ウォークマン
ウォークマン®とはSONYが1979年に開発した携帯カセットテーププレイヤー。
”音楽を持ち歩く”という概念を作り出した革新的なオーディオ機器で、その後も媒体をカセットからCD/DAT/MDなどと移り換え、現在ではメモリに録音するフラッシュメモリー内蔵タイプのウォークマンが主流となっている。
SONYを代表する商品であり、ステレオミニプラグとガム型電池もウォークマンが確立させた規格である。
年々新しい機種を更新しているSONYの代名詞ともいえる商品である。
21世紀のウォークマン
2000年代初頭、ほぼiPodファミリーの独占状態であったHDD/メモリ内蔵型デジタルオーディオプレーヤー市場にウォークマン参入の報は世界中の注目を浴びたのだが、当時のウォークマン(メモリースティック仕様)がサポートするコーデックは独自規格のATRAC3とATRAC3plusのみであった。
これまでSONYは幾度と無く実用性を無視した対応をとっており、独自規格のみのサポートというSONYにユーザーは何度も失望してきた。
やはり同社はこの騒動を受けて2004年秋に方針を転換する。
一部の機種を除きMP3非対応を貫いていたこれまでの姿勢を改め、新機種からはMP3に完全対応するとともに既発売機種(HDDタイプのみ)には有償アップデート手段を用意すると発表、ウォークマンをめぐる大騒動は、ひとまず幕を閉じることとなった。
更に、AAC・WMA等サポートコーデックを増加させ、2009年発売の機種以降は、独自規格のSonicStageとは別段でドラッグ&ドロップ転送にも対応している。
その後、日本国内ではマルチコーデック対応や高音質化などでシェアをやや回復させており、2010年の国内シェアはiPodファミリーを抜くという快挙を達成している。
しかしその喜びも儚く、翌年にはiPodに再びシェアを挽回されてしまった。
近年発売されているウォークマンの特徴として、精度の高いノイズキャンセリング(外からの雑音を遮断する機能)機能を搭載していることが挙げられる。より音楽を楽しむ形に特化した機能とも言えるだろう。圧縮音源で失われる音を補完する機能や、高音と低音のバランスを調整する機能なども充実しており、音質の向上をセールスポイントにしている。
現在もハイレゾ(高解像度)音源対応型や、メモリー内蔵のヘッドホン型など、精力的に新機種を出し続けている。
名称の誤用
携帯型オーディオの嚆矢である為、同種の商品一般を「ウォークマン/WALKMAN」と呼ぶ場合があるが、この商品名はソニーの登録商標なので、他社製品を「ウォークマン」と呼ぶのは厳密には誤用。
但しドイツ語圏であるオーストリアにおいては、あまりに普及しすぎたため「すでに一般名詞である」と裁判所の判決が確定(同国最高裁判決)しており、少なくともオーストリアでは誤用と言えない状況になっている。
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参考文献
【ウォークマンとiPodのシェア逆転、要因は「新型iPod nano】
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1101/13/news082.html
関連タグ
WALKMAN, Xperia, Android, PSP/PSvita,
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ヘッドホン, ステレオ, スマートフォン, ニンテンドーDS
音楽,