸ばすように妖怪を反物に変え、それで作った着物を着る事でその妖怪の能力をコピーできる。5期のみ、OPでの従来寄りの姿、登場バンクの姿、実際の姿があり印象が異なる。また、映画では、「世界悪者妖怪サミット」にて姿が見られた。セリフの発信者が不明瞭で、「チーは人間を殺しすぎる」と批判を受けたのか「朕は人間を殺しすぎる」とチーが人間の殺生をたしなめたのか判りづらい。声の度合いから発言したにたのはヨナルデパズトーリの可能性もある。何れにしろ、指摘の理由はあくまでも人間を天然資源とみているため(紅紫の見た目に髭と帽子?もリンク先と共通)。大量に殺すよりはマシだが。
5期が打ち切りとなったため、チーも配下も限定的な登場しかしていない。
チーの手下
固有の名称が付けられたのは3期以降。
配下の構成は、原作寄りの2期と4期、より強大で壮大な軍勢に仕上がっているのが3期と5期である。
幹部
- 妖犬:角を生やした犬の獣人。3期では、牛かヤクのような風貌。文臣的な立場であり、戦闘力と妖怪的な力はあまり発揮していない。4期では配下の中核的な位置であり、身長も大きい。元から強いが、チーによる強化後は火炎放射を手に入れた。
- 天狗:中国風の甲冑を着た烏天狗。4期では日本の烏天狗に見た目と能力が近い。妖犬共々、3期ではあまり強くないし天狗らしい能力も見せていない。3期では、例えば南方妖怪のチンポ様やキジムナーがそうであるように、こういう文臣や政治家タイプの妖怪は人間と大差ない様な描写がされている。
- 山魈:三本角の鬼。第3作では鎧を着て矛を持った、顔面が金属のような小男で幹部かどうかは不明。顔の硬さは雑兵の比ではなく、ネコ娘の爪が完敗するほど。
- 人虎/虎男:。虎の獣人で黄色と白の二人組(当初は毛並みが異なっている)。5期のみ登場で、アニメでも初登場。如意棒の効果とねずみ男のヘルプによる奇襲があるとはいえ、鬼太郎ふくむ日本妖怪勢をことごとく殲滅した猛者。
その他(雑兵以外は基本的に将軍や重要人物扱いに近い)
- 画皮:所見時のインパクトでは最強。伝承とは異なる大首サイズの空飛ぶ生首で空戦の要。ある程度自身のサイズを変更できる節がある。黒い妖風を、リンゴみたいなよくわからない口から発射する。3期では言葉を話さず紙の能力は見せてない。5期では伝承通り美女に化けられ、南方妖怪を弄んだり、後述の偽鬼太郎を作成する。幹部かどうかは不明だが、登場した3・5期の両方でチーに重用され、とくに3期では、そういう描写は配下で一番目立っていた。画皮の名を有名にしたドラマでは、画皮と妖狐の関連性がクローズアップされていたので、相性が良いのかもしれない。3期と5期ではカラーリングが全く異なる。5期では、ムック本の姿と実際の姿に違いがある。
- 黒怪物:ミノタウロスに似た黒い巨体の妖怪。メイスと巨大化が武器。5期の後期OPに見られる存在が黒怪物なのかは不明。
- 角端獣:麒麟の一種。ユニコーンのような角を生やした赤黒い馬。
- くしゃみの精:分身能力を持つベアード様そっくりの小妖怪。さらに小型で目がない分身または眷属がいる。自身も分身可能。くしゃみの精だが、くしゃみを誘発させるのではなく刺を利用したまとわりつきが得意。ネコ娘からは「エッチ妖怪」呼ばわりされ、砂かけ婆を「このくそババア」と下した(その10秒後に一撃で殺されたが)。
- 紙の精:チーの魔力で口寄せされた紙の精が宿る事により実体化・使役された妖怪の絵。第3作と第4作では青黒い龍の姿をした妖神、第5作では本物と同じ能力を持つ偽鬼太郎が登場。後期OPと映画の宣伝から察するに、番組が打ち切りにならなければ5期にも強面で緑色の妖神が出演したはずだった。紙ながら凄まじい硬さとパワーがあり、髪の毛針などを反射させるなど手強い。紙のため火や水に弱い。
- 雑兵:第3作では甲冑を着た怪人。が、顔だけなら甲冑と同化している可能性がある。第4作では孫悟空を思わせる出で立ちをした小猿である。
- その他:3期劇場版の予告編では、大首または大型の飛頭蛮のような妖怪たちも見られた。