退廃と愛、偏見と欲望に満ちた四つの欠片
賛美せよ、神殿の柱たち。神話はここに再現される
概要
『Fate/GrandOrder』第1部と第2部を繋ぐ第1.5部の総称。
2016年12月31日に放送されたスペシャル番組『Fate Project 大晦日TVスペシャル First & Next Order』内で、下記の予告動画と共に、初めて情報が公開された。
第2部に先駆けて、全4章が順次配信された。
プレイ条件は「終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン」のクリア。要するに、第1部の全ての章をクリアする必要がある。その為か、難易度は第1部第七章と同レベル。
いずれの章も「人の悪意」と「虚構」を共通のテーマとしており、一応短編と言う事らしいが、実際はちょっとした謎解きでは済まない雰囲気の物語ばかりである。
キービジュアルには二刀流の剣士、二丁拳銃の男、褐色肌に巻物の杖を持つ女、ぬいぐるみを抱えた少女、そして真っ赤な背景に黒い太陽があるものとなっている。
各サーヴァントはエピソードごとに登場するが、黒い太陽の一端は亜種並行世界にて触れられている。
配信後はどの章からでも自由にプレイ可能で、全部飛ばして第2部へ進む事すら可能だが、物語の流れとしては順番にプレイする方が懸命。
一応、亜種特異点Ⅱと亜種特異点Ⅲについては繋がりが薄いため、逆順でも問題は少ない。
また、章をクリアしないとフリークエストが解放されないので、新素材の入手を優先するためであれば、後の章からクリアするのも一考に値する。
ストーリー
人類史全てを用いた彼方への旅、
魔術王を名乗ったモノの計画「逆行運河 / 創生光年」は失敗に終わった。
カルデアのマスターとその協力者たちの尽力によって、人理焼却事件は解決した。
成し遂げた試練、勝ち取った日常。人理は揺るぎなく、未来はこの先も続くだろう。
だが、彼らには致命的な見落としがあった――
これはその大事件の前の、ちょっとした謎解き、
大いなる戦いの前のその予兆とも言える4篇の断章。
新要素
ブレイクゲージ
一部のボスはHPゲージを複数所有していて、ゲージを削り切るとゲージブレイクとなり、次の相手ターンになると次のHPゲージが出現する。
普通の撃破とは違い、オーバーキルに相当する「オーバーゲージ」という同じ効果こそ存在するが、途中で攻撃サーヴァントが変わったり宝具をはさんだりしても攻撃対象自体は消滅しないので攻撃対象の変更はされず、しかもオーバーゲージ時に与えたダメージは次のゲージに反映されないため事実上無効となる。(この点は、上手く立ち回ればオーバーゲージによる恩恵をオーバーキル時以上に享受できる可能性があるため、一概に不利益とはいいがたい。)
また、次のゲージに移行する際には特殊スキル(スキル封印や行動不能状態にして封じる事は不可能。)を使用したり、クラスや別のキャラクターへの変身などが入るため、前のHPゲージの時から行動パターンが変化する。
さらにチャージゲージはゲージブレイク前からそのまま引き継ぐため、ゲージブレイクを行うタイミングや前後の立ち回りに対して、今までとは違った戦略が要求される要素と言える。
本システムに関しては、期間限定イベントや幕間の物語にも登場する。
真名隠しシステム
特定サーヴァントの正体を隠すもの。ストーリー進行前に召喚しても、その時点では真名ではなく仮の名前で呼ばれる。(例:新宿のアーチャー、アサシン・パライソ)
サーヴァントによっては、真名が隠されている間は宝具名も隠されている。
ストーリーを進行すると真名が判明し、判明前とは異なるボイスも搭載される。
正体にまつわる謎も魅力であるFateシリーズ作品の特徴を強めたものと言える。
ただ、このシステムはソーシャルゲーム自体との相性が悪く、期間限定イベントでも該当サーヴァントの真名を隠したままシナリオを書く必要があるため、各担当ライターの手腕が問われたと言えよう。現に仮称が殆ど意味をなしていなかった英霊、正体とは無関係の性質を付与されている英霊などが登場している。
絆ボーナス
前述の通り、全て攻略が任意のため、メインクエストでは特定サーヴァントの絆ポイントが2倍になるボーナスが設けられている。
条件は章ごとに異なるが、ボーナスに拘りすぎると編成が制限されて難易度が上がるため、見極めや諦めも肝心。
なお、フリークエストや幕間の物語は対象外なので注意。
エピソード一覧
本編
- 亜種特異点I:悪性隔絶魔境新宿 「新宿幻霊事件」
- 亜種特異点II:伝承地底世界アガルタ 「アガルタの女」
- 亜種特異点III⇒亜種平行世界:屍山血河舞台下総国 「英霊剣豪七番勝負」
- 亜種特異点IV:禁忌降臨庭園セイレム 「異端なるセイレム」
番外エピソード
- 亜種特異点:深海電脳楽土 SE.RA.PH
『Fate/EXTRA-CCC』とのコラボイベント。期間限定イベントではあるが、副題で「Epic of Remnant/EXTRA」との表記があり、この第1.5部の一部としてカウントされている。
元々は本編の一つとなる予定だったが、実装前にGW限定イベントへ変更された経緯がある。
- 亜種特異点:ぐだぐだ明治維新
当初はギャグがメインのミニイベントのように思えたが、実際には第1部の残滓が関わる物語であった。四つの欠片にはカウントされていないが、亜種特異点Ⅳにてそれを言及されている。
関連動画
余談
「Epic_of_Remnant」を和訳すると『残骸の叙事詩』という意味になる。
また、このエピソード群からこのエピソード群からの新たな試みとして、第1部ではそれぞれの章での新規BGMはマップBGM+αだったが、個別のエピソード群である1.5部では通常戦闘BGMはマップBGMのアレンジ版となっている。
外部リンク
関連タグ
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