ゴヨウ・ガーディアンとは、『遊戯王5D's』に登場する地属性・戦士族のシンクロモンスターである。
概要
牛尾哲が使用したモンスターカードの1枚。
江戸時代の警察官に当たる、所謂「岡っ引き」の様な姿をしている。
史実によれば当時の岡っ引きは犯罪者の内情に通じた軽犯罪者が減刑と引き替えに起用されていたという背景から手柄の為権力に物を言わせかなり荒っぽい捜査もしていたらしく、強引に相手モンスターを逮捕するかの様なこのカードの強力な効果はそのイメージを再現しているのだろう。
アニメでのこのカードは「ポリスモンスター」と呼ばれ、セキュリティである牛尾が使用。そのパワーと効果で遊星を苦しめるも、最後はターボ・ウォリアーによって粉砕される。
その頃の牛尾はまさに「権力を振りかざす横暴な警察官」であり、彼自身「権力の象徴」としてこのカードを扱っていた。
カードテキスト
シンクロ・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2800/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
そのモンスターを自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する事ができる。(エラッタ前)
アニメでは当初は「戦闘破壊を無効にし、相手モンスターのコントロールを得る」効果だった。
ゆえに、「~の場合のみ特殊召喚できる」と記されたモンスターに関する挙動に差異がある。
当初の効果ならコントロールを得ることができるが、変更後は墓地からの特殊召喚扱いのため不可能。
シンクロ・効果モンスター(制限カード)
星6/地属性/戦士族/攻2800/守2000
地属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。(エラッタ後)
エラッタ後は属性の指定がチューナーモンスターについた。他はエラッタ前のOCG効果と同じ。
使用規制
現役時代はシンクロ素材に縛りの無いレベル6シンクロモンスターということもあり、多くのデュエリストに愛用された。
シンクロモンスターであるため単純比較はできないが、レベル6で攻撃力2800というのは当時の常識を覆す数値。同時期に登場した攻撃力2600で何も効果を持っていないシンクロモンスターでさえかなり驚かれたのだから尚更である。
しかもその攻撃力は相手モンスターをパクる効果を発揮するに存分に活かされるという、単体のカードパワーについては非の打ち所がないという有様であった。
2008年9月~2009年2月期には、「シンクロアンデット」デッキの流行もあって非常によく使われ(登場した途端に使われまくってはいたが)、制限カードとなった。
その後、エクシーズモンスターの立場の確保のためか、彼の願いが叶ったのか、2011年3月の改定で禁止カードとなってしまった。その後は「深黒の落とし穴」などでネタにされている。
TCG(海外版)では、14/07/14についに制限カードとなり、15/01/01にはさらに準制限カードになり、15/04/01には無制限カードにまで緩和された。
海外では大嵐・ハーピィの羽根帚が禁止カードのため伏せカードが除去しにくく攻撃が通りにくい。また、ブラックホールが準制限、サンダーボルトが制限のため返しのターンでそれらを使われ全滅なんて事もある。つまり日本とは環境が異なるのである。
2017年1月、エラッタにより禁止カードから解除される事となる。
シンクロ素材が地属性チューナー縛りとなる。
これは、戦闘以外での除去手段が豊富となり、ただ何も考えずに場に出すだけだと、敢えて2800以上の攻撃をする必然性が減った事や、効果が墓地に送られてなので、墓地に行かないペンデュラムモンスターはゴヨウ出来ないなど、環境の変化に伴ったことが起因していると思われる。
それでも、レベル6で2800打点が召喚されるのは十分脅威であり、ペンデュラム以外のデッキも多く、ゴヨウされる対象が多いのも事実。今後の活躍が期待される。
余談
アニメ遊戯王ARC-Vにおいて舞台がシンクロ次元に移ってから登場したセキュリティのデュエリスト達が使用するモンスターとして、このカードを意識したゴヨウシリーズが登場している。そのスペックはこのカードを調整したものから、下位個体・上位個体まで幅広く、特に上位のカード「ゴヨウ・キング」はこのカードのデザインを最も意識している。
回想においてデュエリストを拘束する際に使用されている他、キングス・ギャンビット発令時には他のゴヨウシリーズ達と共に行政評議会を封鎖しているモンスターとして登場している。
関連タグ
シンクロモンスター 地属性 戦士族 ゴヨウ(遊戯王) 禁止カード